息をし続ける理由は?体に酸素を溜められないのはなぜ?チコちゃん
24年8月23日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜひっきりなしに息をする?』の答えなど簡単にまとめてご紹介。なぜ体に酸素を蓄える仕組みがないのかその理由は?先生直伝の4・4・8呼吸法のやり方も。
ゲスト出演者
【ゲスト】小林幸子、木戸大聖
【VTRゲスト】なし
なぜひっきりなしに息をする?
2問目の出題は、
なんでこんなにひっきりなしに息をするの?
チコちゃんの答えは、
酸素が毒だから
解説は医師で医学博士の根来秀行先生。
人間は1時間で約900回、1日で約2万1600回も息をしているそうで、1回あたりの息を量はおよそ500mlでペットボトル一本分と考えるとその量はかなり膨大。
人は息を吸う事で大気中の酸素を肺に取り込んで血管を通して全身の細胞へ送り届けていますが、その際に一緒に運ばれている栄養素と酸素が結びついて臓器を動かしたり、体温を上げたり、脳の栄養になったりと生きるためのエネルギーを作り出すというが呼吸の役割。
ところがエネルギーを作る中で大量の二酸化炭素が同時に発生してしまい、これを外に排出するためには息を吐くのが必須。
試しに息を止めると苦しくなってきますが、これは体内の酸素と二酸化炭素のバランスが崩れることで起きる現象。
息を止めると二酸化炭素が体内に増えていくので脳がそれを察知して、息をしないと危ないという警告を苦しさという形で情報伝達。
となると体内に酸素を大量にためられるようにしておけば、こんなにひっきりなしに息をしなくても良いのでは?と思えますが、そこで問題になるのが酸素の毒性。
スポンサーリンクエネルギーを作る際に酸素の一部には酸化という現象が起こりますが、酸化は金属のサビを生む現象でもあり、これはモノの見た目や形を変化させるほどに取り扱い注意なもの。
これは大昔の地球の大気状態が関わっていて、35億年前ごろの地球の大気にはそもそも酸素は存在しておらず、地球で最初に生まれた生命体は酸素が無い状態を前提とした生き物たち。
その後、光合成によって酸素を作り出す生物が誕生した事で酸素が大気中に増えて、酸素に対応できない細胞生物の多くは死滅。それらに取って代わって増えたのが酸素を上手に活かす生物たちで私たち人間の祖先もその一つ。
つまり生物を死滅に追いやるほど酸素が猛毒だった時代があったわけで、そこで取り入れた仕組みが絶えず酸素と二酸化炭素を吸排気するという呼吸のシステム。酸素をためておくと
最後に根来先生が伝授する呼吸で身体能力をアップさせる方法「4・4・8呼吸法」を紹介。
この呼吸法では息を吸ったり吐いたりでお腹を膨らませたり、凹ませたりする腹式呼吸と鼻呼吸を組み合わせるのが基本のテクニック。
あとはリラックスして息を吐ききった後に4秒かけて息を吸い、4秒間息を止め、8秒かけて息を吐くだけ。
1分~数分間繰り返すだけで緊張がほぐれて力を発揮しやすい状態に。
運動能力のパフォーマンスアップだけではなく記憶力アップ、深い睡眠をしやすくなるといったメリットがあるのでおすすめと根来先生。
という事で2問目は以上。
※同放送回のその他の疑問はコチラ
NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから