チコちゃん ライオンのたてがみがオスにあってメスに無いのはモテたいから
22年5月6日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第2問は『ライオンのオスにたてがみがあるのはなぜ?』という問題。理由はモテたいからという非常にシンプルな答えという事でダーウィンが来たのVTRを拝借しつつ番組内容をまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】西田尚美、向井慧
【VTRゲスト】井上二郎(ナレーション)
ライオンのオスにたてがみがあるのはなぜ?
この日2問目の出題は、
なんでライオンのオスにはたてがみがあるの?
大きく見せて威嚇するためというパンサー向井さんの説明ですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
というわけでチコちゃんの答えは、
モテるため supported by ダーウィンが来た!
解説は自然番組のディレクター橋場利雄さん。
橋場さんが見せてくれたのはダーウィンが来た!のVTR。
なぜライオンにたてがみがあるのか?という疑問は古くから論争になっており、
そんな中、約150年前には種の起源で知られるチャールズ・ダーウィンが「たてがみは急所である首やのど元を守るために発達したものだ」という説を唱えた事で定説に。
そこでその説を確かめる為にミネソタ大学の研究チームが行った実験では、
たてがみのない(急所オープンの)ライオンのぬいぐるみを置いて、そこに縄張りを張るオスライオンがどういうリアクションをとるのか確かめてみる事に。
すると殺気立ってやってきたオスたちのグループはぬいぐるみの背後に回り込んで攻撃。
この実験結果をもとに考えると、たてがみは身を守るためのものではないのでは?という疑問が浮かびますよね。
そこでダーウィン説を否定する「たてがみ=メスにモテたいから説」が登場。
ライオンはプライドと呼ばれる群れを作って生活する習性がありますが、縄張りを持つ群れの中心を担うのはメス。
オスは3~4年で入れ替わって行くのですが、元々集団にいたオスたちを新しくやって来たオスが倒し、メスたちに気に入られた際にこの交代劇は発生。
ライオン社会で狩りはメスの仕事ですが、狩りを行わないオスは時として獲物を横取りする事もしばしば。
それでもそんな横着が許されるのはメスに認められた王の特権。
そして動植物は基本的に子孫を残すために生きているわけで、そうなるとオスは群れに何とか入ろうと必死。
そこでたてがみが重要な役割を担う事に。
例えばライオンでも個体によってはたてがみの濃さに違いがあるのが分かりますよね。
そこで先ほどの研究チームがもう一つの実験。
薄い色のたてがみを持つライオンのぬいぐるみと、濃い色のたてがみライオンを2体並べてメスの反応を観察してみると、
たてがみの色を濃くするのはテストステロンというホルモン。
オス同士の争いに勝って勝者のマインドを手に入れる事で脳からの指令でテストステロンの分泌が盛んになると考えられていて、このテストステロンの分泌量が増えるとたてがみの色も濃く。
つまり戦いに勝ち続けて来た勝者だけが濃い色のたてがみを手に入れられるわけで、その色を基準にしてメスはオスを選んでいると考えられるわけですね。
というわけでコチラが結論。
オスライオンにたてがみがあるのはモテるため supported by ダーウィンが来た!
でした。
どんな群れに入ってみたい?という質問には「イワシの群れ」とチコちゃん。
最後に塚原愛アナから補足。
アフリカの一部地域ではたてがみがほとんどないオスライオンも生息していて、それは生息地域の気温や湿度が非常に高いので体温を下げる為に短くなったのでは?と考えられているとか。
そんなたてがみショートなオスライオンでも強いオスほど色が濃いのは同じだそうで、見た目でアピールするのはたてがみが少なくても変わらないんですね。
という事で2問目は以上。
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