ガッツポーズの意味は?無意識に手が握りこぶしになるのはなぜ?チコちゃんに叱られる
21年5月8日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」で出題されたのは『ガッツポーズってなに?』という問題。ガッツポーズの名前の由来とされることも多いガッツ石松さんを訪ねると手の形のグーとパーの違いで衝撃の事実が発覚したりして。そもそもあれはガッツポーズではなかった!?
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】芳根京子、土田晃之
【VTRゲスト】ガッツ石松
ガッツポーズってなに?
まずは初登場の芳根京子さんをすっぴんメイクと褒めたチコちゃんは続けて2回目登場で準レギュラーになった土田晃之さんを紹介。
オープニングはさらっと済ませてすぐに1問目の指名は、
この中で一番、勝負事に強そうなステキな大人ってだーれ?
オーディションの機会もあるという芳根京子さんが回答者に。
チコちゃんに「本当はどういうのがいいの?」と呼び名について聞かれると「好きな食べ物はトマトです。」と謎の返答をする芳根京子さんですが「何の質問がいいの?」と聞き間違えた様子w
改めて、きょんちゃん呼びになった所でチコちゃんの疑問は、
ガッツポーズってなに?
ウルフルズのガッツだぜ!を歌い出す芳根京子さんですが、何も浮かばないようでギブアップ。
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
ガッツポーズの生みの親といわれている元プロボクサーのガッツ石松さんのもとをカメラが訪ねると、
昭和49年4月11日に世界チャンピオンになった際に両手を突き上げて喜びを表す写真が新聞に掲載され、新聞社がガッツ石松の勝利のポーズでガッツポーズと名づけられたと語るガッツ石松さん。
グローブをはめていたので見えませんが、拳はパーの状態だったとか。
改めて「ガッツポーズってなに?」と問いかけてみると、
ガッツ石松「分からん。笑」
自分で自分を褒めるポーズという答えが出ますが、
出張用チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
というわけでチコちゃんの答えは、
「このあとも頑張るぞ!」という印
スポンサーリンク解説は東京大学の大築立志名誉教授。
大築先生はまず、
- 試合終了でバンザイ → 両手パー
- 試合中のガッツポーズ → 片手グー
というおおまかな違いについて語り出し、この両者は大きく意味が違うとの事。
例に出てきたのはテニスやゴルフですが、それらは片手に道具を握っているので片手でガッツポーズをするのは当然といえば当然。一方でボウリングは両手に何も持たない状態でも片手でガッツポーズ。
例に挙がった3つのスポーツは「正確さを必要とするスポーツ」で勝つためには冷静さが必要と大築先生。
その為にガッツポーズは感情をコントロールするための働きで意識的に行っていると考えられるとか。
これに対して、両手パーのバンザイは手足が左右同じ動きになっており、これは緊張や興奮が高まっている証拠で、時として思い通りに体が動かなくなってしまう事もありますが、
この時、感情をコントロールする前頭前野の働きが上手くいかなくなっている状態との事。
前頭前野は感情をコントロールしたり、集中力を促していますが、人間というのは日常生活のほとんどの場面で左右違う動きをするのが普通。
ところが極度の緊張や興奮状態に置かれると、前頭前野によるコントロールが暴走。
つまり、勝った時のバンザイは興奮状態で左右の手を別々にコントロールできず、両手が同じ動きをしてしまっているから現れるものだったんですね。
そして正確な動きが要求されるスポーツでは意識的に片手のガッツポーズをする事で冷静な判断と正しい動作が出来ている事を前頭前野が確認していて、気持ちを落ち着かせる働きがあるとの事。
その為にガッツポーズは試合の途中で登場する機会が多いんですね。
ちなみにテニスではプレーが止まるとラケットを非利き手で握って、利き手をわざと空けたりしますが、これは手の感覚をリセットする効果があると言われていたり。
ずっとラケットを握り続けていると手が固まってしまいますのでルーティンの一環として多くの選手がそうしているようですね。
そしてグーの手の形にも秘密があるそうで、これは哺乳動物が身を守るために持っている動き。
強く握る動作は集中力を高めて闘争心をかき立てる働きがあり、グッと拳に力を込めて握る事で新鮮な皮膚感覚が脳を刺激して力が湧いてくるとの事。
ところで、ガッツ石松さんは試合終了後に両手をパーで高く掲げたとおっしゃっていましたが、となるとこれはスポーツ科学的にはガッツポーズではなく喜びを表すバンザイだったという意味でも。
改めてガッツ石松さんにそのことを報告すると、
喜びを表現したポーズであくまでガッツポーズの元祖を主張。
その場でガッツポーズを繰り出しますが、手は両手グーの状態。あれ?その時点でちょっと違うような…?
ここでガッツ石松さんに協力してもらって、ゴルフのパター練習器の成功率がガッツポーズの有無で変わるかを検証してみる事に。
カップインした直後にガッツポーズを繰り出すと、その後も成功が続くのかを実験しますが、カップインさせてもすんなりとガッツポーズを出さないガッツ石松さんw
ご本人曰く「もっともっと努力、苦労しないと。」というコメント。確かに会心のプレーや、苦難の末に勝ち取ったわけではないので自然なガッツポーズが出ないのは分かりますね。
何度か挑戦してカップインさせて綺麗な片手グーガッツポーズを繰り出した所で、野球に例えてご自身のガッツポーズ論を語り出すガッツ石松さんでVTRは終了w
というわけでコチラが結論。
ガッツポーズは「このあとも頑張るぞ!」という印
でした。
かわいいガッツポーズをリクエストされると「OK牧場!桑田とご飯に行けるー!」と片手をグルグルさせながらガッツポーズのチコちゃん。
最後に塚原愛アナから補足。
ガッツポーズという言葉自体はガッツ石松さんがガッツポーズをした1974年以前にも存在していて、1972年に週刊ガッツボウルというボウリング雑誌の「自分だけのガッツポーズを作ろう」という企画に登場したのが最初ではないか?といわれているとか。
そしてガッツ石松さんのおかげで世に広まったというわけですね。
ちなみにガッツ石松さんのリングネームは「ガッツが無かったから」という理由で付けられたものというのも意外な事実だったり。
という事で1問目は以上。
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