自由研究は何の為にやる?幻の教科だった?チコちゃん
22年8月19日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!夏の拡大SP」の2問目は『自由研究ってなに?』という問題という事で番組内容をまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】小池栄子、染谷将太、金子大地
【VTRゲスト】なし
自由研究ってなに?
2問目の出題は、
自由研究ってなに?
夏休みの過ごし方を自由研究を通して見るという小池栄子さんの答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
という事でチコちゃんの答えは、
自由研究は4年消えた幻の教科
解説は一橋大学大学院の木村元特任教授。
日本の学校ではどこでも同じ教育が受けられるように学習指導要領という基準が設けられていて、
1947年に出された学習指導要領を見てみると”自由研究”の教科があった事が分かりますね。
4年生から教科として組み込まれて毎週2時間から4時間の時間が充てられるというガイドライン。
そもそも自由研究とは戦後の経験主義教育(=実際にやってみて学ぶ教育)に基づいて作られた教科で、
自由研究創成期に行われていたのは、他の授業中に興味を持ったことを子どもたちの個性や興味関心に合わせて自由に勉強させるという取り組みがされていたとか。
現在81歳以上になる方であれば自由研究を教科として学校で学んだ世代になるわけですが、1947年に始まった自由研究は4年後の1951年の学習指導要領では削除。
生徒個人個人に合わせて自由研究を指導するのは難しく、かといって全員が同じ研究内容にしてしまうと個人的な興味関心などを無視してしまう事になるのでなかなか教科として成立しなかったという事情も。
また、その頃は高度経済成長期へ突き進んでいた時代で、社会に出るために多くの知識が求められるようになった事もあって経験主義教育から系統主義教育(=知識を順を追って学ぶ教育)への転換期。
スポンサーリンクこうして自由研究は表舞台からその姿を消すかと思いきや、今でもしっかり”夏休みの”という名目で脈々と生き抜いているわけで、
その裏には授業で指導するのは難しくても、個人の興味に従って色々な経験を積む事は必要と自由研究を支持する指導側の支持が厚かった事もあると木村先生。
そこで夏休みのであればまとまった時間もあるので自由研究をさせるには適しているという事で今でも夏休みの宿題の定番に。
自由研究の取り組み方ガイドぐらい事前に軽く教えてくれたっていいじゃないかと思うほど自由研究でいきなり登場してボスキャラ級の難易度。
それにはこんな裏情報があったんですね。
という事でコチラが結論。
自由研究は4年で消えた幻の教科
でした。
という事で2問目は以上。
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