プレバト水彩画2024 特待生＆名人大会の作品ランキング結果 HGの10段昇格なるか？
24年3月7日放送の「プレバト」は水彩画の名人・特待生一斉査定という事で出演者5人の作品ランキング結果＆先生お手本など一覧でまとめてご紹介。
スポンサーリンク
作品ランキング結果
久保田裕之『祭雛』(特待生5級 → 名人初段・5ランク昇格)
お題は伊豆稲取の名物・吊るし雛と雛人形。
優しくて淡い色使いが綺麗で、強い赤が特徴の実際の色からあえて抑えた色にして水彩画らしい雰囲気に。
煽り気味の構図も迫力があってカッコよく、カラフルな雛を際立たせるための黒バックと色とのコントラストも効果的。
黒バックのお陰で雛人形と吊るし雛との境界線が生まれて、そこに何があるのかハッキリ分かるという難い工夫。
黒色を入れた事でコントラスト・迫力・遠近感と一石三鳥。
野村先生「なかなかこれはこう描けないぞ…傑作と思いますよ。」
松田悟志『早春に羽ばたく』(特待生5級 → 4級・1ランク昇格)
お題はフラミンゴの群れ。
一羽ごとに形を変えて描き、色使いも綺麗という点はバリエーション豊かで好印象。
木の描き方もバサバサとした自然な描き方でコチラも高評価。
その一方で主役のフラミンゴが目立っていないのが最大の問題点で、その原因となったのが背景の壁のムラのある塗り方。
壁の色にムラがあるのでフラミンゴと混ざり合ってしまい輪郭が浮かび上がっていないという野村先生のダメ出し。
先生お手本。
明るさのトーンを抑える事でフラミンゴを際立たせる工夫。
背景を濃く塗って暗さを出してコントラスト強調。
青い柱は不要な要素でフラミンゴの群れ感を邪魔してしまうので、構図をズラして削除。
スポンサーリンク倉中るな『”わたしの”駄菓子屋さん』(特待生5級 → 3級・2ランク昇格)
お題は葛飾柴又の駄菓子屋・柴又ハイカラ横丁の店内。
絵の具使いが上手で、淡い色の壁にも細かくグラデーションを付けていてそれでいてニュアンスも出しているおかげで建物の中の色に見える工夫。
作業中に食べていたすもも漬けの残り汁を絵の具の上から塗って作品全体に温かみをプラスする遊び心のある一工夫。
肝心の駄菓子のごちゃっと感は非常に緻密でよく考えて描かれているとしつつも、奥行き感が出ていないのがマイナス。
お菓子パッケージの文字を細かく書き込み過ぎて”説明的”な絵になっているせいで明暗が弱いのがもったいないと野村先生。
基本ルールとして先に字ありきで描くべきではなく、全体の色使いをしっかり見せた上でよく見ると「あぁ文字書いてある」ぐらいがちょうどいい塩梅。
パッケージの多種多様な文字を再現して描くのが楽しくなってしまったのでは？と鋭い指摘。
先生お手本。
似た構図ながらも文字をほとんど描かずに全体を馴染ませてより店内の雰囲気を表現。
淡い色使いでレトロ感。
スポンサーリンクナイツ土屋『伝説の一足』(名人3段 → 名人6段・3ランク昇格)
お題は東京原宿のスニーカーショップ・WORM TOKYOの店内。
丁寧な描写で、紐のソフトな素材感やまるで爪を引っかけられそうに感じるナイキのロゴなどの質感もばっちり。
デザインも全て描き分けていて、それぞれの質感・色・形を正確に描写。
それに対して奥の棚は主張を抑えて最小限の要素で描くことで手前の靴に焦点を合わせる工夫。
「完璧だよ。」と野村先生の大絶賛。
スポンサーリンクレイザーラモンHG『夕焼けフォ焼け』(名人8段 → 8段・現状維持)
お題は東京スカイツリーからの夕景。
密集した建物の街並みは見事で夕陽が当たってキラキラと輪郭が光る雰囲気、様々な濃淡など細かくかつ自然。
野村先生が一番難しいと語る雲がたなびく夕日の描写の評価は非常に高く、にじみやぼかしを使った水彩画らしい描き方を高評価。
一方で太陽のふちがはっきりし過ぎていて光の広がりが見えないのが残念ポイント。
太陽の部分をマスキングして画用紙の城を残す技法は正しいものの、境目に絵の具が集まってしまってふちが濃く残ってしまうという水彩画の特性に足を取られた形。
濡らした綿棒でふちを丁寧にふやかして濃く残った色をぼやかす工夫さえしていれば名人10段に手が届いていたとダメ出し。
先生お手本。
太陽の輪郭をぼやかして光の広がりアップ。
東京スカイツリーからの景色という事で高さも感じられるように広い画角をを取り、建物を細かく描き過ぎない工夫。
以上、プレバト水彩画の一斉査定でした。
TBS「プレバト水彩画」に関する全記事はこちらのリンクから
一覧：「プレバト水彩画」