チコちゃん シャンプーとリンスの違いは?主成分は同じなのに使い分ける理由?
22年1月28日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第2問は『シャンプーとリンスの違いってなに?』という問題。実は主成分は同じというシャンプーとリンス。では違いはどこに?用途が変わるのはなぜ?という事でそんな疑問に答える番組内をまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】大竹まこと、村上佳菜子
【VTRゲスト】クロちゃん
シャンプーとリンスの違いってなに?
2問目に出題されたチコちゃんの疑問は、
シャンプーとリンスは何が違うの?
シャンプーは汚れを洗い、リンスは髪に栄養を与えるという村上佳菜子さんの答えですが、
チコちゃんが聞きたいのは「どんな点が違うから2つの用途に分かれているのか?」という所。
答えに窮して文字数が違うと言いだしちゃったので、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
岡村さんに聞いてみると「どちらも一緒」の答えをしてみますが残念ながら不正解。
というわけでチコちゃんの答えは、
シャンプーはマイナスの電気、リンスはプラスの電気
解説は東京理科大学の近藤行成教授。
そもそもシャンプーとリンスはどちらも電気を帯びていて、その電気の性質によって髪の毛の汚れを落としたり、保護したりしているというのが一番の違い。
そして人間の髪の毛は常にマイナスの電気を帯びているもので、シャンプーのマイナスは髪の毛と反発し合うので、その反発によって汚れを落としているんですね。
という事は反対にリンスはプラスの電気を帯びているので、髪の毛とリンスは引き合う事で髪の毛に留まって保護する事が可能に。
さらに電気と共に重要なのが成分。
シャンプーとリンスの主成分は共に界面活性剤で、この界面活性剤は一つの分子の中に「水に馴染みやすい部分」と「油に馴染みやすい部分」の2つをあわせ持った物質。
スポンサーリンクこの界面活性剤によって髪の毛から油分などの汚れを取り去るのがシャンプーで、逆に界面活性剤によって油分を与えるのがリンス。
同じ界面活性剤が入っているのに働きは真逆になるんですね。
シャンプー内の界面活性剤は髪の毛に付着した油汚れを包み込む働きがありますが、そのままだと油汚れと共にシャンプーも一緒に髪の毛にくっ付いてしまいそうですが、そこで電気の力が登場。
マイナスとマイナスの反発し合う力によって髪の毛とシャンプーはなかなかくっ付く事が出来ず、
水をかけてすすぐとシャンプーは油汚れを包み込んだまま離れていき、これが汚れを落とすという作用に繋がるという原理。
シャンプーをすると髪の毛がゴワゴワするのは髪の毛表面の油分がとれてしまった状態。
ここからリンスを使って髪の毛の表面を保護して行きますが、リンスの主成分はプラスに帯電した界面活性剤と高品質なアルコールなどの油剤。この油剤が髪の毛をコーティングするので髪の毛がサラサラに。
髪の毛にリンスを付けると、リンスが帯びるプラスの電気と髪の毛自体のマイナスの電気が引き合うので油剤が髪の毛にくっ付いてコーティング完了。
ここで水ですすいだとしても油剤だけは髪の毛にしっかりくっ付いているので、そのまま髪を保護し続け、他の余分な成分たちは洗い流されてキレイさっぱり。
また、シャンプーとリンスが一緒になったリンスインシャンプーについては、
リンスの方が通常よりも水に溶けにくく作られていて、先に水に溶けたシャンプー成分が髪の毛を汚れを取り去り、その後時間差で溶けたリンスが髪の毛を保護するという仕組み。
というわけでコチラが結論。
シャンプーとリンスの違いはシャンプーはマイナスの電気、リンスはプラスの電気
でした。
シャンプーの時に考えている事は?という質問には「もうちょっと手の長さが欲しいなぁ。」とチコちゃん。
頭がデッカいチコちゃんなので手が届くのは側頭部まで。
という事で「ママに洗ってもらってるの。」との事。
2問目は以上。
※同放送回のその他の疑問はコチラ
NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから