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「スッキリ」に出演した日本ボクシング連盟 山根明会長。その衝撃のやり取り全文


助成金の不正流用や審判員の不正判定、いわゆる”奈良判定”の疑惑が連日取りざたされている日本ボクシング連盟の山根明会長が日本テレビ系「スッキリ」に生出演してMC役の加藤浩次さんと生対談。生放送ならではのやり取りは衝撃的でしたね。

山根明会長が生放送のテレビに出演するのは当然ながらこれが初。ということでそのやり取りの全文について8月3日放送の「スッキリ」の内容を元に詳しくご紹介します。

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電話取材の様子から

番組オープニングで司会の加藤浩次さんは、

「山根会長、ご本人も生で自分の言い分をしっかり言いたいという事でスッキリに出ていただけるということなんで。色々疑問点あります、さらに告発状の中身にどういった齟齬があるのか会長の意見もしっかりお聞きしたいと思います。」

こんなコメント。

まずは8月1日20:24に行われたという放送前夜の電話取材の様子からVTRで振り返ります。

ナレーション「渦中の山根明会長に電話をすると・・・」

保留音が「ゴッド・ファーザー 愛のテーマのテーマ」であることを伝えています。

ナレーション「受話器から流れてきたのはマフィアを題材にした映画「ゴッドファーザー」の曲。ゴッドファーザー 愛のテーマ」

ナレーションがファーザーを“ファザー”と言っているのがちょっと気になります。

山根会長は取材中に、

「僕は世界から“カリスマ山根”って言われてる男ですから。有名人ですから、世界に行ったらね僕自身は。」

選手ら333人の告発状については、

「333人たって、そんなの3000人4000人来たからってそんなの関係ありません。例えば僕がね何の会をすると言えば何千人集まりますよ。333人じゃそんなのビクともしませんし。」

日本ボクシング連盟に対して提出された告発状については、

「心外ですね。ウソばっかし書いとるから。」

スタッフ「ウソと言うのは何がウソですか?」

「ほとんどウソね。お菓子をどうとかね。椅子がどうとかね。ホテルを大きいもんを取れとか。そういう指示一切してませんから。」

奈良判定については

山根会長の意に沿って奈良の選手に有利な判定をするいわゆる“奈良判定”について高校インターハイに出場している奈良代表選手は(声は加工済み)、

奈良選手「接戦じゃダメって言われてたんで、そこはやるしかないって思ってたんで。倒すっていう印象じゃないと奈良は悪くみられるって感じで。」

スタッフ「どうして接戦じゃダメと言われていたんでしょうか?」

奈良選手「今こういう感じで印象が悪くなっている中で、その~、接戦になった時にまた奈良が上がった時に印象とかそういう問題で叩かれるとか言っていたんで、倒すって印象じゃないと奈良は悪く見られる。」

判定で奈良の選手が勝つと何かすっきりしない結果になってしまうために奈良の選手にプレッシャーがかかっていたという事ですね。ただ、今までずっとそうだったというニュアンスよりは「今騒がれているから判定になったらメディアの格好の餌になってしまうから」という感じでしょうか。「今こういう感じで」の文章が省略されていたので勘違いしてしまう所でした。

この奈良判定について山根会長は、

「あのね。そんな馬鹿なこと言うことないでしょ?そんな事言ったらね、すぐ噂に出るでしょ?それは一切ありません。そういう事を言ったら駄目ですよ。奈良の選手もいっぱい負けてますから。」

語気を強めて反論する山根会長ですが、だから噂になってるような気も・・・

「奈良判定は一切関係ありません。それは現役の審判員が決めてることですから。」

スタッフ「レフェリーとかにそういった話をしたことは?」

「一切してません。私(わたくし)自身は。」

2016年岩手国体で起きたとされている奈良判定については、

「ダウンしたら2点も計算して、2回したら4点計算して、それで曲げたとかどうこう言ってるんですよ。アマチュアの場合はダウンしたかてヒット数の数のうちの一つなんですよね。ダウンはヒットの数のうちの一つですよ。」

