チコちゃんに叱られる 宇宙ステーションで体が浮くのはなぜ?答えは無重力は不正解
21年11月26日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第2問は『宇宙ステーションで体が浮くのはなぜ?』という問題。答えは無重力だから?と思った人は残念ながら不正解。本当の答えは地球に向かって落ち続けているからで、遊園地のフリーフォール&ジェットコースターで起こる現象がその謎を解くヒントになるとか。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】河北麻友子、舘ひろし
【VTRゲスト】なし
宇宙ステーションで体が浮くのはなぜ?
この日2問目の指名は、
この中で一番、宇宙旅行を夢見るロマンチックな大人ってだーれ?
ここは河北麻友子さんが回答者に。
宇宙ステーションの中で浮いて移動する宇宙飛行士たちのおなじみの光景を踏まえて出題されたチコちゃんの疑問は、
なんで宇宙ステーションで体が浮くの?
宇宙ステーション内には酸素が無いからというとんでもない答えになっちゃったので、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
続けて舘ひろしさんに聞くと、遠心力が働くからという答えですが残念。
というわけでチコちゃんの答えは、
落ち続けているから
解説は日本科学未来館の松岡均さん。
この問題の答えは「無重力だから」と思わず答えてしまいそうになりますが、
実は宇宙ステーションが飛んでいる高さ400km辺りというのは地上と比べて10%ほど重力が小さくなるだけというのが真実。
地球の重力は地球から離れるほど弱まるのは事実ですが、宇宙ステーションが飛んでいる高さぐらいではまだまだ地球の重力の影響下にあるんですね。
ところが宇宙ステーションの映像だと宇宙飛行士たちはぷかぷかと宙に浮いて無重力生活を送っているように見えますよね?
あれはいわば遊園地のアトラクションであるフリーフォール状態というのが松岡さんの解説。
実際、フリーフォールでは体が浮く感覚を体験できますが、それを感じるのは落ち始めた瞬間。
あの瞬間の状態がずっと持続しているのが宇宙ステーションの中との事。
スポンサーリンクそして宇宙ステーションと共に中にいる人が”一緒に落ちている”というのもポイント。
物が落ちている時というのは重力を感じていない”無重量状態”になっているのですが、飛行機を急降下させてこの無重量状態を意図的に作り出す実験をしてみると、
機内に置いたはかりでリンゴの重さを量ってみるとその重さは計測不能のゼロ状態に。
これは飛行機と一緒にはかりとリンゴも共に落下しているからこそ起こる現象。
これが宇宙飛行士たちが宙に浮いている原理なわけですが、となると「落ち続けている」とはどういう意味なんでしょうか?
その謎を解くヒントは遊園地のジェットコースター。
ジェットコースターでも落ちている最中に体が浮く感覚に見舞われますが、フリーフォールとの違いはその運動の方向。
フリーフォールでは真下に落下していましたが、ジェットコースターでは横方向にも移動していますよね?
宇宙ステーションは秒速約8kmという高速で水平方向に移動しており、と同時に1秒間に5m落下。
地球が非常に長いまっ平らな形であれば宇宙ステーションは横に移動しながらどんどん地上に近づいていく事になりますが、地球は皆さんご存知の通り丸いのでどこまでいっても地球と宇宙ステーションの距離は変わらず。
これをずっと繰り返しているので地球の周りをぐるぐる宇宙ステーションは回っていられるんですね。
これが落ち続けているという意味。
というわけでコチラが結論。
宇宙ステーションで体が浮くのは落ち続けているから
でした。
宇宙でしたい事は?という質問には「流しそうめん。浮くでしょうね。」とチコちゃん。
ということで2問目は以上。
※同放送回のその他の疑問はコチラ
NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから