第54回「石橋貴明のたいむとんねる」銀座「久兵衛」の大将が語る粋な寿司屋マナーとは?また老舗蕎麦や銀座高級クラブでは?
19年6月10日の第54回「石橋貴明のたいむとんねる」は各業界のプロが語る粋な話。銀座「久兵衛」の大将が語る寿司屋での粋な客・振る舞い方とは?その他にも老舗蕎麦屋、銀座の高級クラブ、ミスター長嶋茂雄、プロ野球で起こった粋な話、元受刑者が語る看守の粋な話などなど。そしてタカさんが語る芸能界で一番粋だった大先輩の話も。
というわけで19年6月10日放送の第54回「石橋貴明のたいむとんねる」の様子をまとめてご紹介します。
スポンサーリンク目次
出演者
【MC】石橋貴明
【進行】海老原優香フジテレビアナウンサー
【ゲスト】飯尾和樹(ずん)
【ナレーション】半田裕典
粋な話
今回のテーマは、
「勝手に語りつぎたいプロフェッショナルに聞いた粋」
企画主旨は各業界のプロたちから聞いた粋な振る舞い・粋なお客さんとは何か?をタカさんとずんの飯尾さんが判定するというもの。
タカさんは、粋な事が自分の中にはない。と謙遜していますが、飯尾さんの裸眼解除のギャグをしっかり待つという粋な対応を見せてくれたと飯尾さんはべた褒めw
ちなみに今日の飯尾さんの衣装はお着物。テーマは「神楽坂の坂の下」だそうですがw
オープニングはこの辺で早速本題へ。
寿司職人がうなる粋
まずは老舗寿司屋である銀座「久兵衛」の大将、今田洋輔さんから聞いた粋な話。
「寿司職人に聞いた粋なお客さん」
お寿司というのは基本的にパパッと食べると10貫を20分から30分で食べ終わるのが普通で、お店では予約の兼ね合いなどもあってどうしても短時間しか席が用意できないという事も。
そうなると「パッと入ってパッと食べてスッと帰る。」というお客さんの存在は非常に粋に映るとか。
今田洋輔さん「そういう方っていうのは店に対しての気配りをしてくれているんで、そういう事が粋だなっていう。」
「寿司職人に聞いた粋な寿司の頼み方」
お店の玄関前に提示されていたりする「おまかせ」や「コース」をそのまま頼むのではなく、あくまで自分の好きなものだけを頼むという頼み方は寿司職人からは粋に映るそう。
今田洋輔さん「自分でコースを作れるのが粋なお客さんだと思いますね。」
「寿司職人に聞いた粋な寿司の食べ方」
お寿司は例えば右利きのお客さんに対しては45度ぐらいの角度で出されるのが普通ですが、箸を使って手前にネタを横倒しにしてから、平行に箸で掴んでそのまま醤油を魚だけにつけるのが粋な食べ方だそう。
これは手を使って食べる場合でも同様。
ちなみにウニなどの軍艦巻きを食べる際には、ガリを醤油につけて、そのガリを軍艦巻きにつけて醤油をつけるという食べ方。使ったガリは一緒に食べるのではなく後で。
タカさんはしっかりご存知の様子。
飯尾さんはお寿司を手で取る時は「カーブ」の握りでだそうですが、
石橋「そうするとね、抜ける可能性があるんですよ。カーブは。」
また、タカさんは若い頃は大人になったらお寿司屋さんのカウンターでいつかは食べたいという思いを抱いていたと思い出を回想。
石橋「これがまず大人への階段の第一歩でしたよね。」
ここで海老原優香穴から「粋なギャグは?」という粋な振りw
飯尾さんは着物姿で師匠の風格を漂わせてからの「メガネと舞っちゃおチントンシャン」を披露。
石橋「結構メガネネタ多いですよね。笑」
飯尾「頼り切ってますね。笑。メガネ先行で、着席っていうのもありますけど。最後までこればっかりですから。タカさん。粋でお願いします。笑」
老舗蕎麦屋がうなる粋
続いては東京白金にある老舗蕎麦屋「夢呆」のご主人、和田邦興さんに聞いた粋な話。
「蕎麦職人に聞いた粋なお客さん」
基本的には1人で来るお客さんに粋なお客さんが多いそうですが、
和田邦興さん「スッと来てサッと食べて帰り際にね『美味しかったよ。ごちそうさま。』っていうのがいいやね。」
久兵衛の大将と同じ意見のようですね。
また、料理のウンチクを垂れたりという事は野暮とも。
和田邦興さん「ケツに根っこの生えないうちにサッとキレ良く帰る。それがまあ粋かな。」
「蕎麦職人に聞いた粋な食べ方」
例えばざる蕎麦を食べる時は、あまり箸を上下させないで、ざるの手前からすくって食べるのが良いとか。
そばつゆのつけかたは箸で持った分の3割ぐらいにつけるイメージ。
