ホンマでっか!?TVの絶望的な方向音痴の治し方がすごかった!紹介されたナビアプリ
20年9月9日放送のフジテレビ系「ホンマでっか!?TV」では、方向音痴を特集。そこで紹介された絶望的な方向音痴を治す方法が効果絶大で、それはあるナビアプリを入れて指示に従うだけというシンプルな方法。
スポンサーリンク方向音痴は病気?
生物学が専門の池田清彦先生によると、
「方向音痴の人は基本的に脳に問題があるんだよね。」という見解。
脳にある海馬のすぐそばにある嗅内皮質(きゅうないひしつ)という部位が空間情報を処理して、ナビゲーションを担当しているそう。
例えば道を真っ直ぐ歩いて右に90度曲がるとすると、曲がった瞬間に頭の中にその曲がったルートを記憶していって、道順を脳内に再現したりするのがこの嗅内皮質。
さしずめ、人間の脳内にあるナビ機能といったところで、
これには方向を認識してそれを正しく記憶するという機能が備わっていないといけませんが、この嗅内皮質の処理能力が低い人は道順がちょっと複雑になった途端にパンクしちゃったり。
これは病気というわけではなく、治す方法は基本的に無いと池田先生。
ただし、可能性としては「緑茶を飲むとマシになるのではないか」という説があるとか。
今の所、科学的に完全に証明されていない説ではありますが、緑茶を飲むことで海馬周辺の脳の神経細胞が増えるという効果が報告されているそうで、何とか方向音痴を治したいという方は期待を込めて試してみてもいいかもしれません。
根本的に方向音痴を大人になって治すのは難しいそうですが、
元々の脳の差というポイントの他に「興味があるか?ないか?」も大きなポイントになるとか。
特に子どもの時代(10歳まで)に鉄道や地図、天体などに興味が無いと、将来的に方向音痴になる可能性が高まってしまうとの事。
このように幼少期に方向感覚に関わるものに触れていないと、空間認知機能が育っていかないので方向音痴まっしぐら。
方向音痴の人の性格
方向音痴の人について心理分析をしてみると、専門家の植木理恵先生によると、
「すごく見切り発車なさる方なんですね。疑わしいなと思った時っていうのはそこで立ち止まったり、左右を見たりするのが大人なんですけど。」とバッサリ。
また、方向音痴の人の中にもタイプがあるようで、中には子どもの迷子のシステムによく似た迷い方をするのがこのタイプだそう。
例えば小さいお子さんが建物で迷子になる時というのは「こっちじゃないかも・・・?」と悪い予感は感じつつも、とりあえず進む先に道があるから進むという行動をとるようで「間違ってるかもしれないけど、とりあえず進んでみる」という心理が働くから道に迷うとか。
方向音痴の人の性格については「おおらかなタイプが多い」そうで、細かい事も気にしないし大雑把と言えるかもしれませんね。
“帰り道”が分からなくなる?
方向音痴の人には「目的地に行くのは問題ないのに、帰り道になると途端に迷う」というタイプの人がいますが、
こういう人は「自分の進行方向を逆から見る能力に劣っている」と池田先生。
例えば車の運転を考えると、カーナビが普及する前の時代は、バックミラーを見ながら「この道をどこで曲がった」という事を逐一意識して運転するのが自然なことだったとか。
“ここで曲がった”という情報を正しく記憶しておけば、帰り道はそのポイントに沿って曲がればいいわけですからこれは車を運転する時の昔の常識だったわけですね。
ところが、今は便利なナビシステムが普及して、車以外で徒歩の場合でもスマホで簡単にナビが使えるようになりましたよね。
そうなると、ナビばかりを見るクセがついて「どこで曲がる」という情報を疎かにしがち。
ということは、行きの時に曲がった際には逐一振り返ってみて、曲がる際の光景を頭に入れるというのはポイントかもしれませんね。
曲がるポイントの光景を帰り道用に逆からも見ておけば、帰り道で同じ光景に出くわした際に曲がるという事が思い出せるのでコレは試してみてもいいかもしれません。
スポンサーリンク方向音痴を宣言してはダメ?
植木先生によると、
「『私は方向音痴なので。』って自分で言えば言うほど方向音痴になるんですね。人って。」
という意見で、
例えば、イギリスのタクシー会社では新人ドライバーであっても「道に不慣れ」という事は一切言わないのがマナーとして広く励行されているとか。
ところがこれが日本のケースになると「まだ慣れていないモノで・・・。新人なので・・・。」なんてエクスキューズを口にしたりしますよね。
実はこれはあまり良くない事で、道を覚えるのが早くなるのはイギリスのようなパターン。
例え新人であっても「自分は道に詳しい。」と堂々と宣言する事で、口にした以上はそうなろうと人は努力するものなので、どんどん道に詳しくなっていくという論理。
これは心理学的に、宣言の自己成就予言という心理効果の一種。
確かに「私、方向音痴だから。」ともはや居直って堂々としていると一向に方向音痴が治らないというのは心当たりがある人多そうですね。
矢印ナビアプリ
ということで、番組で紹介された方向音痴を治す方法というナビアプリが、
Waaaaay!(うぇーい!)
