What an Interesting World

日々の気になるトピックについてあれこれと役立つ情報を提供するサイト

B級グルメの「B級」の意味は?由来は映画業界?チコちゃん


25年12月12日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『B級グルメの「B級」ってなに?』の答えなどまとめてご紹介。実はアメリカの映画業界がその元ネタだそうで本来の言葉の意味とは?

スポンサーリンク

ゲスト出演者

【ゲスト】菅田将暉、松村沙友理

【VTRゲスト】なし

B級グルメの「B級」ってなに?

1問目の出題は、

B級グルメの「B級」ってなに?

チコちゃんの答えは、

2本立て映画の1本目

解説は青山学院大学の三浦哲哉教授。

B級グルメとは安くて手軽に食べられる美味しい料理を指す言葉ですが、この言葉が使われるようになったのは1985年に出版された「東京グルメ通信」がその始まりというのが有力な説。B級グルメの由来になった本は東京グルメ通信

Amazon:東京グルメ通信

この本を書いたライターの田沢竜次は大の映画好きで低予算ながら独特の魅力を持った面白い映画を指す言葉「B級映画」からB級の部分を取って、同じような要素を持つグルメに対してB級グルメと命名。

そしてこのB級は元々2本立て映画の1本目を指す言葉として使われて来たという歴史。

世界で初めて映画が公開されたのは19世紀の終わりごろ、映像だけでセリフの無い無声映画がその始まりで、喜劇王チャップリンの登場などを契機に映画は世界最大級の娯楽産業に成長していく事に。

スポンサーリンク

そして1927年には世界初の音声入り映画「ジャズ・シンガー」が誕生して、この待望の技術の登場によって映画業界はさらなる繫栄の時代を迎えますが、そんな中でハリウッドで映画製作を行っていたウィリアム・フォックス社が新しい撮影所となるウエストウッズ・ヒルズ撮影所の建設を計画。

この撮影所は最新設備・高額なセットなどを備えていて、より大規模で豪華な映画を製作するための大掛かりな設備でしたが、一方、無声映画の撮影にそれまで使われて来た小規模な撮影所であるウエスタン・アヴェニュー撮影所は取り壊しの危機に。

すると低予算映画の製作を得意としていたプロデューサーのソル・M・ワーツェルが従来型の低予算の映画も作り続けるべきと主張して、ウエスタン・アヴェニュー撮影所は残される事に。

となると2つの撮影所が存在するわけで、これらを区別する意味で新しい撮影所をA地域、古い撮影所をB地域と呼ぶようになっていき、A地域で作られた高予算映画をAピクチャー、B地域で作られた低予算映画をBピクチャーと呼ぶように。B級グルメのB級の由来はB級映画

この時点でこのBピクチャーという言葉は映画業界のみで通じる業界用語でしかありませんでしたが、1929年にアメリカの株価が大暴落した大恐慌が起こるとアメリカは稀に見る経済危機を経験して人々は苦しい生活を強いられる事に。するとこの影響は映画協会にも暗い影を落として、それまで週刊平均観客数が約8000万人だったのが約5500万人に急激に落ち込んで映画業界衰退の危機。

スポンサーリンク

そこで大不況の中でも再び観客に足を運んでもらうために採られた戦略が2本立て映画で、短期間かつ低予算で仕上げられる映画・Bピクチャーをどんどん作って、これを高予算映画のAピクチャーの前座としてセットで売り出す事で1本の料金で2本の映画が見られるとお得感をアピール。

当時のAピクチャーといえば「オズの魔法使」「風と共に去りぬ」などの万人受けするミュージカルやラブロマンスを題材にするのが主流で、ハリウッドで名の知られた監督や俳優を使った90分以上の映画になると6週間以上の撮影期間と現在の日本円で10億円という平均予算で作られる大作に。

一方のBピクチャーはスピード感のあるアクション映画やシリーズものを得意として、選ばれるジャンルはホラーや犯罪映画など万人受けしにくいAピクチャーでは扱われないストーリーに。上演時間も60分程度で撮影期間は最短5日から2週間ほどとコンパクトでその平均予算も1本1500万円から5億円ほど。

その中でも伝説的なB級ホラー映画の監督ウィリアム・キャッスルは「Bピクチャーはお金ではなく才覚だけで勝負するもの」という名言を残すほどで、矜持を持って低予算映画製作を行っていたというエピソードも。

こうして豪華なAピクチャーと低予算ながらもアイデア勝負のBピクチャーという2本立て映画によって映画業界はV字回復を遂げて1933年に平均5000万人に落ち込んでいた集客は1940年代に入ると8000万人以上にまで息を吹き返す事に。

スポンサーリンク

こうしてハリウッド黄金時代に突入していくわけで、それを支えた2本立て映画は大衆にも広く認知されるようになって行き、客側も1本目の前座扱いをBピクチャー、2本目のメインをAピクチャーと呼ぶようになって行き、これが日本にも伝わってAピクチャー=A級映画、Bピクチャー=B級映画という言葉が誕生し、1948年の日本の映画雑誌「ワールド・リスナー」にもこの時既にB級映画という用語が登場。

その後、2本立て映画のシステムは徐々に消えていって本来の意味でのB級映画は無くなってしまいますが、B級映画の低予算ながらも面白い作品という意味だけが残る形となり、B級グルメにも転じて今に至る事に。

最後にB級映画ならではのテクニックをいくつか紹介。

  • A級映画用に使われた撮影カットをそのままB級映画に使い回して予算削減
  • 照明を減らして映像に暗闇の部分をあえて多く残す事で背景の美術や装飾を省いて予算削減しつつ、観客の想像を掻き立てる工夫

など。

という事で1問目は以上。

※同放送回のその他の疑問はコチラ

NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから

一覧:NHK「チコちゃんに叱られる!」

 - エンタメ

スポンサーリンク