怖い話が好きなのはなぜ?怖いもの見たさは野生の本能?チコちゃん
24年8月30日放送の「チコちゃんに叱られる生放送」の問題『なぜ人は怖い話を聞きたくなる?』の答えなど簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】加藤浩次、ホラン千秋
【VTRゲスト】キムラ緑子
なぜ人は怖い話を聞きたくなる?
3問目の出題は、
なんで人は怖い話を聞きたくなるの?
チコちゃんの答えは、
危険か安全か確かめたくなる野生の本能
解説は武蔵野大学の阿部和穂教授。
怖い話を聞いた時に感じる恐怖感というは「これから何か悪い事が起こりそう」という予感からゾクゾク感にも通じるものですが、これは脳が不安を感じていて落ち着かない状態が原因。
脳の中の大脳辺縁系と呼ばれる部分には見聞きした事柄の好き嫌いを判別する仕組みが備わっていますが、怖い話を聞いている最中には「これは自分にとって害になるかも?」と感じつつも、まだお話が途中だと好きか嫌いか判断に迷っている段階。
こうなると大脳辺縁系は最後まで聞いて最終判断をしたいという欲求に駆られてウズウズ状態。
これは人間以外の動物にも当てはまるケースが多く、例えば猫の場合も同じような脳の働きがあるようで、初めて見るものに最初は警戒心マックスで距離をとって遠くから観察するという行動からスタートし、しばらく経つと徐々に距離を詰めたり、意を決したように突然飛び掛かったりという行動を取るのがまさにそれ。
スポンサーリンク大脳辺縁系は野生を生き抜いてきた動物たちが発達させてきた脳の仕組みの一つで、安全か危険かをその都度判断して適切な行動を取るというサバイバル術の一つとして養って来たいわゆる野生の本能。
この野生の本能が私たち人間にも残っているので、怖い話を一旦聞き出すと最後まで聞かないと気が済まないという欲求が生まれ、これが怖いもの見たさや怖い話好きにつながっているとの事。
また、怖いからこの辺でストップしようかな?というドキドキからスタートして、最後まで聞いたらとりあえず一安心となればそれは成功体験となりワクワクや快感に変化。そうなるとまた怖い話を聞きたくなるという働きも同時に発生。
これは探検家が危険を承知で未踏の地に足を踏み入れる時の心理や科学者が未解明の謎に挑む際の心理にも同様の事が言えると阿部先生。
また、怖い話やお化け屋敷などを全く受け付けない苦手な人というのは、それらが安全か危険か判断する前から大脳辺縁系がこれは危険すぎてチャレンジするのもリスクと判断して情報をシャットアウトするからとの事。
という事で3問目は以上。
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