要するに矢印だけで方向を指示してくれるアプリで、
アプリの宣言文句にも「99%迷わない!方向音痴のための距離と方向だけのナビうぇーい」と銘打たれていたり。
こちらのアプリは地図情報などは全く出て来ず、アプリに表示されるのは目的地名と残り距離と矢印だけ。
実はコチラのアプリは地図が読める人からしたらかえって分かりにくい表示方法かもしれませんが、これが方向音痴の人となると全く話は別。
方向音痴の人というのは豊富な情報を与えられてしまうと逆に混乱してしまって余計に道に迷ってしまうもので、となると「とにかくこっちの矢印に向かって進む」というシンプルな指示だけの方がやる事がハッキリして迷わないんだとか。
番組に登場した方向音痴を自認するタレントさんたち5人も「こっちの方がいい!」「分かりやすい!」と大絶賛。
「他の情報に惑わされないで済む感じがして。そもそも全体像なんて把握できないので。」と地図嫌いの方向音痴からしたら地図を見るのも億劫ですよね。
「○○交差点で右折」だとかそんなややこしい情報は無い方がいいというのが方向音痴の人の言い分だったり。
その効果を実験
絶望的な方向音痴で、駅から徒歩6分にある所属事務所に到着するのに迷いに迷って1時間半もかかってしまうという歌手の平松愛理さんが実際にナビアプリを使って実験。
途中で道に詳しい事務所スタッフの方に電話連絡をしてナビをしてもらったり、見かねた同伴スタッフからアドバイスをもらったりしてもとんでもない時間がかかるというモンスター方向音痴で目的地に到着していたのに、目の前をあっさり通り過ぎてさらに迷うというヒドすぎるシーンもありましたが、
そんな平松さんが六本木駅を出発してわずか370m先(徒歩6分)にある所属事務所へ向かって再挑戦ですね。
これまでは通常の地図アプリを使用していましたが、今回はWaaaaay!(うぇーい!)を使ってチャレンジ。
障害物や道の有無にかかわらず、とにかく目的地に対してずっと矢印が示してくれるという超シンプルな道案内に従って、
初めのうちは矢印に素直に従うあまりに道なき道を進みそうに。
フェンスに向かって歩こうとしたり、まるで初心者が操作するゲーム状態。
それでも徐々に使い方に慣れて、矢印が左右に振れる事から目的地のおおよその方向を割り出したりと順調に歩みを進める事に。
この時点で10分経過、270m進んで残り100m。
10分ほど使うだけでだんだんコツを掴んでくるんですね。
いよいよゴールが近いかと思いきや、残り24mまで迫った所で不運にも行き止まりに。
せっかく近づいたのにまた100m近くバックしますが、慣れて来た平松さんは違うルートを進んでみる事に。
すると真っ直ぐ上(前)を向く矢印とそれに沿った真っ直ぐな道に出くわして、真っ直ぐ歩けば歩くほどにどんどん残り距離が減ってゴールに到着。
「めちゃ早い!快挙!早~~~~!「素晴らしいですね!この地図アプリ!」
徒歩6分の道のりに1時間半かかっていた平松さんが徒歩16分にまで大幅短縮成功。
最後に注意点。
スマホのGPSやセンサーの状態によっては正しい方向に矢印が向かなかったり、残り距離にズレが生じたりという事もありますので、実際にアプリを使う前にテストしてみるのも大事ですね。
数十m先にあって、目で見える範囲に目的地を設定してみて、矢印と距離が大体合っているかを事前にチェックしてから、本番に臨むように。
こういったアプリは使い慣れたり、アプリのクセみたいなものをユーザーが掴む必要があるものなので事前テストは入念に行っておいた方が無難ですよね。
ちなみにスマホアプリではありませんが、こういった同様コンセプトのシンプルなナビなんかもバイク用にあったり。
YouTube動画。
バス利用のススメ
流石に平松愛理さんのケースは方向音痴のレベルが桁違いなので、
ここまでヒドくはないという人に一つオススメなのが、交通手段に、
バス
を使うという方法。
タクシーを使えばあっさりと目的地までピンポイントで運んでくれるので楽ですが、流石に費用的にもっと安上がりにとなるとバスが選択肢に。
参考に鉄道の駅とバスの停留所の数を東京都内に限って比べてみると、
- 鉄道の駅 約655駅
- バス停 約1万か所
ここまでバス停の方が細分化されているので、目的地に鉄道を使って行く方法ではなく、バスを使う方法を選んでみるというのが方向音痴の人にはオススメだとか。
バス停は近い所だと100m間隔で設置されているケースもあるので、降車してから目的地まで歩く距離が短くて済むので迷うリスクが下がるというわけですね。
さらに人に道を聞くという場合でも、バス停で待っている人は割と近くに住んでいて周辺の道に詳しい人だったりするので、道を尋ねる相手としてはうってつけとか。
という事で20年9月9日放送の「ホンマでっか!?TV 集団人生相談「方向音痴」 」から抜粋でご紹介しました。