主治医が見つかる診療所で紹介「デブ味覚リセット無塩レシピ」の正しいやり方
20年8月27日放送のテレビ東京系「主治医が見つかる診療所」ではダイエットの専門医がオススメするデブ味覚を痩せ味覚にリセットする無塩生活に欠かせない2つのレシピを紹介。
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指導するのは糖尿病内科が専門の工藤孝文医師。
糖尿病を専門にしながら、分野として非常に密接に関わっているダイエットについても多くの著作があるダイエットのスペシャリスト。
工藤医師「健康に痩せる為には味覚のコントロールが欠かせないんです。」
実はご自身も178cm 98kgという体格から、現在は67kgとマイナス25kgのダイエットを実践し、
「太りやすい人の法則」を発見したとか。それが、
デブ味覚と痩せ味覚
という2つの味覚。
太っている人(デブ味覚)というのは高脂肪食・高糖質食を好んで口にしていて、こういった食事は全体的に味が濃いという特徴があるとか。
一方で痩せている人(痩せ味覚)ではどちらかといえば薄味を好む傾向があり、脂肪・糖質に加えて塩分も控えた食事を普段から心がけているとの事。薄味でも十分に満足できるので食事の量も抑えられるわけですね。
となるとデブ味覚をどうやってリセットして痩せ味覚化させるのか?というのがポイントになりますが、
そこで工藤医師がオススメするのが「味覚の断食=塩断・無塩生活」。
日本人は醤油、味噌、漬物など元々塩分摂取が多くなりがちな食事パターンを持っているので、塩分を控える食生活を一時的にとり入れる事で味覚をリセットできるとか。
さらに塩分と脂肪、塩分と糖質というのは非常に相性がいいので互いに依存性を増幅させるタチの悪い効果があると工藤医師。
という事は、塩分を控える事で自然と脂肪・糖質も減らせるという事でもありますよね。
ちなみに学術的には味覚は14日間で変わると言われているそうですが、臨床の現場で味覚改善に取り組んだ患者さんたちに聞いてみると、実際は3~4日間で味覚は十分に変わるという体験をされる方が多いとか。
延々と塩を避ける食生活を続けるというわけではなく、とりあえず3~4日間は塩を避けた食事をしてみて、そこからは少しずつ塩をとりいれて、満足できる所で止めるというアプローチでOK。
デブ味覚リセットレシピ
番組では工藤医師の指導の下で7か月半かけて22kg痩せた経験をお持ちの方を取材して、その味覚リセットレシピを取材。
たった数日間で塩味・脂身・甘味といった食の好みがリセットされて少量でも満足できるようになるようで、
ポイントは、
- 塩の代わりに万能・魔法の粉=粉末だし
- トッピングにも使える蒸し大豆
の2点。
粉末だしレシピ
工藤医師考案の調味料である万能・魔法の粉、粉末だしの作り方は、
- かつお節30g、煮干し10g、刻み昆布10g、緑茶5gを用意
- かつお節と煮干しを電子レンジで加熱(600Wでかつお節は約1分、煮干しは約40秒)
- 全ての材料をミキサーにかけるだけ
粉末だしなのでお湯で溶かしてスープにしてもOKですし、料理に塩味の代わりに使う調味料として加えるのオススメ。
例えば、豚肉のだし漬け焼きのレシピは、
- 玉ねぎをすり下ろす
- おろし玉ねぎと粉末だしを混ぜてジップロックへ
- 豚の薄切り肉を加えてもみ込む
- フライパンで焼けば完成
ととてもシンプル。
他にも白ご飯にふりかけ代わりにかけて使ったり、おにぎりの味付けにも使用可能。
ゆで卵に塩代わりにふって食べたり、サラダのドレッシング代わりにかけるのもオススメ。
とにかく塩分が含まれる調味料・ソースを使う場面ではこの粉末だしにどんどん置き換えていくわけですね。
スポンサーリンク蒸し大豆レシピ
一切味付けナシで蒸しただけの大豆はトッピングに使ったり、そのままでもほんのり甘くて美味しいという無塩生活に欠かせない強力な助っ人だそう。
蒸すだけなので蒸し大豆のレシピは省略しますが、これを使った料理としては、
- オリーブオイル(大さじ3)・酢(大さじ3)・レモン汁(大さじ1)を混ぜてタレ作り
- キュウリとトマトを一口大に切る
- 野菜と蒸し大豆をタレに絡めて完成
これだけで蒸し大豆のサラダが完成。
デザートや間食が欲しい時は、ヨーグルトに蒸し大豆を入れるだけで出来る蒸し大豆入りヨーグルトもオススメ。
その他に無塩生活ではコショウやカレー粉(ルーではなく粉末)などのスパイスも使えるので取り入れてみましょう。
また、ヒントとしては、うどんや中華麺などには塩分が含まれているので無塩期間の最初の4日間は主食に白ご飯を選ぶのがオススメ。
さらに冷凍食品やレトルト食品などはその大半が塩分が多く含まれるメニューばかりなので避けるのが賢明で、紹介されたレシピにある通り、お肉を焼いて先ほどの粉末だしやカレー粉を加えたものや、ごく少量だけ塩味を加えたメニューなどが最適ですね。
ちなみに塩断ちをするとたった4日ほどでも体から水分が抜けていくので2~3kgぐらいは簡単に体重が落ちたり、むくみが解消されたり。これらは塩の摂取量を元に戻すとすぐに元に戻るので一喜一憂しないように。
最後に、自宅で簡単にできる味覚トレーニングについてもご紹介。
循環器内科が専門の秋津壽男医師によるとオススメは「ブラインドレストラン」。
味覚というのは視覚や聴覚に大きく左右されているので、食事の始まりは目隠しをして一口味わってからがオススメなのだとか。
さらに、脳神経外科の上山博康医師によると味を感じる舌の器官である味蕾を正常に保つには唾液を沢山分泌するのが大事だそうで、
耳の下にある耳下腺、顎下腺を普段からよくマッサージをして唾液の分泌を促してやるのも良い習慣との事。
耳下腺は耳の手前(上の奥歯)辺りにあるので、指先でクルクルと円を描くようにしてマッサージ。
顎下腺はあごの骨の内側の柔らかい部分にあるので、親指で優しく刺激してマッサージ。
その他に亜鉛不足で味覚障害になっているケースも考えられるので亜鉛を意識して摂るのも実践したいポイントですね。
という事で以上、「主治医が見つかる診療所」からデブ味覚をリセットする無塩生活簡単レシピについてでした。