プレバト俳句春光戦2025 出演者&ランキング結果 春タイトル戦優勝者は梅沢富美男に
25年3月13日「プレバト」では春の俳句タイトル戦・春光戦を開催という事で出演者やランキング一覧など決勝結果をまとめてご紹介。
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出演者リスト
【永世名人】
梅沢富美男(特別永世名人)、千原ジュニア、フジモン、フルポン村上
【名人】
中田喜子(10段)、森口瑤子(9段)、立川志らく(8段)、皆藤愛子(6段)
【特待生】
犬山紙子、春風亭昇吉、内藤剛志、ダウ90000蓮見、馬場典子、本上まなみ、的場浩司、三宅香帆、森迫永依
ルール
出場者は同じお題で2句を提出。
ファーストステージ用に用意した句を採点して出場17名の中で上位3名のみが決勝戦進出。
決勝ステージは決勝用の2つ目の句で勝負。
スポンサーリンクファーストステージ最下位~11位
【お題:ついつい買ってしまう人気フード】
チキンラーメン、ピノ、ポッキー、歌舞伎揚げなど身近な人気商品を俳句に。
まずはテレビ放送されない屈辱の下位グループのランキング。
17位最下位 馬場典子『フルーチェの ミルク増し増し 草萌や』
下五に「や」が付くとバランスが取りにくくて俳句の型が不安定になってしまうのが懸念点。
『フルーチェの ミルク増し増し 草萌ゆる』の着地点なら安定。
また”増し増し”のワードはリズミカルで楽しいものの、借り物の感じがしてしまうのでここは工夫の余地ありと夏井先生。
16位 的場浩司『飛花の夜や 鴇羽(ときは)ひとひら 親子丼』
入れたい言葉の数が多すぎてまとまりが無くなったのが敗因。
『親子丼に 飛花のひとひら 鴇羽色』として”夜”をあきらめてくれれば、調べがゆったりとして良作に。
15位 中田喜子『ポッキーポリポリ 受験子スパークす』
カタカナをたくさん入れるという意図は意欲的だったものの、ポッキーに対してポリポリというのはベタすぎて安易な選択なのでここに工夫を凝らすのが大事と夏井先生。
14位 森迫永依『たんぽぽや ヘッドロココと 通学帽』
ビックリマンシールのキャラクターであるヘッドロココとたんぽぽという言葉の取り合わせは楽しいものの、ヘッドロココを出せば登場人物が子どもである事は分かるので”通学帽”は不要と夏井先生。
13位 皆藤愛子『馬連かワイドか エクレア喰む 春夜』
“喰む”の動詞は不要なので『馬連かワイドか 春の夜のエクレア』の添削案。
12位 立川志らく『モノクロの桜に グリコの赤い箱』
モノクロと来ているので桜の鮮度がやや落ちるものの、追憶の光景である事が分かると夏井先生。
ただし”桜に”の助詞の「に」が不要なのでマイナス。
11位 春風亭昇吉『ポッキーも 春もボートと 浮いている』
発想は面白いものの、助詞が「も」「も」「と」にしている意図が不明と夏井先生。
作者の意図が不明なのではっきりとは言えないものの『ポッキーと 恋とボートと 春と雲』のように「と」で繋げたほうが面白くなるという夏井先生のアイデア。
スポンサーリンクファーストステージ10位~4位
ここからはテレビ放送で紹介はされるものの、決勝進出には届かなかった作品ランキング。
ピノ、春暁、山月記の取り合わせに意外性があるものの、3つのワード同士がどこか惹かれ合っているような不思議な味わい。
ピノは溶けてもその独特な容器の形のおかげで形をある程度保てるという特徴があるので、他のアイスではなくてピノを選んでいる点はセンスあり。
ただし、山月記を閉じていようが、閉じていまいが、夢中になって読んでいるうちにハッと気づくというアクションに違いは無いので要修正。
という事で『ピノ溶け果て 春暁の『山月記』』の添削案。
ぼんち揚げで春陽の実家を実感したり、思い出したりという意味合いがすぐに伝わってくる作品で、気になる点は季語としての春陽は「春日」の表記で春のうららかな日差しという意味になるのでそこは要修正。
踏まえて『ふるさとや 春日にぼんち揚 割れば』という添削案。
“実家かな”と詠嘆して終わるよりも、この方が最終的な着地点が”割れば”という感触になるので作品性がアップ。
作者が分かって改めて見るとポンチ節を感じると夏井先生。
ただし、ビッグマックの蓋についている切り欠き状のパーツに焦点を当てたかったという意図は分かるものの、本来の鉤は金属製であり、これが最後に出て来てそこで終わってしまうと違和感が強すぎる点が敗因。
『ビッグマックの 紙箱に鉤 夏近し』にすると、鉤の箱を開けると夏の到来を感じられるという作品の意味が分かりやすくなるとアドバイス。
わざわざ紙製と置くことで金属の鉤に喩えているという意図を分かりやすくするというテクニック。
添削案であればベスト3で決勝進出は確実だったとか。
スポンサーリンクコーラグミと春一番は本来全く関係が無いものの、これをあたかも関係があるかのように取り合わせる事で詩歌に。
噛んだ時の強い弾力や酸味・甘味と春が来た時の喜びを結び付ける感覚は若くてフレッシュと夏井先生。
特に番組では触れられていませんでしたが春の漢字は三人の日と書くので、そこと掛けて3回にしたという意味合いもあったかと。
かつサンドのアップ映像から入って、つまむ動作に移ってそこに人の存在を感じさせ、良い位置に入れた季語の”日永”という流れで、季語がかつサンドを美味しそうに見せる上に、ロケも順調に進んでいるような印象を醸し出す事に成功。
それぞれのワードに意味・情報の重なりがなくきっちり選ばれている句で、”銀”の色と”春の雪”の白色がさりげなく対比されている点も憎い演出。
本来、たこ焼きは熱いものなので”熱し”はわざわざいらないものの、お土産の銀だこなので熱いうちに食べて欲しいという意味合いが込められている事を考慮するとOK。
チキンラーメン、兄、割る、四畳半、季語の春と盛り込んでいる情報がかなり多いにも関わらず、チキンラーメンを割って分けるという作者のリアルな体験がきっちり句に込められており「よくここまでやったなと意志を褒めたい。」と夏井先生。
添削は無かったものの決勝進出には一歩届かず。
スポンサーリンク決勝進出トップ3
朧夜の描写が体調を崩しているシチュエーションを包み込むようで、ミニボーロの優しい甘みが朧夜の季語とつかず離れずの絶妙な距離感。
“タマゴポケット”と書くだけであのチキンラーメンの定番の姿が思い浮かぶので、非常に効率の良いワードを選んでいると夏井先生。
最後が「タマゴポケットへ」になっていたら、お湯を注ごうとしているまさにその瞬間を描写している事になり、ここでは「タマゴポケットに」になっているので、お湯を注いだ後で卵が白くなってきているシーンとなり、これが作者の意図に沿っているのでこの”に”の使い方は正解。
あのカラフルな色と筒状の容器というマーブルチョコの特徴をきっちり活かした句になっていて、夏の風や秋の風などには入れ替え不可能で季語の春風がしっかり立っているのも高評価。
夏井先生「かわいい句を作るのが得意な藤本さんでした。とこういう事でございますね。」
オッサンが作った句だと分かると気持ち悪くて最下位確定と千原ジュニアは猛反対していましたが見事1位で決勝へ。
スポンサーリンク決勝ステージ結果
花曇の憂鬱な日にフエラムネを吹いて楽しい気分転換というシチュエーションを詠んだ句。
花曇、ため息代わりの2か所で意味が切れてしまっているので調べで損をしていると夏井先生。
『花の日の ため息代わり フエラムネ』であれば意味が切れずに繋がり、
『花曇 ため息めける フエラムネ』だと花曇を活かしつつも中七、下五を繋げて調べを悪くしない工夫。
反航とは反対方向から来る船とすれ違う事。
選んでいるワードのおかげでフェリー旅を楽しんでいる人物が浮かんでくる面白い句と夏井先生。
“竜天に”は春分に龍が天にのぼるという中国の伝説に由来する春の季語。
歌舞伎揚げには家紋が12種類あり、その中でも珍しいレアなのが四角い家紋。
季語を最後に持って来て「竜天に登る」から”竜天に”と余白を活かす事で三枡の家紋のお家の隆盛を祈るようなご挨拶句のような様相に。
夏井先生「いかにも粋じゃないですか。」
以上、プレバト春光戦2025の結果まとめでした。
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