プロボクシングとは違ってダウンをうばっても大きなポイントにはならず、ダウンの回数は勝敗を決定づけるものではないという説明。

奈良判定の疑惑については、

「ありません。いや僕はその奈良の選手は見てませんから。奈良の選手の時はほとんど見てませんから。」

スタッフ「逆に見てないんだよと?」

「見てないんですよ。」

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助成金問題に絡んだ会話

成松選手に交付された助成金を他の選手に分かるよう指示したという告発については、

「本当はね。成松にいく事じゃなくてね。成松より実績ある人間に(助成金を)やるべきやったんやけど、あの子の顔を見とったらね、今回でダマされたね。」

助成金の問題については“自分がダマされた”という説明。

成松とは成松大介選手のことで、リオオリンピック日本代表選手で告発者の一人に数えられています。

2015年にJSC(日本スポーツ振興センター)からアスリート助成金として240万円が成松大介選手に交付されましたが、この240万円を他の2選手と三等分して80万円ずつ分かるように指示があったと言われています。

日本テレビが入手した成松選手とボクシング連盟幹部の会話の録音データには、

成松選手「(山根会長に)電話したら会長が「3人で分けろ」っていう。」

女性幹部「2人に分けてやろうかくらいの気持ちであなたがやってくれたとしたら、コチラとしてはすっごくありがたいと。笑」明るい笑い声を挟みながら。

男性幹部「意味分かる?」

女性幹部「あなたの気持ちでやってくれたのならばマルなのよ。」

成松選手「じゃあ今はバツって事ですか?」

女性幹部「会長の命令でやったってなると会長が絡んでくるから。」

改めて山根会長への電話取材。

会長の指示だったのか?については、

「それはその通りですよ。」

不正流用ととられる指示ですが、どういう意図が?

「もし3人にね、助成金が出るんやったら、そういうことは無かったんですけど。」

山根会長が成松選手に指名した?

「推薦して助成金が下りたわけですね。3人もらえるんやったらね、何も問題に無かったわけですよ。」

親心から?

「はい。そうです。名前は挙げられへんけど(成松選手より)力ある実績のある選手にいかずにしてですね、あの子(成松選手)の将来を考えてね、してあげたことをね。あの大人しい構えしてね。いやダマされたね。」

1000でした。

告発者の一人で宮崎県ボクシング連盟副会長の菊池浩吉さんは、

「勉強しに世界総合優勝国(ウズベキスタン)だったんで、行きたいということで宮崎県も派遣してくれたんでお金を出して、顔が利くのは山根だからアイツに言っとくから行って来いって。それで山根先生お願いしますね。って電話入れたら「分かった。お金一回入れろ」って言ってお金を預けたら。」

ボクシング強豪国のウズベキスタンでボクシングを学ぶために派遣を希望していたところ、山根会長から航空チケットの手配などの為にお金を預かると言われたそう。帰国後に精算してみると60万円のマイナスが。

「「山根先生足りません」と言ったら、うやむやにしようとするから「いや待ってください」って。「これ県に提出しないといけない報告の義務があるんで領収証が無いとダメなんですよ」って言ったら、「絶対ください」という話をしたら「あとから何とかするから。俺もちょっと苦しいんや」って言われたんです。そん時に。」

「結局何度も電話を入れて、そしたら「分かった」って言ったから振り込んでくれたって事だったんで記帳に行ったんですね。1000円でした。送って来たのが。」

最終的には約2年ほどかかって全額返金されたとのこと。

グローブの独占販売疑惑

続けて、告発者の一人である宮崎県ボクシング連盟副会長の菊池浩吉さんは、

「(グローブの値段は)2万6000円って聞きましたね。」

アマチュアボクシングの試合では連盟公認のJ.A.B.Fのマークが付いたグローブを使用する取り決めになっているのですが、連盟は2012年から購入先を1社のスポーツ店に限定。

