靴下の素材で一番温かいおすすめはウール?シーン別選び方 あさイチ
23年12月5日放送のNHK「あさイチ」は冬の靴下特集という事でウール、シルク、綿などの素材別の温め力やレーヨンやシルクが一番適したシーン別の選び方など番組内容をまとめてご紹介。
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実験を行ったのはグンゼの研究所。
冬のひんやりした22度の室内で足を温める力が一番強い素材はウール、シルク、綿のうちどれか?冷え性という3人の女性で比較。
靴下を履く前の足の表面温度を測ってみると3人とも「24.9度」「25.4度」「25.4度」とかなり冷え性の様子。
ここから靴下を履いて30分後にどれだけ温度が上昇するのが観察。
3素材とも伸縮性を保つためにポリウレタンなどの化学繊維も混合されているので、純粋な素材だけの比較ではない点に注意。
それぞれ履いた直後の感想を聞いてみると、
ウール「あったかいです。」
シルク「とても気持ちがいい靴下。少しあったかい感じがします。」
という事で30分後の測定結果は、
履いて無い方がむしろ温かいというシルクや綿に比べてウールだけは履いた後に温かくなるという結果に。
ウールは羊の毛から作られる素材で「クリンプ」と呼ばれる縮れが繊維の特徴。
この縮れが冷気を遮断してくれる空気層を作るので温かい空気をキープする事が出来るという原理。
サーモカメラで見てみると足先の冷たさが軽減されているのが見て分かりますね。
今回は22度という環境で底冷えする床にピタッと両足を置いた状態でじっとしているという実験だったにもかかわらず、温度が上がったというのはウールの保温機能が最大限発揮された結果という専門家の見解。
朝起きてすぐの室温15度といった過酷な環境になるとさらにその効果を感じやすくなるそうなのでウールと他の素材との差はさらに広がるとの事。
また、シルクは汗などの水分を吸湿して熱に変える素材なので今回のような動かないでじっとしている環境だと汗をかかないのでどんどん冷えて行ってしまうという結果に。
一方の綿は吸水性・通気性に優れた素材なので熱を発しにくくいわゆる夏向きの素材という違い。
まとめると、
- ウール = 保温性
- シルク = 吸湿・発熱
- 綿 = 通気性
化学繊維で代表的なアクリル、レーヨン、ポリエステルの性質はというと、
グンゼの商品開発部の見解では「ウール = アクリル」「シルク = レーヨン」「綿 = ポリエステル」という図式が大ざっぱに成り立つとの事。
ポリエステルは年間通じて使える万能選手で強度が強いという特徴もあるのでスポーツシーンなどにはおすすめ。
だとすると「冬はウールを選んでおけばいい」と考えがちですが、シーンによっては他の素材の方が適している場合があるという事で次のトピックへ。
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歩いたりして少し汗をかくシチュエーションではレーヨンがおすすめ。
レーヨンは電子顕微鏡でも見えないレベルの空洞が繊維にあるので汗など水分を吸収して熱を生む性質。
座っている時間が長い場合は締め付けが弱いレッグウォーマーがおすすめ。
締め付けが強い靴下でギュッと保温しているイメージとは裏腹に血行が悪くなるだけなのでゆるっと脚を覆って温めてくれるレッグウォーマーが最適。
足の臭いが気になる場合はウールの靴下がおすすめ。
ウールには保温効果の他に消臭効果もあるので靴を脱ぐシーンになっても臭いにくいのがウール素材。
シルクは保湿性が高いので乾燥によるかかとのカサカサが気になる方におすすめ。
乾燥から守ってくれるシルクの上から綿やウールの靴下を重ねて保温性アップ。
以上、NHKあさイチの靴下特集でした。
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