アイロンでシワが伸びるのはなぜ?アイロンのかけ方は?チコちゃん
23年7月7日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の問題『アイロンをかけるとシワが伸びるのはなぜ?』の答えや達人が教えるアイロンのかけ方など番組内容を簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】ロッチ中岡、SHELLY
【VTRゲスト】なし
アイロンをかけるとシワが伸びるのはなぜ?
3問目の出題は、
なんでアイロンをかけるとシワが伸びるの?
チコちゃんの答えは、
繊維の分子を整列させるから
解説は東京理科大学の川村康文教授。
例えば綿の服を例にして考えてみると、
綿の糸の元になっている繊維をさらにミクロの目で見た細長い分子がビシッと整列している状態というのが「シワが無い状態」という意味。
この細長い分子たちはそれぞれがくっ付いて結合(赤い線で表現)して繊維となっていますが、この状態で畳んだり、腕まくりしたりと外からの力が加わると分子がズレて間隔がバラバラに。
これが「シワの状態」。
ここにアイロンがけするとシワが伸びていくわけですが、そのためには「スチーム」「圧力」「熱で乾燥」の3要素が重要で、
スチームの水分によって繊維が膨らんで分子同士のつながりを緩めて分子が動きやすくなり、
整地ローラーのようにそこに均一に圧力を加えることで分子を整列させ、
こういった3段階のプロセスでシワを伸ばしているのがアイロンの働き。
ちなみにジャージなどに使われているもともとシワになりにくいポリエステルやナイロンなどの素材は繊維の分子同士の結びつきが強いので間隔がズレにくい構造になっているからだとか。
最後にアイロンがけの達人からアイロンのかけ方について解説。
アイロンをかける時は「後ろ側」に力を入れて後ろ重心にするとアイロン先端が自然と持ち上がって滑るようにアイロンが移動。
アイロンのとんがった先端で生地をかき分けるように進めるのは生地に余計な力がかかって変なシワが出来るだけなのでNG。
アイロンがけの順番は、
アイロンをかけた所は無闇に触らないのが鉄則で、袖は面積が小さくて動かしてもシワになりにくいので一番先にかけるのがルール。
シャツをひっくり返さずに肌に当たる部分にアイロンをかけるとひっくり返す大きな動作を行わなくて済むのでシワ防止に。
という事で3問目は以上。
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