「グローブの値段が(通常と比べて)2割3割ぐらい高いんですね。数を多く買うとかなりの金額になってくるので本当に検定マークをしただけで、こんだけ高くする必要があるのかと。そこでしか買えない、他より高い。これは独占禁止法と呼ぶんじゃない?っていう話が出てたわけですね。」

さらに納品書の振込先には山根会長の孫娘の名前が。

「お孫さんの名前が口座名義に書いてあったんですね。「これは会長の懐に入るお金なんじゃないの?」って全国の指導者の疑問。」

告発状によればスポーツ店の住所は喫茶店で、トンネル会社として利益を不正に取得した疑いを指摘しています。

これについて菊池さんは2018年5月に山根会長に連盟総会の場で直接尋ねたそうですが、その際の音声データでは、

菊池さん「私が思っているのは一社随意契約に思えたからなんですね。独占禁止法もあるかと思いますので。」

「山根明がそのグローブを販売したからって何にも違反じゃないですよ!山根明会長が何で商売したらアカンの?何でいけないの?人の商業まで奪うの?奪ってまうの?」

「山根明がグローブ会社を持って販売しちゃいけない法律あるの?日本連盟のルールで定款であるの?」

グローブ販売を認める形ですが、あくまで違法性は無いという主張ですね。

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振り込み先については、

「一定の期間でやるとこないんで、それじゃあ当分の期間俺がやって、それで見つけてからアレしようかってなった。」

「だからもう一度言うね。山根明が会社を興してグローブを売っても何も違反じゃありません。横領でも何にもありません。商売までアマチュアボクシングは奪うの?奪うんですか?何にも違反じゃありません。」

電話取材に対してグローブ販売の経緯については、

「最初はね。全国からねグローブの仕入れ先も無かってね、提案をしたのは連盟で会社を作って受け皿を連盟でしっかりやるようにしたら、専務が反対したんですよ。それはダメですとそれは連盟と関係ない他人にさすべきですと。業者見つかる間、俺(山根会長自身)が責任持ってやろうかって。」

最終的に山根会長が連盟と関係の無い知人にグローブの仕入れ先を任せる事になったそう。

孫娘の口座への振り込みに関しては、

「たまたま何の気なしに孫に電話したら、孫に「通帳何か空いてるのない?」、「おじいちゃん全然お金無いから通帳使ってないのあるよ」と。それで孫に借りたんですよ。その通帳とアレをたまたま近くにおった人間に「ちょうど良かったお前これしてくれ」言うたら本人は「僕も仕事で忙しいのでそんな事出来ません」って言われたけど「お前やれ!やってくれ!」と無理やり頼んで。」

よく分からない説明ですが、孫娘の口座はスポーツ店に一時的に貸していたもので不当に利益を取得したことは一切ないという事でした。

告発状の12項目

告発内容について一回整理しておくと、

  1. 助成金の不正流用
  2. グローブの独占販売
  3. 助成金などの不透明な財務運営
  4. オリンピック基金の不透明な財務運営
  5. 不正な審判行為
  6. 大会日の不正な財務運営
  7. 大会時の不適切行動
  8. 不適切な理事選任
  9. 暴行疑惑
  10. 国体での隔年実施競技化
  11. 若手選手の可能性の阻害
  12. 高体連専門部の問題提起

村田諒太の金メダルの裏側について

山根会長が日本ボクシング連盟の会長に就任したのは2011年の事。その1年後のロンドンオリンピックでは日本アマチュアボクシング界に快挙が。

皆さんご存知の通り、村田諒太選手が日本人としては48年ぶりとなる金メダルを獲得。

これに関して電話取材で山根会長は、

「今だから言うんですけど、村田が一回戦の時にガードを固めて頭から突進していくことは一回戦済んだ後、AIBA(国際ボクシング協会)から問題が起きたんですよ。反則やと。あれは反則だから反則とらんとダメやと。」

国際ボクシング協会から村田選手の戦い方について指摘があったそうですが、

「僕自身がAIBA(国際ボクシング協会)の常務理事を8年間している間の時の下におった専務委員会の役員がAIBAの偉いさんになってる人間から電話かかって「反則の話出てるけど」と言うから、村田からそれを取ってもうたらもう明日は勝てないと「そこは何とかしてくれ」言うて、その方が解決してくれて村田が決勝まで行った原因がある。」

