二度寝が気持ちいいのはなぜ?チコちゃん
25年11月28日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『二度寝が気持ちいいのはなぜ?』の答えなどまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】大竹まこと、大友花恋
【VTRゲスト】ノンスタイル井上
二度寝が気持ちいいのはなぜ?
1問目の出題は、
なんで二度寝って気持ちいいの?
チコちゃんの答えは、
人間は何度も眠りたい生き物だから
解説はスタンフォード大学の客員教授を務める遠藤拓郎医学博士。
まず、二度寝というと朝起きたばかりですぐにまた寝てしまう事を指すと思うかもしれませんが、実は睡眠学的には昼寝も二度寝の一種だそうで、1日1回まとめて睡眠をとるという眠り方をするのは人間、チンパンジー、ゴリラ、オランウータンなど一部の大型の類人猿ぐらいしかいない珍しいタイプ。
例えば犬の場合は1日10回ほど眠りと言われていて、ネズミになると1日50~60回という細切れ睡眠パターンだったりで、その他多くの動物たちは1回数十分~数時間の短い睡眠を何度も取るのが普通。
そして人間も本来は1日に何度も眠る生き物で、赤ちゃんだと日中や夜間を問わずに何度も寝て起きてを繰り返すのが昔の名残だったり。
また、ベトナムなどの東南アジアやスペインなど地中海沿岸の暖かい地域では昼寝の文化が根付いていますが、これも人間が1日に何度も眠っていた頃の名残。
スポンサーリンクではなぜ人間が1日1回まとめて長い睡眠をとるようになったのか?そのはっきりとした理由はまだ分かっていないものの、最新の研究ではホルモンの一種であるドーパミンが関係しているのではないかという新たな説が浮上してきているとか。
ドーパミンは脳内の細胞と細胞を繋げて情報を伝達するホルモンで、このドーパミンが分泌されると思考力・発想力を高めたり、脳を覚醒させる効果があるとされていて、ドーパミンが脳の側坐核(そくざかく)というやる気などに関係している部位に働きかける事で眠気を抑えており、起きている間はドーパミンは常に分泌されている上に運動などの外的刺激によっても多く分泌されるため、人間は本来眠りたいのにその眠気が抑えられて強制的に起こされている状態になっていると遠藤先生。
そして人間という生き物は分泌されるドーパミンの量が他の動物に比べて飛びぬけて多いという特徴があり、強制的に起こされている状態が長く続いた後に強い眠気がやって来るので長い睡眠時間を取るように進化したというのが最新の学説。
それでも本来人間は何度も眠りたい動物なので、隙あらば眠ろうとするのが人間の本来の姿。
となると常に眠いはずの人間が朝起きて活動できているのはとても不思議な話に聞こえるかもしれませんが、そこで重要になってくるのがコルチゾールというホルモン。
コルチゾールは別名ストレスホルモンと呼ばれ、多くの動物に備わっているホルモンでストレスを感じるとそれに対処するために副腎皮質から分泌。例えば小動物が猛獣に襲われて強いストレスを感じると、コルチゾールがブドウ糖を作り出して、それを燃やす事で体温を上げて素早く逃げられる戦闘態勢に。
このように本来はストレスに備えるためのコルチゾールは、人間の場合は寝ている間に勝手に分泌されて体温がどんどん上がっていき、健康で規則正しい生活をしている人の場合はコルチゾールが早朝3時頃に出始めて5時~6時の間に分泌量がピークとなって体温・血圧・心拍数・血糖値などを上昇させて体の活動準備が整ってしまった結果として自然と目が覚めているというのが人間の朝の状態。
スポンサーリンクつまり「眠気が解消されたから朝目覚める」というわけではないのがポイントで、本来であればもっと眠っていたいのにコルチゾールの働きによって無理やり起こされている状態なので朝起きた瞬間というのはまだ眠い上に、人間は本来1日に何度も眠りたい動物なので余計に朝は眠いという事に。となると二度寝をすると常に寝たい欲求が満たされるのでやっぱり気持ち良いという納得の理論。
ちなみに睡眠学的にいう「午後にする二度寝」である昼寝は20分ほどの短い時間取る事で判断力などの認知能力がアップしたり、計算力が大きく回復するなどパフォーマンスが向上するなど様々な研究で発表済み。
という事で大喜利が苦手というノンスタイル井上を招集して、昼寝をすると大喜利が面白くなるか実験。温泉に入ってリラックスした所で布団に入って20分間熟睡。そして叩き起こされて即大喜利へ。結果は面白くなった(=パフォーマンスが上がった)のか微妙に分からないという事で1問目は以上。
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