なぜ子どもは縁石の上を歩きたがる?「チコちゃんに叱られる!」より
20年8月21日放送のNHK「チコちゃんに叱られる! 星空の下のディスタンス ボーっとしてる間にもう100回!?スペシャル!」で紹介された疑問は『なぜ子どもは縁石の上を歩きたがる?』という子どもの不思議な習性に関するもの。横断歩道の白い所だけを歩いたり、色違いのブロックの上だけを歩いたりとこれらは一体なぜなんでしょうか?
ということで、20年8月21日に放送されたNHK「チコちゃんに叱られる! 星空の下のディスタンス ボーっとしてる間にもう100回!?スペシャル!」の様子をまとめてご紹介します。
※同放送回のその他の疑問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】笑福亭鶴瓶、天海祐希
【VTR】目黒祐樹、鶴見辰吾、山西惇、清水ミチコ
チコちゃんの疑問その3
なぜ子どもは縁石の上を歩きたがる?
3問目は笑いから始まるパターン。
チコちゃん「おもろなりたい。」
これは鶴瓶師匠の言葉w
3問目の指名は、
この中で一番、子ども心をいつまでも忘れないステキな大人ってだーれ?
ここは岡村さん自ら解答者に。
チコちゃんの疑問は、
なんで子どもは縁石の上を歩きたがるの?
真っ直ぐ続く縁石に沿って歩く事で産道を通って生まれて来た記憶を辿っているというちょっとオシャレな答えの岡村さんですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
ということでチコちゃんの答えは、
限界に挑戦して己の能力を高めるため
シンプルに「面白いから」という答えのさらにその奥。
解説は聖隷クリストファー大学の細田直哉准教授。
細田先生によると縁石の上を歩く子どもには2つの現象が起こっているそうで、それが、
- 新たなアフォーダンスの発見
- フロー体験
アフォーダンスとは「ボタンを見れば押すものだと思うのはなぜ?」の疑問で登場した概念ですね。
私たちが普段行っている動作の手がかりを与えてくれる環境や特徴の事で、ドアノブの形状によって自然と手の形を変えて握るようになったりというのが例。
このアフォーダンスを発見することによって新たな動作をどんどん学んでいくのが人間の学習の一つですが、子どもにとっては縁石はアフォーダンスの対象。
何も無い平らな道でも歩行のアフォーダンスがありますが、そこに高いブロックがあるとすると、今度は上を歩くという新しいアフォーダンスを発見して挑戦。
このようにして常に新しいアフォーダンスを発見して、それを積み重ねて自らの能力の限界値を伸ばしていっているんですね。
そしてもう一つ起こる現象がフロー体験。
フロー体験とはスポーツでよく耳にするゾーンと同じような言葉。人は限界に挑戦すると集中力が高まって、時が止まったように感じたり、通常では出せないような能力を発揮できることがありますよね。
これは簡単な挑戦では退屈で引き出せないのが普通で、その一方で難しい挑戦では却って不安が勝るのでこちらもアウト。
そこで、出来るか出来ないかギリギリの挑戦レベルに挑戦する事をフロー体験と言い、このフロー体験では楽しさや充実感を覚えたり。
このフロー体験を積み重ねることで結果として自分の能力の限界を超えて成長。
スポンサーリンク歩き始めの子どもは歩くだけでもフロー体験に入る事が出来ますが、それが年齢を重ねると普通に歩くだけでは退屈。
そこでただ歩くだけではないレベルアップしたものに挑戦してフロー体験を得ようとしているというわけですね。それが縁石だったり。
そこにさらにごっこ遊びのような想像を加える事で効果的にフロー体験に入る事が出来ると細田先生。
ここを踏み外すとワニに食べられる、マグマに真っ逆さまになると想像したりするのも自分を効果的に追い込む良い手段だそうで、これはフロー体験に入り込もうとする行動の一種。
これが大人になると、歩く事はただの移動手段と考えるようになり、変なことをしている所を人に見られると恥ずかしいという気持ちが勝ったりしてなかなか行動に移すのが難しくなるとか。
でも実際は大人でも自分の限界を超えたいと心の底では思っているのが普通と細田先生。
そこで実際に番組スタッフは街中の横断歩道を定点観測。
もし白線の上だけを歩く大人がいればそれはフロー体験を求めている伸び盛りの大人のハズ。
色んな場所の横断歩道を観察して待つこと12日目。ついに発見。
本人に確認してみると「はい。歩いてました。笑」という返答。
ついでに限界に挑戦していることについて尋ねてみると、
マンションの高層階住まいで外から人に見られる事が無い環境で生活している中で、裸で日々を過ごしているそうですが、そんな時にちょっとカーテンを開け放ったりしてスリルを味わっているとかw
何をやっているんだか・・・w
でもオリンピックアスリートの変人エピソードなどを聞くと、日常で変顔をしているのを他人に察知されないようにギリギリを見極めていると番組で話していた柔道の古賀稔彦さんだったり。
そういうよく分からないチャレンジを日々しているというのは自らを成長させる大事なポイントなのかも。
最後に縁石に上がって歩こうとする子どもに「危ないからやめなさい!」と叱るのは成長する機会を奪う行為なので少し大目に見て上げてという細田先生のアドバイス。
ということでコチラが結論。
子どもが縁石の上を歩きたがるのは限界に挑戦して己の能力を高めるため
でした。
限界だなと思った事は?いう問いかけには「千代の富士。体力の限界。」とチコちゃんw
笑福亭鶴瓶「知ってんの!?千代の富士の引退?」
チコちゃん「なんかあの・・・はい。いろいろ再放送。再放送でね。」
天海祐希さんに日常生活でのチャレンジを聞いてみると、
自分の歩く速度と少し前を歩く人の速度が同じスピードになった際には、出来るだけスピードを変えないで何とかして前の人を抜こうと試みるとかw
単純に早歩きになったら卑怯というルールで行う自分なりの挑戦なわけでですね。
一方で鶴瓶師匠は、道路にあるポールなどをまたぎながらずっと歩いていく事があるという経験談w
調子に乗っていると股間を打ったりするそうですがw
チコちゃん「天海さんの方が面白かった。」
笑福亭鶴瓶「くそっ!おもしろなりたいっ!」
チコちゃん「出たっ!笑」
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