その決勝では急きょボクシング経験がほぼない山根会長の息子、山根昌守さんがセコンドに付きましたが、そこには山根会長の戦略があったとのことですが、

「それも政治的な考え方でやりました。プロは引き分けあるけど、アマチュアの場合は同点なった場合は○×で判定をつけるわけです。正直に申し上げますね。だけど僕は世界からカリスマ山根と言われている男ですから、ね?山根っちゅう息子を上げといたらマイナスになるということないだろうということはありました。ちょっと有名人ですから世界行ったらね僕自身は。」

この会話の流れで“カリスマ山根”のワードが出て来たんですね。

リオオリンピックの金メダリスト村田選手が、告発者として名前が出ている成松選手に触れながら連盟の体制を批判した事については、

「許せない!山根明なしに金メダルはありません!準決勝、決勝に行けることない!ファウルをもらって2点もらって、23対24であと10秒いう所で反則もらって逆転勝ちをして決勝まで行って。決勝では7秒残ってるのにまたファウルをもらって1点で逆転して優勝してます。」

一気に強い口調でそう話す山根会長。

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その他の疑惑については?

山根会長へのおもてなしリストが存在することについては、

「ほとんどウソね。お菓子をどうとかね。椅子がどうとかね。ホテルを大きいもんを取れとか。そういう指示一切してませんから。」

会長から賭け麻雀に誘われたという告発の内容があることについては、

告発者の一人である日本ボクシングを再興する会の鶴木良夫会長は、

鶴木会長「それを無理矢理付き合わされるわけで。」

どこで?

鶴木会長「スイートルームだったんじゃないですか?5万円ぐらい動いたこともあったけど。」

大会期間中の夕食後に賭け麻雀に付き合わされたとのこと。

これについて山根会長は、

「僕は遊びでね、賭け麻雀を3、4回しているのは事実です。3回か4回ね、したことをね。それを「山根会長は役員が居眠りをしているのに寝かさんと賭け麻雀をしている」ってとんでもない野郎ね。」

賭け麻雀は何度かしたももの強引に誘ってはいないと否定。

333人の告発状については、

「333人ったらね。日本には何万人ものボクシングファンがおると思います。そんなの3000人、4000人来たからって、そんなの関係ありません。例えば僕がね何の会をすると言えば何千人集まりますよ。333人じゃそんなのビクともしませんし。」

緊迫の生出演

8:30に大阪府内のとなるお宅に来てくれという指定があったために7時頃から準備していたスタッフでしたが、そのお宅には誰もいなかったということで待っていると山根会長の妹さんが現れて経緯を説明してくれたとのこと。

山根会長自身は9時からのテレビ出演を許諾していたものの、他の場所で報道陣に囲まれてしまい、さらに山根会長への電話連絡が殺到している状況となってしまった為に身動きが取れないとのこと。山根会長は出演に向けて移動しているという情報もありますが何時から出演出来るのかは不明。

この説明は8:54の時点で現地リポートの大竹真さんが伝えた内容ですが、

「スッキリ」は地域によっては8時から9時半までのプログラムになっていますので放送時間内に収まらない可能性が出てきているということですね。

また、本来では大阪で記者会見を開くという話だったのが“独占取材”のネタが欲しいメディアの取材攻勢にリアクションをしてしまっている山根会長の状況。

そしてその後、

9:21の時点で現地リポーターの大竹真さんから電話連絡が入りますが、音声が上手くつながらないために中断。

大阪から生中継をつないでスタジオとやり取りするという手法で山根会長は生出演されるという事でしたが、放送枠が9時半までの地域の方は残念な事に。

水卜麻美アナもこれに関して謝罪のコメント。

9:24には音声がつながり、大竹真さんから別の場所に移動して山根会長と合流するということに。最初の指定場所から車で15分程移動した場所だそうです。合流時間は未だに不明。

