プロボイストレーナーが選ぶ最も歌がうまい歌姫ランキングベスト15 日本の歌姫1位は誰?
20年12月16日放送のフジテレビ系「林修のニッポンドリル」ではプロのボイストレーナーが選ぶ最も歌がうまい国宝級歌姫ランキングベスト15を発表。合わせて番組で選出された全30人の女性歌手たちのリストもご紹介。
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第15位
番組では10代から50代までの各世代が選んだ昭和・平成・令和を代表する30人の歌姫たちの中から、
絶対音感を持つプロのボイストレーナー100人が15人を厳選してランキング付け。
第15位 AI
- あの歌声はゴスペルを歌って来た彼女ならではの声なんです。
- ロサンゼルス生まれという事もあって、R&Bもラップもイケる人なんです。
- J-POPをゴスペル調に歌って迫力を出してるんです。
ゴスペルの手法では母音を強調して歌にアクセントを与える歌い方をしますが、
AIさんの歌い方はゴスペルが肌に染みついた歌い方。
例として選ばれた楽曲は『Story』。YouTube動画がコチラ。
第14位
第14位 aiko
- 浜崎あゆみさんやモーニング娘。さんと同じ1998年デビュー組で女性の気持ちを代弁する歌詞が魅力的だと思います。
- 小さくてかわいいし、関西弁がとても似合いますよね。
- 1文字の中で驚異の音程変化。
恋愛ソングの名手、aikoが14位に選出。
一つのフレーズの中に緊張感や切なさを演出する技がふんだんに使われているそうで、
1文字の言葉をずり上げたり、ずり下げたりするテクニックである「しゃくり」と「フォール」を駆使して音をカーブさせるのが特徴的。
楽曲は『カブトムシ』。
しゃくりとフォールを多用するのがaikoさんの歌い方の特徴で、ここまで多用するケースは珍しいとか。
YouTube動画。
第13位
第13位 本田美奈子.
- 80年代アイドルの中では群を抜いて歌唱力が素晴らしいですよね。
- 改めて聴き直したんですが、華奢な体つきからは想像できない驚異の声量だと思います。
本田美奈子.さんの歌唱力を語る上では絶対に避けては通れないのが伝説のロングトーン。
1996年に熊本の野外コンサートで『つばさ』を歌唱する本田美奈子.さんはコチラのYouTube動画。
「尋常じゃない長さ伸ばしてます!」とプロのボイストレーナーも脱帽の歌唱力。
第12位
第12位 安室奈美恵
- あれだけ激しいダンスを踊りながら声が全くブレないですよね。
- もう二度と生で歌声が聴けないと思うととても悲しかったです。
- 自然と踊りたくなる魔法のアクセント。
惜しまれつつも引退したスーパースター。
評価されたのは、
楽曲『Baby Don’t Cry』のサビのアクセントの入れ方。
聴き手をワクワクさせる魔法のアクセントでリズム感を生み出すテクニック。YouTube動画。
絶妙に細かくアクセントを散りばめる事で歌にキレや立体感を生み出す安室奈美恵さんならではの技。
スポンサーリンクさらにその肺活量も高評価ポイントで、
驚異的な肺活量を物語る象徴的なシーンがコチラ。2018年のラストドームツアーより。
お分かりでしょうか?
全力疾走直後なのに一切声が乱れないという伝説のパフォーマンス。
第11位
第11位 大黒摩季
- デビュー当時はほとんどテレビや雑誌に出なかったので『この人本当に実在するのか?』って噂もあったぐらいなんですよね。
- 同じレコード会社のB’zさんもそうなんですけど、とにかく爽快です!
低音域まで高音域まで変わらないパワフルボイスがロックの歌姫、大黒摩季さんの最大の武器。
人には得意な音域というのが存在するのが自然なことで、得意な音域の声量であればいくらでも出せるという人は多くいるのですが、そういうタイプの人は苦手な音域になった途端に声が細くなってしまうとか。
ところが、大黒摩季さんの場合は低音域も高音域も全て得意といっても過言ではないレベルで声量が全く落ちないのが特徴。
これを実現するためには相当な肺活量と筋量が無いと無理との事。
大黒摩季さんの低音から高音まで幅広く堪能できる楽曲が『熱くなれ』。YouTube動画。
第10位
第10位 平原綾香
名曲『Jupiter』がミリオンセールスを記録した独特の歌声が特徴的な平原綾香さん。
残念ながら番組ではダイジェスト扱い。
第9位
第9位 中島みゆき
- この方の名曲が今年映画化されましたね。
- 今年68歳を迎えられたんですが、現役バリバリです。
昭和・平成・令和と駆け抜け続ける国民的歌姫。
中島みゆきさんの歌声には異様な迫力が感じられますが、それを演出するのが「独特なこぶし」。
演歌などで使われるこぶしにビブラートをプラスする事で彼女ならではの「こぶしビブラート」に。
楽曲『地上の星』では存分にこぶしビブラートを発揮する事で曲に凄みをプラス。YouTube動画。
こぶしビブラートとこぶしを利かせない普通のビブラートを織り交ぜる事で一本調子にならない工夫も。
第8位
第8位 絢香
- 切ない歌声が最高です。
- コブクロさんとコラボした事も話題になりましたよね。
パワフルさと繊細さを合わせ持つ天性のバランス感覚はパワフルな発声とウィスパーボイスの落差に現れるとの事。
ウィスパーボイスとはささやき声や息もれ声を指す高等テクニックの事でCharaさんやUAさんも使い手。
急な落差を緻密なグラデーションで表現するのは絢香さんならではの技。YouTube動画。
第7位
第7位 岩崎宏美
- 伝説のオーディション番組、スター誕生出身者で本格派の歌唱力のある方です。
- 妹さんも歌手で、姉妹で歌が上手いんですよね。
妹の岩崎良美さんも抜群の歌唱力を誇っているので昭和を代表する歌うま姉妹。※一般のアンケートではベスト30に岩崎良美さんも選出
そして、プロのボイストレーナーを特に唸らせるのが、
地声の深く柔らかい声から一気に高音に駆け上がる歌唱技術。
『聖母たちのララバイ』では元々がキーの高いパートなのにさらにそこから短時間で6段階もアップ。
YouTube動画。
それでいて声がブレないという強烈な歌唱力。
第6位
第6位 椎名林檎
- よくそんな歌詞が出て来て、その音に組み合わせられるなって思いますね。普通『グレッチ(ギター)で殴って』って歌詞出て来ないですよ。
- 東京五輪の開会式、閉会式の演出も楽しみです。
独特の感性で異彩を放つ天才シンガーソングライター。
スポンサーリンクプロのボイストレーナーが舌を巻くのがその「豊富過ぎる歌唱テクニック」。
以下の5つのテクニック
- しゃくり – 音程を上にずり上げる
- エッジ – ガラガラ声
- かすれ – 声帯を閉じる
- 巻き舌 – 舌を震わせる
- フォール – 音程を下にずり下げる
が『頬を刺す 朝の山手通り』というわずか14文字の長さのフレーズにてんこ盛り。
『罪と罰』のYouTube動画がコチラ。
最後を巻き舌で終わらせることで「変な間延びをさせない」という憎らしいほどのテクニック。
『頬を刺す 朝の山手通り』の後に続くフレーズでもテクニックを大盤振る舞い。
第5位
第5位 中森明菜
- ボソボソっと歌っているように見えてしまうんですけれども、実際はすごくハッキリと歌詞が聞き取れるんですよね。
- 彼女の代名詞である低音のビブラートにみんな憧れて真似しようとしてたらしいです。
- 小泉今日子さんや早見優さんと同じ1982年デビュー組でアイドル黄金時代を築いた人です。
伝説のアイドル歌姫が第5位にランクイン。
ボイストレーナーが唸る国宝級ポイントが、
誰も真似できない唯一無二の「明菜ビブラート」。
普通の低音ビブラートは細かく音を揺らすのに対して、明菜ビブラートはが広く揺らすのが特徴的。
『飾りじゃないのよ涙は』では語尾に明菜ビブラートを多用。
これを可能にしているのは、喉でかけるビブラートではなく、お腹でかけるビブラートだからだとか。
さらに明菜ビブラートが堪能できるのが、代表曲の一つ『DESIRE -情熱- 』で、
YouTube動画はコチラで。
第4位
第4位 Superfly
- この方の曲がワールドカップのテーマソングにもなったり、朝ドラの主題歌にもなりました。
- あの突き抜けるような歌声はデビュー当時から話題になってましたね。
- デビュー当時は2人組のバンドだったのを知らない方も多いと思います。
プロボイストレーナーが特に高く評価するのが、
地声で出すハイトーンボイス。
普通に歌うと裏声になってしまう音域でも地声で押し通してしまうのがSuperflyさんならでは。
地声で高い音を出すのはかなりキツイですが、それでいて苦しさを感じさせないキレイな音のままで歌い上げるのが彼女の流儀。
『愛をこめて花束を』のサビでは語尾がハイトーンになるので多くの人が裏声になるか無残にもカスれてしまうのですが、
どれだけ上がっても平気な顔で地声で突き通しますが、曲の最後でさらにもう一段キーが上がってもやっぱり地声。
第3位
第3位 山口百恵
ここも残念ながらダイジェスト処理。
今でも色あせない個性的かつ圧倒的な歌唱力が評価ポイント。
第2位
第2位 宇多田ヒカル
- 日本のR&B界を変えた分岐点となった人です。
- この方の登場によって小室哲哉さんやつんくさんが『敵わない』と思ったそうなんです。
- 弱冠15歳でデビューしたんですが、アルバムセールスは未だに一位です。
プロボイストレーナーが絶賛するのが、
普通に聞いていると分かりにくい3種類のビブラートの使い分け。
一般的に喉でかける事が多いビブラートですが、
その他に既に登場したお腹(横隔膜)ビブラートと、
もう一つが頬(口)ビブラート。
宇多田ヒカルさんの場合は喉・お腹・頬と3種類のビブラートを巧みに使い分けているのがプロボイストレーナーから評価されるポイント。
その細かすぎる超絶ビブラートが堪能できるのが『花束を君に』。YouTube動画がコチラ。
繊細なビブラートの使い分けによって宇多田ヒカルさんのバラードは聴き心地が良いのだとか。
第1位
第1位 MISIA
- この方は誰にも近づけないレベルにまで達していると思います。
- 音域の広さ、声量、どれをとってもパーフェクトです。
- もはやこの人の体自体が楽器と言えると思います。
日本最高峰の歌声の持ち主で最強歌姫No.1に輝いたのはMISIAさん。
そんなMISIAさんの国宝級ポイントが、
日本一のホイッスルボイス。
ハイトーンボイスを超える音域の超ハイトーンボイスがホイッスルボイス。
これを使いこなせるのは限られた人のみで、その超高等テクニックを余すところ無く使いこなすのがMISIAさん。
楽曲『つつみ込むように・・・』ではホイッスルボイスも強烈なインパクトですが、
終盤にやって来るロングトーンも超一級品。
伝説級のロングトーンでは迫力ある歌い方なのに最後までスタミナを持たせる喉の強さ。
日本の歌姫ベスト30のラインナップは?
惜しくもプロボイストレーナーのチョイスでは選外になってしまったものの、
10代~50代の一般の方のアンケートで日本の歌姫ベスト30に選ばれていたのは、
既に紹介済みの15名に加えて、
- 南沙織
- 高橋真梨子
- 中島美嘉
- 斉藤由貴
- 荻野目洋子
- 西野カナ
- 岩崎良美
- 太田裕美
- 竹内まりや
- 倖田來未
- 杏里
- あいみょん
- 浜崎あゆみ
- 森高千里
- 渡辺真知子
というラインナップでした。
以上、林修のニッポンドリルで紹介されたプロボイストレーナーが最も歌がうまい歌姫ランキングベスト15についてでした。
TBS「林修のニッポンドリル」に関する全記事はこちらのリンクから
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