S-PARK プロ野球100人分の1位 バットコントロール部門 現役選手が選ぶランキングトップ5&No.1は?
20年12月12日深夜(13日)放送のフジテレビ系「S-PARK」の「プロ野球100人分の1位」企画ではバットコントロール部門から現役選手100人が選ぶナンバーワン打撃職人を決定。ランキングトップ5の顔ぶれは?同率第1位に選ばれたのはあの2選手?
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同率第5位
第5位タイでの選出であり、さらに解説の立浪和義の番外編チョイス。
吉田正尚「次のバッターにつないでいくっていうイメージもありますし、チャンスで一球で仕留める力もありますし。」
藤波晋太郎「みんなバットコントロールって言ったら曲芸打ちみたいなものをイメージしがちですけど、本当に正確にコンタクトする人といったら中村晃さんじゃないかなと。」
立浪和義「まずバットコントロールですけど、その前にタイミングの取り方ですよね。右足を付くのがすごく長く、遅いんですよね。そこでボールを探しますから広角に打てるというね、もう素晴らしいバッターですよね。」
そして、もう一人の第5位ランクイン選手は同じく得票数6票で宮﨑敏郎でした。
第4位
青木宣親「バチンバチン、ヒットゾーンに打ってるような印象があるんで。」
小川泰弘「意識する選手というか。はい。」
吉見一起「一緒のチームで良かったかなと。」
ビシエド「大島さん。」
SNS投票はダントツの1位。
2年連続の最多安打のヒットメーカーは今シーズンのセ・リーグ空振り率でも、
9.7%とただ一人10%を下回る数字で「とにかく空振りしない」バッターで有名。
第3位
大山悠輔「そのボール、ヒットにしちゃう?みたいな。」
丸佳浩「だいぶストライクゾーンから外れた球でもヒットゾーンに飛ばしたりとか。カープの西川。」
菊地涼介「西川で。変態ですよね。」
変態打ちはもはや代名詞。
西川龍馬にとってはストライクゾーンという言葉の意味がちょっと他と違うようで、
ボールゾーンコンタクト率は
- 第1位 西川龍馬 76.2%
- 第2位 大島洋平 75.7%
- 第3位 坂口智隆 74.8%
と今シーズンのセ・リーグ300打席以上のバッターでは堂々の1位。
ボールゾーンまで射程圏内でとにかくボールに食らいついてヒットゾーンに運ぶバットコントロール。
同率第1位
杉谷拳士「僕らは勝手に『先生!』と言わせてもらってるんですけど。」
山本由伸「簡単には抑えられないんで。」
森友哉「打席立つ時にすごくワクワクした感じで。笑」
中田翔「ホントにレベルの高いバッティングをしているなという風には思います。コンちゃん。」
澤村拓一「近藤くんですかね。」
源田壮亮「打席ですごく余裕ありますよね。」
スポンサーリンク吉田正尚「やっぱり選球眼が良いですよね。自信を持ってボールを見逃していますし、僕はコンタクト率で何とか当たってますけど、ボールを当たってる可能性もありますので。ストライクをしっかり打ちにいってるのはすごいなと思いますね。」
無邪気な笑顔がトレードマークのアベレージヒッターがバットコントロール部門初受賞。
実は初球スイング率は、
- 第1位 近藤健介 9.7% (うち44%ストライク)
- 第2位 小深田大翔 10.0%
- 第3位 大島洋平 10.5%
と12球団で最も初球に手を出さないバッター。
見逃しの半数近くでストライクをとられていますが、それでも高い打率と出塁率を誇るという驚異的な能力の持ち主。
- 打率 .340 (パ・リーグ3位)
- 出塁率 .465 (パ・リーグ1位)
外崎修汰「初球絶対・・・絶対って事は無いんですけど、ほぼ振らないんですよ。」「追い込まれてからでも対応できる自信というか、ボール球振らない自信とか。そういう所から出てくる余裕。メンタルの技術がいつもすごいなって思って見てます。」
また守備につく選手からは、
安達了一「守りづらいですね。一歩目を切りにくいっていうか、すぐバットが出てくるんで、上手く。遅く来るんですね。バットが。ボールをやっぱ長く見れてるってのがあるんじゃないですかね。」
バットコントロール部門で3度(2011、2013、2014)に渡って1位に輝いた事がある内川聖一は、
「『振らんな~』『ボール振らんな~』っていうのをやっぱ感じるんで。最初からきっちり打ちにいける状況を作りながらボールを見逃して、なるべくボールを振る確率を減らしたいっていうような。ピッチャーをどんどん追い込んでいくタイプだと思うんですよ。」
近藤本人コメントは、
「ホント嬉しい賞ですし。選手に選んでもらえるっていうのが光栄なことなんで来年も獲れるように、一人で受賞できるようにしたいですね。笑」
同率第1位
千賀滉大「(バットの)出し方が上手やなぁっていつも投げながら打たれても思ってます。」
伏見寅威「相手バッテリーの心理状態を分かってる。」
近藤健介「厄介なバッターだなっていうのは思ってます。」「(敵わないなと思う点は)やっぱりスイングスピード。打球が速いっていうのはホントに率直にうらやましいと思いますし、ホームランがあるっていうのも自分に無い所なので。その差は感じてますし。打率では負けたくないなっていう思いは常に持ってます。」
岡本和真「吉田正尚さんじゃないですか?」
柳田悠岐「吉田正尚。こう、コーンってヒット打つんで。」
コチラもバットコントロール部門初受賞。
鮮やかなフルスイングのイメージが先行しがちなバッターですが、実は、
- 打率 .350 (パ・リーグ1位)
- 安打数 143 (パ・リーグ2位)
とアベレージも超ハイレベル。
則本昴大「ホームランを狙えば打てるバッターですけど、今年はそれ以上に安打へのこだわりとかそういうものがすごく見えるんで。」
ストライクカウントが浅いうちは引っ張ってライト方向へ。
追い込まれるにつれて打球がセンター、レフト方向へシフトするのが特徴的。
浅村栄斗「追い込まれてからきっちり逆方向にしっかり打ちに行くってのは、去年より遥かにレベルが上がったようなバッティングを今年ずっとしていますし、見てて勉強になる部分がたくさんあるんで。」
内川聖一は、
「吉田くんの場合は、バッティングの幅が広いですよね。きちんと振ってホームランなり長打を打つ状況の時と、逆方向ヒット1本でいいという状況の時のバッティングの変化。そこの幅がある分、打席の中で余裕があるように見えるというか。やりずらさみたいなものは多分あると思います。」
吉田本人のコメントは、
「(近藤健介について)同級生でもありますし、毎年切磋琢磨してお互い刺激し合あえる存在のプレーヤーなので一緒に獲れて光栄です。」
第1位に選ばれた2人の違いは?
最後に同率で1位に輝いた近藤健介、吉田正尚の2選手の特徴の違いについて。
それが如実に表れるのが「初球」。
吉田正尚
- 初球スイング率 16.1%
- 初球打率 .395
近藤健介
- 初球スイング率 9.7%
- 初球打率 .308
立浪和義「吉田選手は初球から決めたボールはしっかり振りに行くと。当然4割近い打率を残してるんですけど、今年は率を残せたのは皆さんが言うように追い込まれてからは逆方向ですよね。元々スイングが速い選手ですから逆方向を意識した時はボール球を振りにくいと。そこにつながってるんじゃないかなと思いますね。」
「今まではもっととにかく何でもかんでもって言い方は悪いんですけど、フルスイングしていたんですけど、配球の読みであったりそういう所がガラッと変わりましたよね。」
ちなみに吉田正尚の初球打率は、
- 2020年 .395
- 2019年 .373
- 2018年 .353
と年々上昇。
一方で近藤健介については、
立浪和義「初球をあまり振らないっていうのは追い込まれても三振しない自信があると思うんですよね。だから初球の入り方を見ながら、ピッチャーのボールを見ながら、打つボールを決めていくという所で。とにかく体が開かないんですよね。ポイントをギリギリまで引き付けますからバットの面をすごく長く使えるんですよね。だからこの成績につながってると思いますね。」
「両方すごい選手ですよ。」というコメントで〆。
以上、S-PARKからプロ野球100人分の1位 バットコントロール部門 現役選手が選ぶランキングトップ5と球界のNo.1打撃職人についてでした。
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