他のメディアからの取材オファーの時間とごっちゃになってしまって約束の時間や場所に来れなかったという説明です。

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 生出演スタート

そして9:40にCM明けのタイミングで山根会長の生出演がスタート。

並んでソファに座った大竹真リポーターと山根会長の画からですね。

「えー。皆さん。おはようございます。一般社団法人日本ボクシング連盟会長、山根明でございます。全国の33都道府県のアマチュアボクシングの方にお詫びを申し上げます。このような事態は非常に連盟の会長としての騒ぎが起きたことに関して責任を感じております。」

「どうか我々はアマチュアボクシングは教育の一環として青少年のために私は今年で満43年間アマチュアボクシング界でいち会員としてやって来ました。どうか私自身も早くから報道関係に取材を受けて、また皆さんに納得できることを伝えることは義務でありましたが、ある関係者から取材は受けてはダメだという事も言われたので一切受けなかったという理由があります。」

「それと同時に日本連盟の役員の皆さん、インターハイで暑い中に頑張っていただいておる役員の皆さんにお礼を申し上げます。それと同時に我が息子、山根昌守に、孫、山根ユイ。孫、山根サキ。ひい孫、山根ユウカ。妹である、嫁に行ってる妹であるカワウチカオル。今結婚している家内に対して、また身内関係に対して、このような騒ぎになったことに関して非常に法人の会長としての責任は感じます。」※全て名前はカタカナで表記しております。

大竹「会長。ありがとうございます。これからスタジオでの質疑応答に応じていただきたいと思います。加藤さんスタジオからどうぞ。」

加藤「山根会長。何か不手際があったということで本当申し訳ございませんでした。スタジオの加藤浩次と申します。これからちょっと質問したいと思いますんで。忌憚のない意見を聞かせてください。」「まず会長が贔屓にしていたと申しますが、手塩にかけて育てた村田選手がフェイスブックなどで、こういう風に言ってましたよね?『悪しき古き人間たち。素直に辞めましょう。そんな時代ではありません』という風に言っていました。そこに関して山根会長いかがでしょうか?」

「えー。村田君はね。非常に学生時代はね、ええ選手であったと。だけど村田君はね、一人でメダルを取れる力はありません!」

加藤「それはどういうことですか?」

「その理由は世界選手権の何か月前に、アジア選手権が韓国でありました。その時に日本代表で韓国に行った時にその当時今、ボクシング連盟の森正代行が監督で行かれて、私は応援者として同行いたしました。ところがもう一回戦の試合の内容が使い物にならないと、ね?」

使い物にならないとはどういうことですか?

「もうとんでもない試合をしたと。ボロボロの試合をしとるんですよね。森正代行から山根会長と。こんな選手使ったら日本の恥になりますから。真実を申し上げております。恥であるからもう二度と海外遠征は使うべきじゃないと言われたんで、そうだねと。もう使わないということを決定致しました。」

加藤「はい?」

「ところが、日本国内に帰ってきて私自身が村田選手の事をね。考えてみたらこの子には一つ精神的な暗示を与えたら強い選手ではないかと。ボクサーにはね。ストレートを打って、右フックをこのように打つとコーチが教えてますけど、ボクサーには精神的な問題がプラス、マイナスがあります。」

「だからこの子にはね。私が考えて事はもう一回チャンスを与えて精神的なメスを入れてみたらもう一回伸びるんじゃないかということで森正代行と約束を破って私が村田選手を当時世界選手権の代表で選びました。その時も私が応援に世界選手権に行ってそれで組み合わせを、抽選が悪かったです。」

加藤「そこからオリンピックに出られて、村田選手金メダル取られたわけですよね?当然村田選手も一人の力で金メダル取れたとは思っていないと思います。周りの力があって初めて金メダル取れたと思っていると。そういう選手がそういう風に悪しき古き人間たちって話をしています。」

