和菓子といえば「あんこ」なのはなぜ?「チコちゃんに叱られる!」
20年10月09日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」はゲストに初登場となるファッションデザイナーの桂由美さんと2回目の登場となる間宮祥太朗さんを迎えて紹介されたのは『和菓子といえば「あんこ」なのはなぜ?』という食文化に関する疑問。そもそもあんこは甘くない塩味だったそうですが、その歴史とは?
※同放送回のその他の疑問は別記事でフォロー。
スポンサーリンク出演者
【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)
【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)
【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)
【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史
【ゲスト】桂由美、間宮祥太朗
【VTR】井戸田潤
チコちゃんの疑問その1
和菓子といえば「あんこ」なのはなぜ?
今回は「こんチコは~!」の一言からスタートのチコちゃん。
そして早速のゲスト紹介では年中締め切りに追われてずっと忙しいという「桂由美ちゃん大先生」からの紹介。
そんな多忙の中でもチコちゃんに叱られるはかなり観ているとの事。
チコちゃんとはおかっぱヘアー繋がりもあったりしてw
そして2回目の登場で「マンマミーヤ祥ちゃ~ん」呼びの間宮祥太朗さん。2回目登場で今回から準レギュラーですね。
オープニングの絡みはこの辺で1問目の指名は、
この中で一番、甘いお菓子をたくさん知ってるステキな大人ってだーれ?
ここは桂由美さんが解答者に。
医師から5kg減らすように忠告されているという桂由美さんですが大好物は氷あずきだとかw
ここでチコちゃんの疑問は、
なんで和菓子といえばあんこなの?
桂由美さんはファッションデザインの世界に置き換えて、ウェディングドレスの定番デザインにように、和菓子にはあんこを入れておけばまず間違いないというお話をしますが、
チコちゃん「定番になっているのはなんで?という質問でございます。」
ここで白旗を上げる桂由美さんなので、
チコちゃん「謹んで申し上げます。ボーっとお生きになってるんじゃありません!」
VIP待遇の叱り方w
巣鴨地蔵通り商店街の和菓子屋さんに固定カメラを設置して街頭インタビューという新しいスタイル。
でも答えは出ず。
ということでチコちゃんの答えは、
お肉が食べられなかったから
解説は日本あんこ協会の顧問をされている帝京平成大学の芝崎本実助教授。
そもそも「あんこ=甘いもの」という現在のイメージ自体が間違っているという意外な事実。
あんこは漢字にすると「餡子」でこの餡という字は中国語で「食べ物の中に詰めるもの」という意味。
そして、鎌倉時代に中国から朝廷や身分の高い人に餡入りのまんじゅうが献上されたのがあんこ和菓子の始まり。
この時のあんこは今のような小豆の甘いあんこではなく、塩で味付けをした肉や野菜だったそう。
それを米粉や小麦粉の皮に詰めたいわゆる肉まんのようなものだったんですね。
しかし、このあんにはある問題が。
日本では仏教などの影響で飛鳥時代から明治時代初期までの約1200年間に渡って基本的に肉食は禁止。
牛や鶏などの動物の肉を食べるのは厳禁というのが日本の長きに渡る食文化になっていたので、肉の代用品として選ばれたのが、縁起のいい食べ物として重宝されていた小豆。
当時、赤い色は邪気を払う縁起のいい色であり、赤い小豆は神様へのお供え物や身分が高い人への献上品として使われてたとか。
そこから肉の代わりに塩で味付けをした赤い小豆をあんとしてまんじゅうに詰めるように。
ではこの塩味のあんこは一体なぜ甘い味へと変わって行ったのでしょうか?
スポンサーリンク砂糖がほとんどなかった鎌倉時代では甘味は薬のような扱い。
当時の甘みは甘葛(あまづら)という植物から抽出したものなどで僅かな量しかとれず、とても貴重なものだったため、人々の間では「甘み=体にいいもの」というイメージに。
そこで、体にいいものを身分の高い人に納めようとあんにも甘みをつけるように。
さらに室町時代にはポルトガルなどから砂糖を輸入できるようになると、あんこはより甘いものへと変化。
江戸時代中期になってサトウキビなどを使い国産砂糖の生産がスタートすると一般庶民にも甘いあんこを使った和菓子が普及。
つまり、日本人の肉食厳禁の食文化に対応する形で小豆の甘いあんこが誕生したというわけだったんですね。
こうして和菓子の材料として定着した甘いあんこですが、今ではさらに進化して変わり種あんこ料理も誕生。
日本あんこ協会オススメの変わり種あんこ料理としては、
- あんこみそ汁 – 味噌もあんこも豆由来なので豆豆同士で相性がバッチリ?
- あんこきんぴらごぼう – 砂糖とみりんの代わりにあんこ。コチラも醤油とあんこの豆豆同士?
- あんこ入り豆腐ハンバーグ – 豆腐とあんこの豆豆同士・・・
試食役はスピードワゴンの井戸田潤さん。甘~い!のセリフでおなじみなのでこのキャスティングw
3品目はハンバーグ師匠も混ざったりしてキャラが渋滞w
3品とも意外と味は悪くないとの事。
でも豆豆同士の愛称を言い出すと、ほとんどの日本食があんこと相性バッチリになっちゃうようなw
ついでに、ハンバーグ!か?甘~い!か?のどちらが出るかの企画を自身のYouTubeチャンネルでも採用しようと番組スタッフに交渉する井戸田潤さんでエンディングw
ということでコチラが結論。
和菓子といえば「あんこ」なのはお肉が食べられなかったから
でした。
自分って甘いなと思う時は?という問いかけには「このおやつ3時に食べようって思ってたのに、2時40分に食べちゃった。」とチコちゃん。
総括ではあんこ入りみそ汁の映像に桂由美さんが「あらららら。」とリアクションしていたと岡村さんからタレコミ情報w
桂由美「でもすごい面白い発想ですよね。やってみたい。」
チコちゃん「お医者さんに怒られない程度にやってください。」
ちなみに間宮祥太朗さんは塩味のあんこに興味があるようですが、
実は今でも塩味のあんこは埼玉県北東部で「塩あんびん」という郷土料理が供されているとの事。
家庭によって食べ方は様々でのりを巻いて食べたり、大根おろしと一緒に食べたりするそう。
チコちゃん「今度、岡村、大河に差し入れなさい。あなた。」
岡村「分かりました。私ですね。笑。なんで僕が差し入れ係になったんですか?笑」
※同放送回のその他の疑問はコチラ
NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから