ホラー短歌一覧 ゴミ捨て場、水の底、忘れ物など原作小説も合わせてご紹介
NHK「ホラー短歌の世界へようこそ」ではゴミ捨て場、水の底、忘れ物などをテーマに怖い短歌を紹介という事で短歌のベースになっている怪談が収録されている原作小説など一覧でまとめて。
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ゴミ捨て場
「かぶりもの その2」あらすじ紹介:
ゴミ捨てにやって来たのはいつものゴミ集積所。
ふと目をやると青いビニールシートでグルグル巻きにされた大きな塊がそこに。
何だか人型のようにも見えるそのビニールにギョッとなりつつも同じマンションに美大生が住んでいるから彫刻でも捨てたのかな?と心を落ち着け、足先でチョンと探ってみると、何の感触も無く、あれ?って思ってグッと踏み込むと中は空洞の様子。
「なんだ…ただビニールシートを丸めて捨ててあるだけか…」
そうホッとして集積所を立ち去ろうとすると背後で「さが…がさがさ…がさ…」と物音。
ん?と思って集積所に目をやるとブルーシートが起き上がってこちらに視線を…。
原作:恐怖実話 怪の残滓「かぶりもの その2」
基になった怪談はコチラに掲載。
「ゴミ収集員」あらすじ紹介:
今日もゴミ収集の仕事。
でも最近気になっている事が一つあって、1週間ほど前から同じ集積所の側に20歳ぐらいの女性が座っている事。
それも毎朝の事なので不気味に思いつつも「危ないので離れてくださいね。」と声を掛けて淡々と自分は作業。
「あれ?そういえばあの子、黒いゴミ袋を運んでいる時だけじっと見てないか?」
まあ気にしてもしょうがないとさっさと作業を終わらせて車に乗り込もうとした次の瞬間。
「あの…私前にこの車に乗ったんです。」
急に声を掛けて来たその子が指を指しているのは運転席ではなくゴミを溜める車の後部。
という事はもしかしてこの子…?
原作:闇塗怪談 断テナイ恐怖「ゴミ収集員」
基になった怪談はコチラに掲載。
水の底
「いさかい」あらすじ:
カップルが宿泊したとあるホテル。
お風呂に入っていた彼が血相を変えて飛び出してきて、
「この部屋替えてもらおう。ちょっと変だよ!」
一体何があったのか?問いただしてもなかなか話そうとしない彼でしたが、
湯船に浸かっている時に耳元で聴こえた女性の声「ヤットミツケタ」。
そういえばあの声どこかで聴いた事があるような…
原作:恐怖実話 怪の残滓「いさかい」
「下水道 その1・その2」あらすじ:
下水道整備の仕事に就いた事でマンホールの下で汗をかく日々。
ヘッドランプの光を頼りに仲間と作業をしていると「ちょっとこちらヘルプいいですか?」の声が遠くから聞こえてくる事がある。
でもそれは無視するのが鉄則。
なぜなら声のする先には大抵深い穴が開いていて落ちたら最期。
この仕事に就いている人であれば人ならぬモノの声を聞くなんて事は慣れっこになっているわけで、
ところがそんなある日、その日だけは何か特別な事情でもあったのか同僚が声に反応してどんどん近づいて行ってしまい、
少し離れた所から聞こえて来たのは同僚の絶叫する声。
一体何があったのか…?
