ラジエーションハウス2 医療ドラマで首元にクリップしている長方形タグ(名札)の正体や名前は?
ドラマ「ラジエーションハウス2」は放射線技師や放射線科医が主役の医療ドラマですが、そこで気になるのが技師や医師たちが胸ポケットや首元にクリップさせて付けている小さな四角い名札のようなタグの正体。この作品に限らず医療ドラマで見かける小道具という事で名前や何のために付けているのかを調べてみました。
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長方形の名札?タグ?
小さな長方形型の名札のような?タグのような?万歩計のような?あの謎の存在はラジエーションハウスでは2つ並んで胸ポケットにクリップされているわけですが、コチラは主役の五十嵐唯織を演じる窪田正孝さん。
同僚の放射線技師、軒下五郎を演じる浜野謙太さんも同様に胸ポケットに2つ並べていますね。
アップ画像で見ると上部に取っ手のようなものがついているので電動自転車のバッテリーみたいにも見えますよね。
ラジエーションハウスに限らずナイト・ドクターでもこの謎の名札のようなものは登場していて、桜庭瞬役の北村匠海さんと本郷亨役の沢村一樹の2ショットでは首元に。
同じくナイト・ドクターからメインキャストの集合写真でもばっちり写っていますよね。
ちなみに女性の首元には付けられていませんが、その代わりにお腹のポケットに付けられているのが分かりますよね?
コチラはメインキャストの集合ショットですが、やっぱり男性は首元、女性はお腹と分けられていますね。
かなり貴重なアップ画像ですが名前やQRコード、そして人型のピクトグラムに「胸」と書かれているのが分かるかと思います。
名前が書いてあるのでやっぱり名札?と言えなくもないですが、そもそもIDカードを付けているのにわざわざ名札を付けるわけもなく。
このように作品をまたがって登場するので作品固有の物では無く、医療ドラマ全般で見かける小道具というわけですがその正体は?
スポンサーリンク答えはガラスバッジ
一体これは何なのかというと、名前はガラスバッジ(ルミネスバッジ、フィルムバッジ、被ばく測定器具、個人線量計)といって、
仕事上、放射線被ばくがある人は就業中は常に身につけて、その被ばく量をモニタリングする事が法律で義務づけられているんですね。
ラジエーションハウスの原作漫画でもしっかり描かれているので、原作をお読みの方はよくお分かりかと思いますが、
CT検査やレントゲン、マンモグラフィなどで使われるX線は放射線の一種で、多量に浴びると人体に悪影響を与えてしまうので、医療従事者などは一定期間内でどれだけ被ばくしたか?という上限が定められていたりして。
こんな感じでバッジは定期的に回収されて個人の被ばく量がしっかり管理されているんですね。
もっとも、検査を受ける患者側の視点から見ると、検査で浴びる放射線というのは微々たるものなので過度に恐れる心配はありませんし、何度も繰り返し検査を受けたとしても医療従事者、特に放射線科で働く人たちに比べるとその浴びる量は雲泥の差。※小児の場合はもっとデリケートですが。
そんな事もあって放射線に関わる人たちにとっては重要なアイテムで、放射線科が舞台のラジエーションハウスでは欠かせない存在。
と言っても、放射線科専用の器具では無く、放射線科ではない救急の医師や看護師たちも付けているのは、救急対応の処置中にX線を扱う医療器具を使用するケースがあるため。
また、性別によってどの部位にバッジを着用すると放射線被ばくの影響を正しく評価できるかが考慮されて、着用部位も法律で定められており、男性は胸部、女性は腹部につけるようになっているのが基本ルール。
男女で付ける部位が違っていたのはこういう理由からで、ピクトグラムに「胸」とあったのは着用部位の指定で、胸に付けるバッジという意味だったというわけですね。
2つ付けているのは基本の1個に加え、さらに体幹部のうちで最も多くの放射線を受ける恐れのある部位にもう一個付けるルールも定められているため。
ちなみにドラマ「ラジエーションハウス」では長瀬ランダウア株式会社が撮影用にバッジを提供しているとの事で、
以上のような表記になっているとか。
というわけで医療ドラマで使われる四角い謎のタグの正体についてでした。
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