ホンマでっか!?TVのダイエットのムダ努力特集。専門家がウソホントを発表
20年9月2日・9日放送のフジテレビ系「ホンマでっか!?TV」では、やっても全く意味がないどころか逆効果にもなると専門家が指摘する「ダイエットのムダ努力」を特集。そこで紹介された意外な事実とは?
スポンサーリンクダイエットと炭酸水
まずはダイエット目的で食前に炭酸水を飲むという一種のダイエット法について。
世間では「炭酸水は痩せる」と言われたりしていて、その理由は、食前に炭酸水を飲むことでお腹が膨れるので食事の量を少なく済ませられるというのがその理論だったりしますが、
工藤孝文医師の見解では、
「ダイエット目的で食前に炭酸水を飲むと太る可能性が高いんですよ。皆さん間違ってます。」
これは実際に実験で実証されているようで、
コップ1杯分(100cc~200cc)の炭酸水を飲むと、炭酸が胃の粘膜に付着して胃のぜん動運動を活発にするので、その結果起こるのは食欲増加。
つまり食前に飲む炭酸水は多く食べるためのアイテムだったり。
よく考えると食前ドリンクで炭酸などがレストランで供されたりというのはこういう理由だったりするんでしょうね。
一方で、炭酸水500ccを一気に飲むと今度は胃の活動がピタリとストップするそうで、そうなると食欲が一気に抑えられるという効果もあると工藤医師。
ただし、一気飲みするのが相当キツイですし、体にもよくありませんので安易にマネするのはやめましょう。
ヨガ・瞑想
生活習慣の一つとしてヨガや瞑想を取り入れているという方も多いかと思いますが、
これらを「心を落ち着かせるリラクゼーション効果」があると思ってやっていたりしませんか?
ところが、梶本修身先生の見解では、
「休まるどころか高揚感が高くなって、かつワガママが強くなるっていうデータがあるんですよ。」
ドイツのマンハイム大学の研究データによると、
93名のヨガ実践者と162名の瞑想実践者を観察調査した所、ヨガ・瞑想後には自己高揚感や自己中心性(わがまま度・エゴ)が高まったという結果が得られたとか。
ヨガや瞑想はやればやるだけ幸福感を覚えるという経験があるかもしれませんが、これは決して心が休まっているわけではなく、単に自己中心的になり、自分大好きになっている結果との事。
ただし、身体面に目の向けてみると、血流が良くなるという効果があるので体にとっては悪い事ではありません。
※ホットヨガになると汗を大量にかく事で自律神経に疲労が溜まって、精神がすり減るので汗をかくヨガはオススメ出来ないとか
普段汗をかく機会がほぼ無い人であればホットヨガなどを利用して代替的に汗をかくのはOKですが、普段汗をかく事が多い人は避けた方が無難とも。
また、誤解が無いように補足しておくと「ヨガや瞑想にリラックス効果は期待できない」と番組では指摘しているだけで、ポジティブな自分に変われるというのは大きなメリットでもあるので、ヨガ・瞑想をしても全く意味がないという事ではないので悪しからず。
スポンサーリンク納豆の正しい食べ方
専門家軍団から工藤あき先生は「納豆」についてのムダ努力を紹介。
たんぱく質豊富な発酵食品としてダイエットや腸活などに納豆をよく食べているという方は多いかもしれませんが、
納豆かけご飯
で食べていると納豆の健康効果を十分に引き出せていない可能性があるので要注意。
実は納豆のネバネバに含まれる成分のナットウキナーゼは50℃以上の温度にさらされるとその活性を失うというのは意外に知られていない事実。
炊き立てのご飯をお茶碗によそうと表面温度が50℃以上(大体53℃ほど)になっているのが普通なので、ご飯に触れている納豆からナットウキナーゼがどんどん効果を失って行ってしまうんですね。
ですから、どうしても納豆かけご飯を食べたいのであればよそったご飯を少し冷まして50℃以下になるように調整した方がいいようですね。
このように高温に弱いナットウキナーゼなので納豆オムレツや納豆パスタ、納豆チャーハンなどにして食べているのは非常にもったいない話。
ただし、これは血液サラサラ成分といわれるナットウキナーゼの活性が高温で失われるというお話なので、たんぱく質やビタミン類などの栄養成分は高温にさらしても問題ないのでそこはご安心を。
ちなみに納豆は夜食べる方が良いそうで、それは夜の間は血栓(血の塊)ができやすいタイミングだから。
ナットウキナーゼの血液サラサラ効果を一番発揮すべきなのは夜の間なので納豆は夕食で食べるのが良さそうですね。
また、納豆ご飯に生卵を乗せて食べるというケースもよくありますが、
これは食べ合わせが悪いので要注意。
実は生卵の卵白に含まれるアビジンという成分が納豆の美肌成分ビオチンの吸収を阻害してしまうので、美肌効果を考えると一緒に食べるのはもったいないんですね。
納豆パックに生卵を溶いて食べる場合も同様に美肌成分を損しているのでこちらも合わせて注意したい所ですね。
そして、納豆ならいくら食べても大丈夫かと思いきや、食べ過ぎにも要注意で、
納豆に含まれるセレンという物質は過剰摂取になると脱毛の原因にもなり得るので薄毛が気になる方は特に注意したい所。
1日1パックが目安で、食べ過ぎると消化不良を起こしてオナラの臭いが強くなったりという弊害もあったり。
汗でデトックス
美容やダイエットの一環で水をよく飲むという方も要注意。
水をたくさんかいて汗をかくと毒素・老廃物を排出する「デトックス効果」があるとよくいわれますが、
実は汗の中には毒素・老廃物は含まれていないというのが真実。
つまり汗をかいてデトックスというのは医学的根拠に乏しいトンデモ医学の一種。
加えて梶本修身先生からは「そもそもデトックスという言葉なんて医学用語にないんです。」との事。
老廃物や毒素というのは肝臓で解毒して腎臓から排泄するものなので汗は何にも関与していないんですね。
ちなみに腸内洗浄のダイエット効果などは医学的に「ムダ努力」と梶本修身先生は断言。
溜まった便が減るという効果は一定はあるものの、美容・ダイエット効果は期待できないというのがプロの意見。
という事で20年9月2日、9日放送の「ホンマでっか!?TV【貴方のしていたムダ努力】」から抜粋でご紹介しました。