一番足が臭くなる靴の種類は？ハイカットレザーやニーハイなど8種の靴で実験した結果
夏の時期になると特に気になるのが足の臭い。汗をかいて蒸れると脱いだ時にかなり臭くなっている事もしばしば。という事でスニーカー、バスケットシューズ、レザーブーツ、ハイヒール、パンプスなど計8種類の靴を用意してテレビ番組で実験した結果、一番臭くなりやすい靴はどれなのか？が判明。
そんな気になる足の臭いに関する疑問について20年4月5日(4日深夜)放送のテレビ朝日系 「ポルポ」の内容をご紹介します。
スポンサーリンク足はなぜ臭くなるのか？
解説は東海大学理学部化学科の関根嘉香教授。
足が臭くなる原因は大きく分けて5つで
- 足の常在菌
- 汗
- 皮脂
- 角質
- 湿度
以上の5項目。
足に元々いる常在菌が汗・皮脂・角質などを食べて分解する事で発生する物質が原因で、臭いの原因物質は納豆などにも含まれているイソ吉草酸や酢などに含まれる酢酸など。
となると足に汗をかきやすい人や古い角質が足に多く残っている人は足が臭くなりやすい人たち。
ただ汗をかくのは多汗症などの疾患を除けば正常な働きでもあるのでこれは避けられない所。
日常的に出来るケアでは適度に角質を取り除く事のがポイント。※ゴシゴシとこすって削るタイプのケアだと逆に角質が厚くなるリスクもあるので要注意
どのタイプの靴が一番足が臭くなる？
続いては8種類の靴で一番臭くなりやすい靴を実験で比較。
ラインナップは、
- キャンバス生地のローカットスニーカー
- 人工皮革のバスケットシューズ
- 本革ハイカットレザーブーツ
- 人工皮革ハイヒール
- 本革ビジネスシューズ(女性用)
- 人工皮革ニーハイブーツ
- 人工皮革ムートンブーツ
- 人工皮革ミドルブーツ
素材別で見ると、布 1種類、本革 2種類、人工皮革 5種類。
靴のタイプ別だと、ローカット 2種類、ミドルカット 3種類、ハイカット 1種類、ハイヒール 1種類、ニーハイ 1種類。
8種類の靴をそれぞれ5時間(休憩時間の1時間含む)履き続けてもらって、足の裏の臭い物質の増加量を計測。
実験に参加したのはすべて女性。
最初の2時間はウォーキング。
汗をかくと当然臭くなりやすいですし、疲労すると肝臓・腎臓の働きが弱まって本来は尿化は排出されるアンモニアが皮膚から出て来ることで体臭がキツくなるという点も。
続いて1時間の人前でのスピーチ。
ストレスも足の臭いに関連する為、緊張する場面を作り出して実験。
仕上げにもう1時間ウォーキング。
スポンサーリンクその結果は、
第8位 本革ビジネスシューズ(女性用) 増加量 2833
数値と共に臭気判定士にも確認してもらった所、角質が蒸れてしまって出て来る臭いで豆を茹でた時の臭いに近いとの事。鼻をそむけるような臭いのレベルの不快臭では無いという判定結果。
いわゆるパンプスは部分的(足先)には蒸れやすい構造があるものの、足を入れる開口部が広く取られているのでそこから汗や湿気が逃げやすいという利点があるので最も臭くなりにくい靴という結果に。
第7位 本革ハイカットレザーブーツ 増加量 4667
ハイカットは蒸れやすいかと思いきや、本革素材の通気性が存分に生きたようでかなり臭いにくい部類に。
第6位 キャンバス生地ローカットスニーカー 増加量 7833
ここまでは比較的臭くなりにくい靴。
第5位 人工皮革ハイヒール 増加量 15167
汗が劣化した系統の臭いで少し不快臭。ビジネスシューズと開口部の作りなどは一緒ですが平べったい靴に比べてヒールが高くなると足に負荷がかかって疲労するので臭いが強くなりやすいとの事。
第4位 人工皮革ムートンブーツ 増加量 16833
足を入れる部分にゆとりがあって比較的開口部が広く作られているおかげで通気性そんなに悪くない点と、さらに中の生地が汗を吸うので臭いがしにくいという専門家の意見。おかげでヒドい悪臭のレベルにはなっていないようですね。
ただし、中の生地が汗を吸えば吸う程臭くなりやすくなっていくのでこまめにケアする事が大事。乾燥させて足から移った常在菌の増加を防ぐのが基本のケア方法ですね。
第3位 人工皮革ニーハイブーツ 増加量 23667
足を覆う面積が広く、通気性が悪いために蒸れやすいのが最大の弱点。
ただ一番臭くなりやすいイメージがあるニーハイブーツですが、今回順位がトップにならなかったのはジーンズの上に被せるようにして履いていたからというのが専門家の見解。
ジーンズが汗を吸ってくれたので多少臭いが抑えられているという結果に。素足で履いていたらトップだった可能性アリ。
第2位 人工皮革ミドルブーツ 増加量 31833
人工皮革の為に通気性が悪く蒸れやすいのがマイナス。作りはムートンブーツと似ているような気がしますが、開口部がムートンブーツよりも狭いのがマイナスに働いた模様。
第1位 人工皮革バスケットシューズ 増加量 47833
人工皮革なのはもちろんですが、分厚い中の布素材が汗を大量に吸って早めに臭くなりやすいとの事。
総じて合皮素材は臭くなりやすく、天然の革素材は通気性があって臭くなりやすいにくいという結果ですね。
最後に簡単な靴のケア方法もご紹介すると、
毎日同じものを履くのは避ける事が一番重要で他には靴箱を乾燥させるのも効果的。
脱臭炭などを入れて置くなどのケア方法で臭いや湿気をコントロールし、よっぽど臭くなった場合は重曹水をスプレーするのが良い方法(大抵の素材には問題ないですが、革靴は色落ちに注意)。
重曹水の濃度は水100mlに対して重曹3gをよく溶かしたものでOK。
というわけで以上、足の臭いについて番組で紹介された内容についてでした。