雨のニオイってなに?答えは“オナラ”?「チコちゃんに叱られる!」より
20年8月14日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」で紹介されたのは『雨のニオイってなに?』というちょっと科学的な疑問。2人のソムリエが登場してニオイを表現するという謎も企画も行われたりですが果たして答えは?
ということで、20年8月14日に放送されたNHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。
※同放送回のその他の疑問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】YOU、Sexy Zone 菊池風磨
【VTR】
チコちゃんの疑問その2
雨のニオイってなに?
2問目の指名は、
この中で一番、いつもキレイにしていていいニオイのするステキな大人ってだーれ?
1問目からずっとアピールしていたYOUさんがやっと解答者に。
ここでチコちゃんの疑問は、
雨のニオイってなに?
YOU「オレたちにいらねーモノがアスファルトに叩きつけられて、そこでフワッと上がって来る最悪なヤツだぜ!」
ロックな答えですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
菊池風磨さんにも聞いてみると「雨のニオイは夏のニオイ。夏のニオイは恋のニオイ。」とSexy Zone全開w
チコちゃん「どっちのコンサートに行こうかしら。」
VTRで流れているのは八神純子『みずいろの雨』ですが、
チコちゃんの答えは、
微生物のオナラのニオイ
菊池風磨「微生物ってオナラするの!?」
解説は大同大学の岩橋尊嗣先生。
雨のニオイに事を「ペトリコール(petrichor )」とも呼ぶそうですが、それは様々なニオイ物質が混ざったものだそうですが、その中でもゲオスミンという化学物質が主な要因。
ゲオスミン(geosmin)は“大地のニオイ”という意味をもった単語で、一般的に下水道から臭うカビ臭や鯉やナマズなどが持つ泥くさいニオイの原因物質でもあったり。
このゲオスミンを生むのが土の中に無数に存在している放線菌という細菌。
この放線菌が枯れ葉などの栄養素を摂り、いらないものを体外に排泄する際にゲオスミンが放出されるというのが基本的なメカニズム。
人で例えるとオナラをするようにと岩橋先生。
こうして土の中に溜まったゲオスミンは雨が降り注ぐ事で空気中に出てくることになりますが、この時に起こるのがエアロゾル現象。
エアロゾルとは空気中に浮遊する液体・固体の微粒子の事で、スプレーの霧、タバコの煙、黄砂などもエアロゾルの一種。
雨が地表に落下すると土の隙間に入り込んだ水がゲオスミンを含む土の微粒子を取り込んで大気中に待っていきます。
YouTube動画。
小さな粒子が飛んでいるのが分かりますが、これが雨のニオイの正体。
スポンサーリンクそしてこの雨のニオイ=ペトリコールが最も強く感じられるのが、
- アスファルトより土が多い
- 適度な草木があり土が露出
- 土がかき回されていない静かな所
という3つの主な条件を揃える場所だそう。
協力してもらったのがベテランソムリエの遠藤さん(キャリア30年)と新人ソムリエ清本さん(キャリア3年)のお二人。
ニオイを言葉で表現するプロであるソムリエのお二人に各所のレポートをお願いしたかったところですが、6月下旬の撮影で梅雨入りしていたにも関わらずロケ日はあいにくの晴れ。
そこで岩橋先生に相談すると、ジョウロを使って雨を再現するだけでもニオイは出てくるハズとの事。
まずは神社で試してみると、
若手ソムリエ「土の香りと濡れた草。すったハーブとか青い香りはとれますね。」
ベテランソムリエ「熱帯雨林みたいなもわーっとした、土が熱かったんでしょうね。湿ったワラだとか蒸された香りが出てきていて、10年から20年ぐらい熟成したボルドーの赤。」
オールドヴィンテージの赤ワインの香りとソムリエっぽさ全開のニオイ表現。
続いては河川敷。
若手ソムリエ「とてもミネラル豊富な香りがして、街中のコンクリートと比べるとより簡素的な。」
ベテランソムリエ「とても鉱物的で硬い感じ。決して果実味が豊かだとかふくよかなワインではないです。ドイツのモーゼル地方、スレート岩質の土壌から出来るワインだとか、あとはフランスだったらやはりロワールの上流でソーヴィニヨン・ブランから造られるサンセールとかってワインがありますけれども、そういった鉱物的な硬いニュアンスのワイン。」
もはやワインとして表現するというw
お次はビルの植え込み。
若手ソムリエ「小学校の時に触ったような培養土とか土の香りが際立ってしました。比較的歴史の浅い土というか。」
ベテランソムリエ「石油だとか灯油だとか、ほこりっぽさだとか、そういった単純なのに変に雑味みたいな香りを感じました。例えるならばカリフォルニア辺りで売られているかなりお安めの赤。そんな風なニュアンスを感じました。」
このようなレポートスタイルに関して岩橋先生に尋ねてみると、ワインを知っている人であれば伝わっても、ワインを知らない人からしたら「はぁ?何言ってんの?」で終わると一笑に付すという結果にw
ということでコチラが結論。
雨のニオイは微生物のオナラのニオイ
でした。
伝えにくいニオイは?という問いかけには「浮気のニオイ。」とチコちゃん。
最後に塚原愛アナから補足。
アスファルトにも感じる雨のニオイは主に道端の街路樹の土から発生するものや、遠くから風で流れた来たものにホコリや排ガスが混ざって独特のニオイを醸しだすこともあるとか。
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