チコちゃん 桜並木が川沿いにある理由は?
22年3月25日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の第1問は『なぜ桜並木は川沿いにある?』という問題。答えは水害を防ぐために花見客に地面を踏み固めて欲しいからだそうで、徳川吉宗がその考案者だとか。という事で番組内容をまとめてご紹介。
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】川栄李奈、本郷奏多
【VTRゲスト】小田切千(ナレーション)、目黒祐樹、池田鉄洋
なぜ桜並木は川沿いにある?
この日1問目の出題は、
なんで桜並木は川沿いにあるの?
桜の木に必要な水を川から得ているからという説明ですが、
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
というわけでチコちゃんの答えは、
花見客に地面を踏み固めて欲しいから
解説は江戸川大学の斗鬼正一名誉教授。今回で7回目の登場。
この疑問の裏には江戸時代に巻き起こった「ある問題」を解決する為に桜を川沿いに植えたという歴史があるそうで、
ここで始まるのが、
NHKたぶんこうだったんじゃないか時代劇「暴れん坊将軍チェリー あっぱれ!災い転じて乱れ咲き」
時は享保年間。当時の幕府は財政難にあえぎは質素倹約が奨励されたという時代。
江戸時代屈指の華やかさを誇った元禄時代(1688~1704年)が終ると、まるでバブルが弾けたかのような不況の享保(1716~1736年)へ。
こういった状況を打破しようと時の将軍・徳川吉宗は新田開発に力を入れますが思ったような成果は上がらず、そこに追い打ちをかけたのが隅田川の氾濫による水害。
当時の堤防は蛸胴(たこどう)突きという道具を使って盛り土を叩き固めて造られるのが主流でしたが、
隅田川沿い20kmを工事するのは財政難の幕府にとってはまず不可能。
スポンサーリンクそこで徳川吉宗は中国の歴史書「史記」に倣う形で川沿いに桜を植える事を考案。
美しい花に魅かれて集まった人のおかげで自然と道が出来るという意味の一節からインスピレーションを受け、吉宗は隅田川や玉川上水に桜を植えるように指示。
吉宗が桜に目を付けた理由は二つあり、
- 桜は根をたくさん張る樹木だから → 土砂の流出を防げるので堤防に最適
- 春に花を咲かせるから → 水害は雨の多くなる梅雨時期に増えるので梅雨前の春に踏み固める
さらに吉宗は花見の時だけは無礼講を敷き、誰でも刀を差してOK、歩きたばこOK、女装OK、倹約令に反するご馳走もOKと規制緩和。
これによって倹約を強いられて我慢ばかりだった町人はここぞとばかりに川沿いに大集合。
この事からお花見はいつしか武士・町人が身分の差を超えて同じ場所に集ってハメを外せる国民的行事に。
というわけでコチラが結論。
桜並木が川沿いにあるのは花見客に地面を踏み固めて欲しいから
でした。
好きな花見スポットは?という質問には「京都は円山公園のしだれ桜」とチコちゃん。
という事で1問目は以上。
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