「生意気だよ!」

加藤「どうしてですか?」

「それはね。あの選手はね、まだ社会人じゃない現役のボクサーとしてね、ね?言うべきな話じゃありません。」

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加藤「理由をちょっと教えてください。だからそれの。VTRで会長がオリンピックの一回戦でバッティングがあったと、それを覆したのは自分なんだとVTRでおっしゃっていました。それは本当ですか?」

「あのね。一回戦で勝ちました。一回戦で勝ったんですけど、その時にAIBA(国際ボクシング連盟)から夜に村田選手の試合の流れは。」

急にその場に立ち上がってファイティングポーズを作る山根会長。

ガードを固めて頭から向かって行く動き。

「これは反則であると、AIBAの会議でその話が出ました。ところがたまたま私自身がAIBAの常務理事を8年間している間にですね、専門委員会におられた方が何年後にお会いしたときにはAIBAの常務理事におられたと、その方と非常に仲が良かったので、その方から日本語のできる通訳を通して、村田選手はこのような構えで前から突進するから反則だということを言われたんで、村田からそれを取ったら明日の二回戦は無くなると。何も反則じゃないと。言いました。」

「そしたら「そこをあなたの力でそれを通してくれ」とお願いしました。ところが連絡あって、この形は反則を取らないという判断から村田選手がまあ準決勝、決勝まで行ったいきさつがあるんです。」

加藤「今の話だと、山根会長が国際ボクシング連盟にそういう申し立てをしたらルールが変わるっていうことでよろしいですか?」

「いやいや。違いますよ?AIBAのルールを変えるということはありません。ね?ただその都度の選手によってね、この選手はミーティングの時、この選手はここが悪いとか、審判ミーティングの時ですよ?ここが悪いとか欠点を言うわけですね。言った時点でそれが問題になったら選手にとってはマイナスになるわけですよ。」

再度、村田選手のフォームを真似する山根会長。自身のおでこをパンパンとはたきながら、

「これが反則やと取られたら、これは村田選手は試合できませんよ。」

加藤「後のカンファレンスと言いますか、そこで主張した事によってそういう事は理解してもらえたという事なんでしょうけど。」

「それを反則を取られたらどうしようもありませんからね。」

加藤「さらに色々聞いていきたいんですけど、まずはじゃあグローブ等のいうことで、アディダス製でかつ日本連盟の検定品以外の使用を認めないとした、さらに杉スポーツなる・・・」

「いやいやそうじゃありません!」

加藤「ごめんなさい。ちょっとお待ちください。杉スポーツとなる団体一社のみの検定品を販売店に指定し、独占販売を許可していたと言う風に告発文に書いてあるんですけど、その辺に関してはいかがでしょうか?」

「あのね。当時ね、我々も連盟としてね、アディダスの製品を使う事も何にも考えてなかったと。それとAIBAの方からAIBA公認のグローブを使用する言う事も我々も知らなかったんですよ。急にAIBAの方からAIBAの公認のグローブ以外のグローブは使っちゃダメだと急に言われたと。」

「それじゃあ僕にしたら、日本の(メーカーの)ウィニング言うのは世界でナンバーワンです。」

加藤「すいません。ウィニングって何ですか?」

大竹「アディダスになる前に以前使用していたメーカーのお名前ですね。」

「ウィニング言うグローブのメーカーですよ。これはねウィニングさんは何十年間、日本ボクシング連盟の(公認を受ける)一社でずっとそれをやって来たんですよ。ところがウィニングさんがAIBAの参加をしよう思うたら非常にね、契約とかべらぼうに金額があるんでウィニングさんは認定を取れなかったんですよ。」

「だから僕にしたら最初はウィニングを使うつもりでおりましたから、ところがAIBAの方でAIBA公認じゃなかったらダメ言われたもんで慌てたわけですね。」

「それしてる間に、アディダスの社長から一年ほど前から日本連盟会長山根明にメールが来とったんですけど、全然僕は放ったらかしにしとったんですよ。ところがAIBAの方から限定品を使いなさいって来た時点でグローブもありません。僕はミズノ以外は・・・いやミズノじゃなくて、ウィニング以外は考えた事はありません!世界一のグローブですから。」