和田邦興さん「そうすると、あっこの人食べ方知ってんな。っていうのはある。」
これに対してタカさんは、お昼過ぎ位にお店にサッとやって来てビールを飲んでいるお父さんがまずカッコよく映るとの事。
そして最後に蕎麦を楽しんでパッと帰るのが粋。
石橋「あと2年くらい。60歳くらいになったらやってみようかなって。」「60歳になったら自分の事を“ワシ”って言いますから。」
飯尾「粋ですね。ワシ宣言!?ワシ予告。」
石橋「ワシか?ワシは蕎麦屋に行っとる。」
訛りが違和感w
スポンサーリンク銀座高級クラブが考える粋
続いては銀座の高級クラブ「ル・ジャルダン」のママ、望月明美さんに聞いた粋な話。
「高級クラブのママに聞いた粋なお客さん」
付いたホステスさんの年齢や容姿をパッと見て、その女の子が自然について来れるような話題を要所要所で提供できるお客さんは気遣いが出来る粋なお客さんに見えるとか。
掃除や料理の話題、ホステスさんの故郷の話題やママであれば銀座の昔話などの話題を自然と話せるのが粋。話題豊富で知識も多いという意味でもありますよね。
自分の自慢話を延々とするのは野暮。
「高級クラブのママに聞いたホステスの粋な振る舞い」
ここからはホステスさん側の粋について。
粋なホステスはお客の職業にかこつけた相談などは絶対にしないのがルールとか。
例えば医師のお客さんに対して自分の身体の相談、弁護士のお客さんに対して法律相談、税理士先生に税金相談などをするのは野暮。
それらは本来であればお金を払ってするべき相談内容なのでサービスする立場でそれをするのはルール違反。
石橋「ママの着物が高そう!」
飯尾「生え際がキレイ!」
また、高級クラブには汚い格好では行けないとタカさん。
ある時、タカさんが高級クラブを訪ねるとそこに先にいたのが作家の伊集院静さん。
挨拶に行ったタカさんに伊集院静さんは「お前、何歳になった?」と一言。
その時は50歳を超えていたタカさんでしたが、
伊集院静「50歳を超えたら・・・銀座のクラブに入って来るなら・・・ジャケットの一枚も来て来い!!」
とお叱りを受けたとかw
飯尾「そしてタカさん、最近の話じゃないですか。笑。20代の頃じゃないんですか?笑」
しっかりした大人はマナーをキッチリ教えてくれるという粋というタカさん。50歳を超えていたら普通はマナーを教える立場のように思えますが人生は勉強という事でw
また、違う先輩がやっていた話として、ドアボーイさんに対してはスッとさり気なくチップを渡すというのも粋とタカさん。
石橋「ああいう時にパッと渡すんですね?って言ったら、違うよ。俺はアイツに借金あんだよ。って。」
海老原優香アナも思わずうなったこの粋な返し方w
名門ゴルフ場キャディが考える粋
某有名ゴルフ場のキャディさん(年齢は26歳)は顔出しNGということで海老原優香アナが代読。
ある時、40代の男性芸能人パーティーにキャディとして付いた際に、少し緊張気味だった所、カート前の集合場所でいきなりギャグを言ってその場を和ませてくれたというタレントさんがお一人。
さらに、コースを回っている最中でも普通の話題を振っただけでもそのタレントさんがギャグで何度も返してくれるという対応をされたとか。緊張もほぐれて接しやすくなったという事で粋だと感じたようですね。
そして、そのタレントさんというのがずんの飯尾さんだったとか。
飯尾「マジですか!?ギャグ!?芯食ったんですね。そん時ねぇ。結構ダフってますけどね。わたくしね。」
その時の事をあまり覚えていないという飯尾さんですが、
石橋「覚えてないっていう事は飯尾くんはいつもそういうプレーをしてるんですよ。キャディさんに対して優しくギャグで盛り上げて。」
飯尾「粋な足し算いただきました!みなさん!」
石橋「あっぱれ!」
ミスター長嶋茂雄の粋
長嶋茂雄さんの話をしてくれるのは熱烈なファンとして知られる徳光和夫さん。
「長嶋茂雄の粋な話」
時は遡って江川卓投手がジャイアンツに入団した際の話。
一連のいわゆる「空白の一日」の問題などもあって江川卓本人に責任があるわけではないのに世間から大バッシングを受ける事に。
最終的には小林選手との交換トレードで巨人入りとなった江川選手でしたが、甲子園球場に遠征に行くと試合前のウォーミングアップのランニング中に心無い罵声がスタンドの観客から。
それを見た長嶋茂雄さんは「江川、一緒に走ろう!」と声をかけて一緒にランニングをするという対応を見せたとか。
