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小説の「小」の意味は?時代によって変化した4つの意味とは?チコちゃん


26年10月23日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『小説の「小」って何?』の答えなどまとめてご紹介。中国で生まれた小説という言葉の意味は時代によって様々に変化していったそうでその移り変わりとは?

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ゲスト出演者

【ゲスト】藤本美貴、JO1河野純喜

【VTRゲスト】ラランド・ニシダ

小説の「小」って何?

2問目の出題は、

小説の「小」って何?

チコちゃんの答えは、

役に立たない

解説は東京大学附属図書館の荒木達雄特任研究員。

現在私たちが読んでいる小説とは一般的に作者が考えた空想の物語を文章で表現したものを指していますが、かつては小説=役に立たない話という時代も。この小説という言葉が初めて登場したのは今から約2400年前の中国といわれていて、紀元前4世紀後半の思想家・荘子の書いた書物の中には「小説を飾りたてて名誉を求めているが、それは大達にはほど遠い」という記述があって、その中の大達とは「偉大な人物が語る大いなる目標」という意味で、小説はその対義語となる「価値が無いその場しのぎの話」という意味。

つまりもともとの意味は物語や文章ではなく、価値の無い話というものだった小説という言葉ですが、それから約400年後、宮廷図書館に収められた書物をジャンルごとに記録した一覧の中に再度「小説」という言葉が登場。そこで儒教の教え、学問、思想などといったジャンルと並んで書かれていたのが小説。

この時の小説の意味は「道端のうわさ話や世間話レベルの嘘が本当かわからないもの。下級の役人がつくったもの」という解説で、その他にも「言葉が浅くて薄い、現実離れしている、見なくてよい」という意味も。

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こんな風にボロクソに言われてしまっている小説ですが、これには当時の中国の価値観が深く関係しているそうで、この頃の中国では書物や文章というものは国家のための大切な教えや歴史的事実が語られているもので役に立つものでなければいけないという考えが前提とされており、そのためにうわさ話レベルの物事は役に立たないので小説としてひとまとめに。小説の「小」の意味は役に立たないもの

そんなうわさ話レベルとは具体的な内容はどんなものだったのかというと、5世紀に書かれた南北朝時代の小説だと「政治家の王戎(おうじゅう)という人物はケチで甥っ子の結婚で衣服を贈ったのに後にその代金を請求した」というものだったり。

ここで登場する政治家の王戎は三国時代に皇帝にも認められた立派な人物でしたが、そんな立場があって財産もある人が実はケチだったという逸話は実は周囲からの評判に直結する一つの重要情報だったそうで、政治家の出世を左右するほどのものだったとか。良い評判は出世を促し、悪い評判は出世の足を引っ張ると現在でいう週刊誌のゴシップ記事とほぼ同じような扱いだったとの事。ただし、この当時は事実として記録されたものの、後年になると噓かホントか分からないという事で小説のくくりに。

その他の小説の例としては「ヘビを使った呪術で財産を築いた一家があったものの、その家の嫁はその事を知らずにヘビを殺してしまい、ほどなくしてその一家は病に倒れてみな亡くなってしまった」という今でいうオカルトや怪談話のような内容。

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これは教訓的なストーリーとして歴史的記録として残されたものだそうで、不思議な現象を不吉な出来事が起こる予兆と捉える当時の価値観と照らし合わせると、不思議な現象と実際に起きた出来事をセットで記録しておくことで一応役に立つかもしれない、注意喚起の一環として残しておくという扱い。ただし、後の時代になって人々の知識が増えて来た頃に振り返ってみてみると「ただの迷信だから役に立たない」という事でやっぱり小説に。

こうして紀元前3世紀頃の「誰かが語る価値のない話」から1-2世紀頃には「うわさ話などの本のジャンル」へと意味が変わっていった小説ですが、さらに時代が進んで3-16世紀頃になると「読み物」としてその立場がレベルアップ。

どんな展開にすれば人を驚かせることが出来るか?どんなセリフにすると面白くなるか?といったエンタメ要素を突き詰めていくうちに読み応えのあるストーリーが生まれていった小説は16世紀に「三国志演義」が誕生した事でいっきにその地位を高める事に。英雄たちが中国統一を巡って争う史実をもとにした歴史小説の三国志演義は挿絵入りの読み物や講談として中国全土で大ヒットを飛ばし、その後に発表された水滸伝や西遊記といった小説も大好評。

これでもまだ小説のジャンルは軽んじられていたそうで、公の場で小説を読んでいる、書いていると堂々と言うのは憚られる時代だったとか。

その後、17世紀になると堂々と自ら小説であると宣言する小説も発表されて、堅い書き言葉ではなく日常的な話し言葉で日々の出来事や恋愛話などを記すというスタイルが登場すると娯楽としての小説が徐々に定着。

こうしてようやくポジティブな捉え方をされるようになった小説は、役に立たないという意味が薄れていって、19世紀に西洋からNovel(ノベル)=物語を文章で表現した芸術作品という言葉が中国に入ってくるとNovel=小説と解釈され、遂に「物語としての小説」という意味が確立。小説の「小」の意味は?時代によって変化した4つの意味とは?チコちゃん

ちなみに王戎がケチというあのうわさ話は王戎サイドの誰かが流したもので、あえて評判を下げる事で王戎に対する妬みを回避しようとしたという説もあるそうでそれはそれで興味深いという補足で2問目は以上。

※同放送回のその他の疑問はコチラ

NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから

一覧:NHK「チコちゃんに叱られる!」

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