「だから僕はね。AIBAの方に言いました。何を言ったかというと、日本には世界一言われてるぐらいのウィニング言う製品がありますと、これを使用したいと言ったらダメですと言われたんで、こら困ったなとなったんで、それを考えてる間に、ちょうどアディダス社長から1年~10か月の間にね。メールが来てるのチェックして社長にメールで送って是非お会いしたいと。」

加藤「国際ボクシング連盟はアディダスと認めたわけですよね?」

「いやいや。アディダス言うのはね別にね。トップテン言うグローブもあります。別にねアディダス言う選定を連盟でしたんじゃありません。たまたまね、アディダスの方からね、そのようなメールが来てるんで、それじゃ一回会いましょうって日本に来ていただいて。それで大阪で当時の最高幹部は6名ほど集まってアディダスの社長とお会いして、事情を聞いて、それでその場でアディダスの使用をするという事になりました。」

加藤「各県のボクシング連盟の方は日本ボクシング連盟から公式試合の度に新しいグローブの購入を迫られているなどがあるという事も言っています。その辺に関してはいかがですか?」

「公式の試合するごとに・・・それは強制じゃないでしょう?売りつけるんじゃないんですから。」

加藤「一つすいません。この検定グローブを杉スポーツでしか買えなくした理由って言うのはなぜなんですか?」

「杉スポーツ以外?理由は何にも。日本連盟のブログにも掲載しています。やりたい所あるんやったらいつでも杉スポーツと話してやってください言う事をブログに載せてますよ。」

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加藤「昔はどのスポーツ店でも検定グローブは買えたということをお聞きしたんですが?なぜそれで杉スポーツだけでしか買えないと?」

「だけじゃなくって。ウィニングさんもね。全国にアチコチ販売する所あるんでしょ。別にそれでいいんですよ。何にも言ってませんから。」

加藤「購入代金振込先が平成24年度はお孫さんの名義になっている、その辺に関してはいかがですか?

「あのね。それはね。当時最高幹部が集まった時に話の中で吉森専務理事に僕が提案をしました。提案の内容いうのはね、「専務。それではね。受け皿が無いんやさかい、とりあえず日本連盟で会社を作って日本連盟で販売したらどうかね?」って言ったら、専務理事が「それはダメです」と。連盟じゃなくって他人にさすべきやと言う話がありました。」

「それで、他人や言うたかて今どこも無いやんかとどうすんの?と言ったら結論が時間かかって出ないんで、「それでは専務。当分の間受け皿は山根会長がなっとって、それでその間に業者を探してそこにバトンタッチしたらいいんじゃないかとなったわけです。」

加藤「お孫さんの名義ってなるのは、個人名の銀行口座だとすぐ作れるじゃないですか?山根さんの口座でいいと思うんですけどその辺はなぜでしょう?」

僕は口座作ってます。孫の口座がね、すぐや言うたかて3日や一週間かかるんじゃないんですか?とりあえず振込先をやんや言うて来とっから、僕の通帳も一つしかなかったんでね。たまたま思いついたのは孫に電話して、「ユイお前通帳一つあるか?」言うたら、「おじいちゃん、私お金が無いんで通帳だけあるの。」言うからそれじゃあそれをちょっと貸してくれと、借りましたよ。借りたとこを全国から振込先を言われたんで、連盟のブログに掲載をしました。」

加藤「あのですね。会長というお立場で、孫の口座にグローブを買った方がお金を振り込む。これはやっぱり資金の流れが山根会長に向かうっていう風にご自身思わなかったですか?思われるっていう風に。」

「いやいや。思いません。とりあえずね、連盟の幹部と話してやってる事ですから、その通帳に山根明が一回でも使ってるというんやったら別やけど、その通帳はそのままね、今、杉スポーツの社長やってる前川氏にそのまま通帳渡してますから。」

水卜「会長が事業をやってはいけないのか?という言葉もあったと。」

「それね。総会の席で言いました。この説明を済んだ後に。例えばの話やと。山根会長が事業すんのにスポーツ店をしてはいけないルールがあるの?例えばの話を言ってるわけですね。」

