チコちゃんに叱られる お正月にお屠蘇を飲むのはなぜ?答えは若者のエキス
22年1月2日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!新春拡大版スペシャル」の第2問は『なぜ正月にお屠蘇を飲む?』という問題。答えは若者のエキスを吸い取って不老不死を手に入れるためだそうで、お屠蘇の本来の意味や正しい飲み方の作法などをまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】佐藤浩市、菅田将暉、中川大志
【VTRゲスト】塚原愛アナ
なぜ正月にお屠蘇を飲む?
2問目の指名は、
この中で一番、日本の伝統に詳しいステキな大人ってだーれ?
ここは佐藤浩市さんが回答者に。
出題されたチコちゃんの疑問は、
なんでお正月にお屠蘇を飲むの?
金運を高めるためという答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
そこからは中川大志さん、菅田将暉さん、岡村さんの3人がかりでちょっとずつ正解に近付けて、最終的に岡村さんの口元に正解マークとピヨピヨ音。
チコちゃん「ちょっと負けて、つまんねーヤツだな~。」
というわけでチコちゃんの答えは、
若者のエキスを吸い取って不老不死を手に入れるため
解説は国立歴史民俗博物館の新谷尚紀名誉教授。
そもそもお屠蘇は「正月に飲む日本酒」の事だと勘違いしがちですが、実はお屠蘇は本来、漢方をお酒やみりんに浸したもの。
この正月にお屠蘇を飲むという習慣は中国で始まったもので、中国の元祖お屠蘇は数種類の薬草を組み合わせた屠蘇草(とそさん)と呼ばれる漢方を大晦日の日に酒に浸し、それを元日の朝に飲むというものだったとか。
そして、お屠蘇は「邪気を屠り、命を蘇らせる」と漢字で書くように中国では不老不死の薬酒という意味合いがあるとの事。
スポンサーリンク6世紀頃の中国の資料によると、お屠蘇について「正月にまず若い人から酒を飲む。老いた者は歳を失ってしまうので後から若者に酒をもらう」という記述があったり。
つまりこれは乱暴に言ってしまえば、若者から生命力を吸い取って不老不死を手に入れるという意味。
このお屠蘇の文化が日本に伝わったのは平安時代の事で宮中の正月行事として始まり、貴族や武家などの間に広まる事に。
その後は主に京都を中心とした近畿地方で庶民にも浸透。
ちなみに日本ではお屠蘇文化が中国から入ってくる前から正月にお神酒(神事などで神に捧げる米で作られたお酒、日本酒)を飲むという文化が存在していて、この文化とお屠蘇文化が合体する形で広まっていたのではないかという新谷先生の見解。
お屠蘇という名前だけが庶民に伝わり、中身については詳しく知らないので今まで飲んでいたお神酒をお屠蘇と呼ぶようになり、
「正月に飲むもの=お屠蘇」が定着して行ったと。
本来の意味でのお屠蘇を作れる屠蘇散は11月ごろからスーパーでも販売されているので手軽に作る事も可能で、
実際に番組で作ってみるとなかなかクセのある味わいでいかにも薬酒といった感じとの事。
また、お屠蘇には正しい飲み方の作法があり、
VTRでは塚原愛アナも参加してその正しい飲み方について紹介。
スポンサーリンクその手順は、
- 元日の早朝にくんだ水で体をお清め(水道水で手や顔を洗うだけでOK)
- 神棚や仏壇に手を合わせる
- 家族そろって新年のあいさつ
- 大晦日に仕込んでおいたお屠蘇を屠蘇器へ移す
- 杯は3つ重なっていて、上から順に1杯ずつ、1人3杯飲む(同じ杯で3回飲んでもOK)
- 東を向く
- 年長者が一番若い人にお屠蘇を注ぐ
- 飲む前には「一人これを飲めば一家苦しみなく、一家これを飲めば一里病なし。」と唱える(未成年者は飲むフリだけする)
- 一番若い人が年長者二番目にお屠蘇を注ぐ
- 最後に年長者に注ぐ(厄年の人は歳関係なく最後に飲む)
というわけでコチラが結論。
正月にお屠蘇を飲むのは若者のエキスを吸い取って不老不死を手に入れるため
でした。
正月に何を飲みたい?という質問には「伊勢えびのおみそ汁金粉がけ」とチコちゃん。
という事で2問目は以上。
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