第79回 NHK「チコちゃんに叱られる!」なぜ子どもはシールが好き?お肉屋さんでコロッケを売っている理由?
20年1月31日放送の第79回 NHK「チコちゃんに叱られる!」はゲストに久保田利伸さん(初登場)、泉里香さん(初登場)を迎えて取り上げられた疑問は、なぜ子どもはシールが好き?なぜお肉屋さんでコロッケを売っている?というもの。
ということで、20年1月31日に放送された第79回 NHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。
※本記事では番組前半に紹介された2問をまとめておりますので後半の疑問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】久保田利伸、泉里香
【VTR】鶴見辰吾
チコちゃんの疑問その1
なぜ子どもはシールが好き?
今日のゲストは2人ともチコちゃん初登場。
まずは久保田利伸さんを「ジャパニーズ マイケル・ジャクソン くぼじゃ~」と紹介するチコちゃん。
このキャッチコピーはアメリカのCNNに掲載されたものだそう。
チコちゃんは「マイケル・ジャクソンがアメリカの久保田利伸」と言っていますが、久保田利伸さん本人は「とんでもない!」とご謙遜。
続いて泉里香さんの紹介ですが、京都ご出身という事で「よろしゅうおたのもうします。」と京都弁のチコちゃんw
という事で早速1問目。
指名は、この中で一番子どもの気持ちが分かる大人ってだーれ?
久保田利伸さんが解答者に。
ここでチコちゃんの疑問は、
なんで子どもはシールが好きなの?
子どもは動物みたいなものでマーキングの一種という答えの久保田利伸さん。
久保田利伸「常識的な事じゃないですか?それは。」
本人のシールでは無く色んなキャラクターだったりするのに?というチコちゃんの追加の質問には、
子どもは落ち着きが無く、手の届く範囲にシールがあると貼ってしまうからという答えに切り替える久保田利伸さん。
久保田利伸「生物学的な話です。」
少し固い言葉を使ってカッコつけてますw
チコちゃん「では謹んで申し上げます。ボーっと生きてんじゃねーよ!」
驚く動きがカッコいい久保田利伸さんw
お母さんたちに聞いてみると、楽しいから、大きさがちょうどいいからという答えが出ますが皆さん残念。
お母さんのフルネームと年齢を大声で叫んでお母さんを慌てさせる男の子が登場したりしていますが、
チコちゃんの答えは、
達成感が得られるから
解説は鎌倉女子大学 短期大学部の学部長、小泉裕子教授。
そもそも子どもがシールに興味を持つのは1歳を過ぎた頃で感覚運動期と呼ばれる時期。
感覚運動期は1歳から2歳頃に表れる手などの感覚から周囲の状況を理解しようとする時期の事。例えばティッシュを延々と取り出して物を取り出す感覚を味わったり。
シールのベタベタくっ付く感覚に興味を持って触っているんですね。
そしてシールの見た目に興味を持ち始めるのが3歳頃。
この頃に自我が芽生え始めて、自分が好きなものを見つけて自己表現に夢中な時期。
そこで使う表現方法の一種がシール。色々な柄や形があるので自分の好みを表現しやすいアイテム。
また、この頃は子どもの指先はまだまだ不器用なので、他のお絵かきなどの表現方法では上手くいかない事が多く、その点で言えばシールは剥して貼るだけとお手軽。
貼るだけで結果が出て達成感が得られるのでついつい夢中になってしまうんですね。
ちなみに同じ場所に集中してシールを貼りがちな子どもの習性については、貼るという行為に少なからず不安を感じている子どもにとって一度シールを貼ってしまった所は安心できる「まず間違いなく成功するであろう貼り場所」になるからだそう。
柱や家具の縁に沿ってシールを貼ったりするのは、そうすれば綺麗に真っ直ぐ貼れるからだったり。
そんなシールですが、子どもの成長に重要な役割を担っているそうで、シールをあちこちに貼る子どもを叱りつけるのはあまり好ましくないとの事。
貼るという行為を通して子どもの自尊感情を育てる重要な成長過程なので叱るのは逆効果。
むしろ上手く貼れた事を褒めるのが正しい対応だそう。
スポンサーリンクちなみにシールが子どもたちに親しまれるきっかけになったのは、
1963年に明治がチョコのフタ2個と「鉄腕アトム」シールを交換するというプレゼントキャンペーンだそう。
このシールが大ヒットになった事で各お菓子メーカーがお菓子のおまけにキャラクターシールを付けるようになっていったとか。
古くはエイトマン、鉄人28号、パティ&ジミー、キキララだったり、架空のキャラクター以外にもピンク・レディーシールが人気だったり。
そして何といってもビックリマンチョコは一世を風靡して社会現象に。岡村さんもこの世代。
そして若い世代になるとポケモンシールだったり。
ということでコチラが結論。
子どもがシールを好きなのは達成感が得られるから
でした。
シールを貼りたい場所を聞かれると、
チコちゃん「NHK放送センターの西口に『101スタジオはめっちゃ遠いですよ。』って貼りたい。」
ルートが複雑だと岡村さんも同じ感想だったりw
総括では幼少期の記憶を遡ると「猿のシール」を貼っていたと久保田利伸さん。
パーマン2号の事だそうですがw
よく猿顔の代表みたいに言われる岡村さんと久保田利伸さんがその場にいてこの話題w
一方で岡村さんはおニャン子クラブのシールが思い出だそうで、ファンクラブに入るとメンバーのキスマークをしたシールが送られてきたとか。
特にファンでも無いメンバーのシールで練習してから、満を持して本命の新田恵利さんのシールに挑んでいたと岡村さんw
子どもの頃のように成功するかどうか分からない不安と達成感を味わっていたんですねw
カリキュラマシーンのオープニング。
チコちゃんの疑問その2
なぜお肉屋さんでコロッケを売っている?
2問目の指名は、
この中で一番、おいしいお肉を食べているグルメな大人ってだーれ?
「ここんとこ食ってない。」という事で久保田利伸さんはパス。お肉自体は好きだそうですが。
というわけでお肉が大好きな肉食女子という泉里香さんが解答者に。
お肉屋さんでコロッケが売られている事に疑問を抱くチコちゃんなので、
チコちゃんの疑問は、
なんでお肉屋さんでコロッケを売ってるの?
お肉を見てお腹を空かしたお客さんのために用意しているというイマイチ核心を突かない答えの泉里香さんなので、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
続けて久保田利伸さんにも問いかけ。
自分に回ってくるとは思っていなかったようで油断していたようですがw
久保田利伸さんの答えは、お肉屋さんならではの油があって、その油で揚げると美味しいコロッケが出来るからという答え。
チコちゃん「なんでコロッケになったの?」
ポイントはなぜトンカツやその他のお惣菜ではなくコロッケ?という点に絞って聞きたいチコちゃん。
久保田利伸「モノマネが好きだから。」
それはコロッケさんw しっかりボケる久保田利伸さんw
チコちゃん「なんかモノマネ出来るの?」
久保田利伸「いや。アッコさんのモノマネなんか出来ないよ。」
自分から振るw
チコちゃん「それでは参りましょう!久保田利伸で和田アキ子~!」
久保田利伸「あな~た~ははははぁ~!」
「あの鐘を鳴らすのはあなた」のポイントの所だけ歌う久保田利伸さんw
お肉屋さんで聞いてみると、余ったお肉の端っこを使うから、前からずっと続いているからという答えが出るものの残念。お肉屋さん自身もよく分からないまま売っているようですねw
ナレーション「二言目には昔からやっているから。本当にこの国はそんな事でいいのでしょうか?」
そこまで言わなくてもw
ということでチコちゃんの答えは、
洋食のコックさんがお肉屋さんに転職したから
解説は創業93年、東京銀座の老舗精肉店チョウシ屋の3代目、阿部光雄さん。
お肉屋さんでコロッケを売り出したのはこのお店が元祖。
光雄さんの祖父にあたる阿部清六さんが生みの親。
スポンサーリンクここで始まったのがTKG=「NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場」。
タイトルは「いま、揚げにゆきます ~コロッケをあきらめない男~」。
「いま、会いにゆきます」のパロディタイトルw
時は大正6年(1917年)。
当時15歳の阿部清六役は鶴見辰吾さん。見習いコックのハズがどう考えても料理長クラスの見た目w
そこでコロッケが食べられずに悲しむ子どもの姿を見て「子どもたちに安くて美味しいコロッケをお腹いっぱい食べさせてあげたい。」という思いを抱く阿部清六。
じゃがいもを使った庶民的なコロッケは当時もありましたが、洋食屋さんで出されるコロッケといえばクリームコロッケが一般的でそちらは高級品。
そこで一念発起した阿部清六は洋食屋さんでも出せるレベルのじゃがいもコロッケの開発に乗り出します。
そこから2年。
17歳になってもやっぱり料理長クラスの貫禄を見せる鶴見辰吾さん演じる阿部清六は遂に満足いくコロッケを完成させます。
2年の開発期間をかけたあきらめの悪い男の為せる業。
じゃがいもとひき肉を使った安くて美味しいこのコロッケは晴れてお店のメニューに採用されます。
しかし大正12年(1923年)に起きた関東大震災によって状況は一変。
働いていたお店も被災して職を失ってしまった阿部清六 21歳。
再起を懸ける阿部清六はまずは職探しから始めますが、当時比較的復興が早かったお肉屋さんに転職する事に。
そしてこつこつ働く事3年、昭和元年(1926年)にまとまったお金、300円を貯めるまでに。※労働者世帯の平均月収約100円の時代。
何とか自分のお店を持つ夢を実現させようとしますが、洋食屋さんを開店させるには多くの設備投資が必要で断念。
そこで小さなお肉屋さんを開業する事に。昭和2年(1927年)の事でした。
そこで売られていたのは精肉の他にコロッケ。
さらにオムレツや頼まれるとカレーライスも出したという阿部清六の精肉店。
お惣菜も売るお肉屋さんというまさに苦肉の策。
するとこのコロッケは評判を呼んで大行列が出来るという繁盛ぶり。
クリームコロッケが20銭(現在の約130円)に対して阿部清六のコロッケは2銭5厘(現在の約16円)と非常にお手頃な価格設定だった事も手伝って爆発的ヒット。
さらに安くて美味しいコロッケが広まって欲しいという思いから阿部清六は他の同業者にも惜しげも無くレシピを公開するという行動に出ます。このおかげで徐々にお肉屋さんの看板商品としてコロッケが売られるように。
こうして日本ではいつの間にやら「お肉屋さん=コロッケ」が定番になっていったんですね。
海外にも精肉屋さんはもちろんありますが、コロッケは売ってないハズ。
ちなみに晩年の阿部清六は最後までお店でコロッケを揚げ続けていたそうですが、服装はいつでもワイシャツにネクタイ姿。
コックとしての誇りは決して忘れていなかったんですね。
という事で、
お肉屋さんでコロッケを売っているのは洋食のコックさんがお肉屋さんに転職したから
でした。
お店を出すならどんなお店?という質問には、
「打ち合わせがしやすそうなお店」というちょっとトリッキーな答えのチコちゃんw
最後に、子どもたちに腹いっぱいコロッケを食べさせたいと思っていた頃は阿部清六自身も15歳で子どもと言っても良い歳だったのでは?とツッコむチコちゃん。
後半の疑問はコチラの記事で。
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