すると観客は長嶋茂雄さんが一緒にいる所にブーイングを飛ばすわけにはいかないので静かにするしかない状況に。
徳光和夫「長嶋茂雄が江川卓と一緒に走ったからこそ罵声を浴びせられなかったというこれはなかなか粋な配慮だなと。」
「長嶋茂雄の粋な話 弐」
報知新聞の記者の人も同席して、神宮球場の近くにあるお蕎麦屋さんで長嶋茂雄さんに取材をする事になった徳光さん。
取材場所がお蕎麦屋さんであると長嶋茂雄さんに伝えると「ん~イイね。蕎麦!!大好きだからね、麺類!!」と上々のリアクション。
そしてそのお蕎麦屋さんにも長嶋茂雄さんが来るのでよろしくお願いします。事前に言伝。
当然ながらお蕎麦屋のご主人は腕によりをかけて、蕎麦打ちに。
徳光和夫「でそこの蕎麦屋に入った。で『お~イイね。美味しそうだなぁ!』って。『監督、何にしますかね?』ってったら『う~ん。カツ丼!!』って。笑」
3時間前に話していた麺類好きの話はi一体どうしちゃったんだ・・・?とガックリとなったとの事w
徳光和夫「これはむしろ“カエリ”ですかね。笑」
“行き帰り”という事でオチw
スポンサーリンク劇団四季の粋
「美女と野獣」の演目を上演終了後にそれは起きました。
その日は11月22日でいい夫婦の日。緞帳が下がった後にある一人の男性の公開プロポーズを劇団四季の舞台で行ってしまおうというサプライズ企画が突然スタート。
その時のYouTube映像がコチラ。
※番組ではプロポーズした男性が独断で劇団四季に依頼したように聞こえる説明になっていましたが、実際はブライダルジュエリー専門店が主導してプロデュースした企画で、男性は公募で選ばれた人だったんですね。
出演者にエスコートされる形で舞台に上がった終演後の主役の2人。
マイクで「あなたの事を心から愛しています。」と公開プロポーズする男性。
膝をついて「俺と結婚してください!」と指輪。
彼女は「よろしくお願いします!」と快く承諾。
するとクラッカーが鳴らされてから再度幕開け。キャストが総登場して祝福の中でハッピーエンド。
石橋「まああそこで彼女が・・・ゴメンナサイとは言えないですよね。笑」
海老原アナ「なんでですか!?笑」
とんねるずのお二人がやられていた「ねるとん紅鯨団」ではカップル成立確実に思われてた所で思いがけずにフラれるという事ははよくあったとタカさん。
石橋「えぇ~~!みたいな。」
飯尾「あの名ゼリフ!」
石橋「大ドンデン返し!!」
ちなみに飯尾さんのプロポーズは「とんねるずのみなさんのおかげでした」の番組内で行われたもの。
まず実家にドッキリで突然来られた上で、1年間別れていた彼女(現在の奥様)がそこに現れるという演出。
飯尾「動揺しちゃってね。タカさんに『ダメだよ。』ってタメ口初めて叩いたっていう。笑」
後でオンエアをチェックして冷や汗をかいたそうw
2012年12月6日放送分ですが、コチラがYouTubeの視聴動画。
そして元彼女である旧姓、林宏美さんが登場してプロポーズ。
飯尾「こんな事言ったら失礼ですけど・・・夢見させてくれる先輩。頭がおかしいんですよ!粋に頭がおかしい!ホントに。」
プロ野球の粋
2007年10月ヤクルト vs 横浜戦でその粋な話が生まれる事に。
8回裏にヤクルトが3点リードの場面で代打が告げられ、拍手と共に登場したのが鈴木健選手。
持病の腰痛が悪化して成績が低迷した事でこの年を最後に引退が決まっていた所、現役最後の打席へ。
20年の現役生活を通して身体はボロボロの中で何本もファウルで粘る鈴木選手。
そして13球目に放った打球は横浜の村田選手がグラブを構えるサードへのファウルフライ。
これが現役最後の打席になるはずでした・・・がそこで村田選手がとった行動が
「ファウルボールをスルー」
ファウルフライで最後になるのは忍びないという粋な心遣い。
そして15球目に執念のセンター前ヒット。
コチラがYouTube動画。
石橋「あっぱれ!」
サンデーモーニングの張さんになっていますがw
海老原アナ「そんな飯尾さんは、粋な一発ギャグありますか?」
石橋「すごいですね!?クッションが。笑」
今日は無茶な振り方が多いですねw
飯尾「粋と言えばイギリス紳士。さぁイギリス紳士ジャンケン行こう!ジャンケン!ポール・スミス!多分スケベ!」
スポンサーリンク元受刑者の粋
