トリセツショー ホルモンコントロール 石原さとみも実践した生理の悩み解決方法

22年10月20日のNHK「トリセツショー」は性ホルモンの取扱説明書。イライラ、貧血、食欲、腹痛、腰痛、むくみなど50種類以上あるという月経関連症状を少しでも和らげる方法を簡単にまとめてご紹介。

ホルモンコントロール

番組の取材で井上咲楽が訪ねたのは銀座にある対馬ルリ子女性ライフクリニック。

• 医師の問診
• 隠れた病気が無いか子宮・卵巣のエコー検査
• 治療法の相談

などのプロセスを経ていよいよホルモンのコントロール方法について。

先生が勧めたのは低用量ピル。

ピルと聞くと避妊薬のイメージが強いですが、月経関連症状の緩和治療にも使われていて成分の量によって超低用量、低用量、中用量などに分類され、患者の症状や状態を見て医師が判断。

このホルモン剤の働きでホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の分泌量を一定に保ってくれるので体の状態が心身ともに安定。

でも「薬で無理やり生理を止めて大丈夫？逆に体に異常が出たりは？」と不安な方も多いはず。

ところがこの薬を使って性ホルモンの分泌量を一定に保つというのは実は妊娠した時と同じ状況。

そもそも性ホルモンの増減は「妊娠の準備」のために起こる事なので妊娠中はその準備も必要なくなって体は安定状態に。

つまりホルモンコントロールは自然に体に起こる現象と基本的には同じなので過度に恐れる必要はないという事ですね。

ホルモン療法で子宮や卵巣をお休みさせるのはむしろ毎月の体の負担が減るので健康上のメリットも大きいと医師のアドバイスも。

また「ピルのせいで太りやすくなる？副作用は？体に負担があったり？将来の妊娠への影響は？費用は？」といった不安については、

• ピルで太りやすくなるという因果関係は現時点で認められず
• 副作用としては飲み始めに吐き気、むくみ、頭痛、不正出血が3割程度。数日から3か月程度で落ち着く事が多いものの一番怖いのが血栓症で足の痛みや腫れなどが出た場合は主治医に相談
• 乳がんリスクは1.24倍の可能性、子宮頸がんリスクは5年以上服用で1.9倍の可能性。定期検査がセットになってがんの早期発見に繋がる良い面も
• 服用の頻度は医師と相談の上で
• 子宮内に器具を入れる子宮内黄体ホルモン放出システムという治療方法も
• 月経困難症と診断されると保険適用で月約1100円～。月経タイミングの移動や避妊目的だと保険適用外
• 将来の妊娠への影響は基本的に無い
• 初経後であれば服用可能で主治医に相談
• 症状が軽くても悩みがある場合は気軽に婦人科を受診。子宮内膜症などの病気が見つかる事もあるので念のため受診もおすすめ

婦人科の探し方

• 最寄駅や場所などと一緒に「○○駅 婦人科(レディースクリニック、ウィメンズクリニック)」などのキーワードででネット検索
• 診療科目に「月経、PMS、ピル」などについて詳細な記述があれば月経関連症状に関する治療を積極的に行っている可能性あり
• 「日本女性医学学会」のHPに掲載されている病院を調べてみる
• 大学病院や総合病院は受診するのに紹介状が必要な場合があるので注意
• ピル以外にも漢方薬、運動、食事などの治療法を提案される事も

番組MCの石原さとみコメントは、

「私自、身専門家に相談して本当に改善されたのね。だから一日でも早くもっと自分らしくいられるようになるから。」

「痛いって当たり前じゃないし、月の半分以上が憂鬱って本当は我慢する事じゃない。だから今悩んでいるんだったら一日も早く相談しに行ってほしい。みんなが我慢してるから。みんながそう言ってるから女性で生まれたからには我慢しなきゃって思わないで欲しい。改善されるからすぐにでも病院に行ってほしいって今回は思う。なので本当に今回のトリセツは自分自身の中で気持ちがこもった、訴えたい回でしたね。」

NHK「トリセツショー」に関する全記事はこちらのリンクから

一覧：「トリセツショー」

 - 生活 トリセツショー