嘘をつくのはなぜ?嘘をつく子供の心理とは?チコちゃん
23年1月20日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜ人はウソをつくようになる?』の答えや注意すべき子供のウソなど番組内容を簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】濱田岳、松本若菜
【VTRゲスト】なし
なぜ人はウソをつくようになる?
1問目の出題は、
なんで人はウソをつくようになるの?
チコちゃんの答えは、
自分と他人の心の中は違うと分かるようになるから
解説は神戸大学大学院の林創教授。
林先生によると人は2歳半~3歳ごろからウソをつき始めるようになるそうですが、
この頃のウソはシンプルに事実を否定するだけの至って簡単なウソ。
例えば「お菓子を食べてはダメ。」と言われたのに食べてしまい「お菓子食べちゃったの?」と聞くと「食べてない。」と否定するようなシンプルなウソで、
これは主に自分が怒られないようにという目的から生まれるウソ。
ところがこれが4歳~5歳になってくると”意図的なウソ”がつけるように進化。
相手に事実とは違う事を信じさせたり、話す相手によって伝える情報を変えたりという高度なウソがこれに該当。
ここで重要になってくるのが「自分と他人の心の中は違うと知っているかどうか?」で、
4歳~5歳の間に発達するといわれる”心の理論”が大きく関係。
心の理論とは「自分と他人の心中は違うものであって、それぞれの気持ちや考えによって行動するものである」と理解する事を指していて、
様々な経験や言葉を覚えていく過程でこの概念を徐々に理解していくんだとか。
これが理解できていない3歳頃の子供は、自分と他人の心の中が違うという事が分からないために”自分だけが知りえる情報”を上手く利用して他人にウソの情報を流すという意図的な行動が取れず、シンプルなウソしかつけないわけですね。
自分と他人の心の中が一緒だとすると、自分だけが知りえる情報というものは存在しないのでその情報を上手く使って騙すという概念に辿り着かないのも当然の話。
この心の理論の他にも”記憶力””言わないように我慢する力”の発達も高度なウソがつけるようになるのに必要だそうで、
逆を言えば意図的なウソがつけるようになるのは成長の証なわけですが、
最後に林先生に”気にすべきウソ””気にしなくてもいいウソ”について伺ってみると、
1. 親の気を引くための天邪鬼的なおふざけのウソ → 気にしなくてOK
親の反応を予期できるのが前提でつかれるウソなので発達は済んでいる証拠。
道徳的に問題のないウソであれば注意するよりもそのノリにノッてあげた方が良いというアドバイス。
2. 嫌な事から逃れるウソ → 気にしなくてOK
怒られたり不快な事を避けるためにつく典型的なウソなので「怒らないから次から本当の事を言ってね。」と返してやるのが正解との事。
3. 人のせいにしてしまうウソ → 気にすべき
他人に罪を着せるような人を傷つけてしまうウソになる場合があるので事実を確認して優しく注意すべき。
その際にウソをついたことを罰するよりも本当の事を言った時に褒めてあげるように。
1問目は以上。
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