加藤「例えばだと?」

「総会の時は専門の書記が来て議事録に出てます。“例えば”って言う表現はハッキリ入れてるんですよ。人の生活まで仕事できないように奪うんですか?っていう事も私は言いました。」

加藤「では今、グローブ販売については連盟とは全く関係ない所でやってるという事でよろしいですね?」

「全く関係ありません。これはグローブの件を言ってるのは、澤谷が近大の暴力を振るって連盟から除名処分を受けた人間がね、盛んにそれを事件にしよう思うてネットでいっぱい書いてます。澤谷いう存在知ってますか?前科もんですよ。」

大竹「一旦別の質問いきましょう。」

澤谷氏は2017年6月、当時総監督を務めていた近畿大学の暴行問題の責任を取る形で辞任した方ですね。

加藤「あと、成松選手についてもお聞きしたいです。成松選手の助成金ですね、200万円他に分配しろと言ったその意図を教えていただけますか?」

「意図はね。3名が候補者がおりました。その中で一番歳で言ったらね、成松が一番下であったと。それから先輩が2人おられたと。だけど僕は一人にいくより、何故に一名しか出来ないんだろうと。3名が補助金が受け取れるんやったら3名ににしたいんやけどと。」

「当時は成松選手はね。あの顔に騙されましたよ。」

加藤「騙されたというのは?」

「大人しい顔しとるけど、この子にはね、将来この子を一つバックアップしたら伸びるじゃないかと。」

加藤「山根会長。騙されたというのはどういうことですか?」

「顔ですよ。大人しい顔してね、すましとるけどやってる事はね仮面を被ってますね。僕はね選手の批判はしません。その当時に本人が喜んでちゃんと三等分しますから、喜んでした人間がですよ。それを山根明がこのように指示したとか、自分がやりたくは無かったんやけど怖いからやったとか、そんな怖い話は一切してません!」

加藤「成松選手に助成金が出ているわけですから、他に渡せと言うのは不正利用になってしまうっていう認識は山根会長?」

「流用じゃありません!それは連盟がしてるとか山根明がしてんやったら別です。僕はそれが簡単に考えたことは、強化選手に出るもんやさかい、強化選手に三等分してもいいやろ?いう軽い気持ちでしました。」

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加藤「結局、最終的に戻しているという経緯があります。そこに関していかがでしょう?」

「最終的に戻すいう・・え?」

加藤「最終的に戻しているというはやっぱり良くない事だから戻したという風に見えるんですけれど。」

「だからね。これが間違いやったという事が分かりましたので、私は息子から買ってもらったね、時計を売って160万円を成松選手に送りました。非常に息子から大事な時計を買ってもらった・・」

加藤「会長そこじゃないんですよ。うーん。」

「何?」

加藤「そこじゃなくて元々・・・ちょっと会長一旦CM行かせてもらいます。すいません。」

CM明けには、

加藤「会長。時間も残り少なくなって来ました。最後にお聞きしたいんですけれど、会長、ここまで騒ぎにボクシング連盟がなっております。進退についてはどのようにお考えですか?」

「この問題で進退いうのは考えてません。なぜにそれ進退って出るんですか?連盟は何の落ち度はありません!」

加藤「全く落ち度はない?」

「ありません!それと、もう一つ申し上げたい事はなぜにテレビの生に出たかと。理由があります。」

加藤「はい。お願いします。」

「昨日。昨日、一昨日ですね。元暴力団、森田組の組長から私の知人を朝方の一時頃、呼んでは話は山根に言っとけと、」

加藤「はい。30秒しかないんですよね。残り。はい。」

「3日以内に引退しないと山根の過去をバラすぞって脅迫を受けました。」

加藤「脅されたということですね?」

「ええ。だから僕は立ち上がったんです。」

加藤「なるほど。分かりました。本当にお時間が無くて申し訳ございません。会長。言い足りない事またよろしくお願いします。本日は出演ありがとうございました。」

「はい。おおきに!」

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