15年前に傷害罪などで約2年間の服役をした後、現在は悪役専門事務所の社長として社会復帰をしている倉本宙雨さんが語る看守の粋な計らい。
刑務所に入った時は最初は8人部屋の雑居房へ。そこには交通違反、性犯罪、窃盗などの罪を犯した人々が。ただし殺人だけはいないとか。
そして入所から10か月後に生活態度良好につき一人部屋である独居房へ移る事に。
「刑務所で出会った看守の粋な話」
ある時にその月に誕生日を迎える受刑者を集めて行う合同の誕生会が開かれることに。
その誕生会ではまずバナナが貰えるそう。
刑務所内では甘いものは非常に貴重品なのでそれだけでも嬉しい所に、続いて映画鑑賞の時間が設けられるとか。
ここまでは誕生会に出た人全員に与えられるものですが、ここからは看守(刑務所内では“オヤジ”と呼ぶのが慣例)の粋な取り計らい。
大きなトラブルも起こさずに模範的な生活を送っていた事が幸いしたのか、独居房に戻ると床に一枚のチョコレートバーが落ちていたとか。
刑務所内では絶対にタブーとされる板チョコ。
オヤジの粋に心を打たれた倉本さんは「俺はそれでもっと頑張ろうと思った。」
この時のチョコレートの味が社会復帰する上での大きな支えになったと倉本さん。
石橋「チョコレートがね、そんなに人の心を動かすんだね。」
石橋貴明が明かす美空ひばりの粋
そして最後にタカさんからも生前に大変お世話になったという“お嬢”こと美空ひばりさんの粋な話。
今まで出会った芸能界の先輩方の中で飛び切りの粋だったのが美空ひばりさんだとか。
ある時に常連のお店に向かったタカさん(当時は26歳ぐらい)はその店の前に美空ひばりさんの車が停まっているのを発見。時間は夜中の1時近く。
お店に入ると美空ひばりさんが一人で飲んでいる姿。
一緒に飲むことになったタカさんですが、次の日にコンサートの予定が入っているという美空ひばりさんを気遣って、
石橋「お嬢、そろそろ?つったら、大丈夫!って。もう一軒行く?って言うから。」
もうその頃には深夜3時。
タカさんは次の日にお昼からスタジオでコンサートのリハーサルの予定。その事を美空ひばりさんに伝えた所でとりあえずもう一軒行く事に。
石橋「結局、5時半かもう。とにかく出たらお日様が出てたの。」「で、お嬢ありがとうございました。って。」
そこで解散となったそうですが、案の定お昼のリハーサルに寝坊したタカさんは12時過ぎにスタジオへ。
するとスタジオの前で待っていたのは何と美空ひばりさん。
石橋「お嬢!何やってんの?ったら、昨日あたしがタカを引っ張っちゃったからみんなに迷惑かかっちゃってると思って、これ差し入れ!って。」
すると浅草の有名な「浅草むぎとろ」の茶そばの差し入れ。しかも、段ボール3箱分を台車に乗っけて持って来ているという量。
石橋「別れたの5時半とか6時なんですよ?いつ予約入れたの?だって有名な人気店だから取りに行ったのか。」
流石に差し入れだけ受け取るわけにもいかないので一緒にスタジオに行きましょうと提案したタカさん。
その台車を美空ひばりさん自身が押して運んでいると、そこへ元みなさんのおかげでしたのプロデューサーである有名な石田弘さんが登場。
石橋「あ゛~!お嬢!!つって。どーしたんですか、お嬢!!って。」
「これは僕の中で史上最大の粋な話!」
「あっぱれ!お嬢!ありがとう!お嬢!」
ずん飯尾が語る石橋貴明の粋な話
飯尾さんのあるギャグが生まれたのはタカさんの粋な対応があったからとの事ですが、
「それはみなさんのおかげでした」の山形ロケの際の話。
番組の流れ上、後輩の狩野英孝さんともみくちゃになった飯尾さん。投げ飛ばされて床に転がった飯尾さんでしたが、現場はちょっとスベッた空気に。
そこでタカさんは「この後どうすんの?」という一言。
飯尾「その時に生まれたギャグでございます!後輩に投げ飛ばされたついでに由美かおる。」
タカさんがそのギャグで笑ってくれたおかげで「商品化」と相成ったと飯尾さんw
という事で今回は所々でギャグを振られる飯尾さんでエンディング。
次回予告は6月17日(月曜日)の23:15スタート。ゲストにおぎやはぎ小木博明さんと高橋ユウさんを迎えて「冷やし中華」を大特集。
ゴマだれ冷やし中華や手打ち麺、はたまたコンビニ冷やし中華までを取り上げる40分になりそうですね。
【「石橋貴明のたいむとんねる」に関する全記事はこちらのリンクから】