いくら事情を聞いても同僚は口を閉ざしたまま、そのうち会社を辞めてしまい行方知れずに。
原作:恐怖実話 怪の残滓「下水道 その1・その2」
わすれもの
「携帯を拾ったら」あらすじ:
足元に落ちている一台の折り畳みの携帯電話。
「あれ?落とし物かな?それにしても古いタイプの。」
拾い上げて画面を開いてみると電源は入っておらずスイッチも無反応。
どこか目立つところに置いておけばいいかとあたりを見まわしていると突然バイブが反応して着信。
「電源入ってたっけ?」と思いつつも電話に出てみると丁寧な物言いの男性の声。
「すみません。持ち主ですが、すぐ取りに行くので待っていてもらえませんか?」
急いでいた自分は断りましたが「すぐに行くので動かないでください。」と何度も食い下がる男性。
口調はどんどん強くなって「動かないで。」「動かないで。」「そこから動かないで。」と何度も。
怖くなった自分は携帯をその場に置いて立ち去ろうとした次の瞬間、
ガシャーン!と音を立てて大きなパネルが倒れる音にビクッと。
見ればさっきまで自分が立っていた所にパネルが落下して来た様子。
「だから動くなって言っただろ。」
「コインランドリー」あらすじ:
スマホ片手に洗濯が終わるのを時間つぶし。
ふと顔をあげるといつの間にか一人の女性がそこに。
「あれっ誰もいなかったはず…何も待っていないようだけど何してるんだろう?」
さっきからその女性が静かに見つめているのは乾燥機の中で回る俺の洗濯物。
不気味に思いつつもスマホに目を戻して時間が経つのを待っていると、いつの間にかあの女性の姿はどこにも無く。
洗濯も終わって家に戻って洗濯物を畳んでいると「ん?これ女性もののブラウス?俺のじゃないぞ。誰かの洗濯物一緒に取り込んじゃったか。もう夜も遅いし明日返しに行けばいいか。」
布団に入ってうとうとしていると「かえして…かえして…かえして」というかすかな声。
恐る恐る目を開けるとランドリーにいたあの女性が眼前に。
上がったり下がったり
「だんだだん」あらすじ:
法事で久しぶりに親戚が一堂に会す事に。
身の上話に花を咲かせていると外から妙な音が。
「だん だだん」
よく聞けば誰かが階段を上っているような音にも。
するとそれを聞いた親戚の一人が「タケヒロだ。」とぼそっと一言。
「確か私の叔父にあたる人がそんな名前だったような?足が悪くていつも引きずるようにしてたっけ。でもタケヒロ叔父さんって…」
タケヒロさんの法事で集まった親戚一同が一様にぞっとした表情になる中、
「だん だだん」「だん だだん」「だん だだん」
足音は少しずつ大きくなり、ガラッと扉が開くかと身構えた次の瞬間、
足音が止んで近くの部屋の障子が閉まる音。
恐る恐るその部屋に近づいてみると、下の方だけガラス張りになった障子越しには何も無く。
ホッと胸をなでおろしたのも束の間、ある事を思い出す事に。
「そういえばタケヒロ叔父さんって首吊って死んだんじゃ…」
原作:恐怖実話 怪の足跡「だんだだん」
基になった怪談はコチラに掲載。
「遠ざかる」あらすじ:
私の住んでいるマンションにはちょっと怖い噂があるエレベーターがあり、
2台のあるうちの1台にはなるべく乗らないように普段から心がけていた所、
その日は帰宅を急ぐあまりに気付いたらそのエレベーターに乗る羽目に。
「何があっても気のせいだから。」そう自分に言い聞かせて覚悟を決めていると、
「おい!」
と鬼気迫る男性の声。
実はこのマンションでは住人がストーカーに殺され、そのストーカー自身も自殺するという凄惨な事件が起きたという噂が立っていてその現場こそそのエレベーター。
さっきまでの覚悟はどこへやら、慌ててエレベーターのボタンを押して止まった階で転がるように外に出ると、
すぐさま霊感のあるという友人に助けを求めようと電話。
すると「このまま放っておくと悪い物が憑いてしまうから怖いだろうけど戻ってお祓いをした方が良いよ。」という友人のアドバイスで、恐る恐るあのエレベーターに戻る事に。
教えてもらったお清めの塩を手に握りしめてエレベーターに乗り込むとやっぱりあの「おい!」という声。
それでも友人から教わったお祓いの効果を信じてじっと耐えていると、その声が次第に遠ざかっていくような感覚に。
ホッとして自分の部屋に戻り友人にお礼の電話をすると、
「まだ声が聞こえるよ?女の人の。怒ってるみたい。ちょっとマズいかも…」
「もしかしてストーカーって男性じゃなくて…」
原作:恐怖実話 怪の残像「遠ざかる」
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画面の中
「もう死んじゃった子の歌」あらすじ:
私の通っていた高校では、ある歌に関する不吉な噂があり、
普通に歌う分には何の問題も無いものの、歌詞にある”あなた”の部分を”サトシ”に変えて歌うと恐ろしい目に遭うという言い伝え。
怖いもの見たさもあって友人とカラオケに行った際にその曲を歌ってみようという話で盛り上がり、
どうせだったらと歌っている様子をスマホで撮影する事に。
歌自体は盛り上がる曲という事もあってみんなで笑顔で歌っていた所、いよいよあの歌詞の部分へ。
いざ、興奮気味に”サトシ”に変えて歌ってみますが特に何も起こる気配も無く。
と思った矢先…
「ドンドンドン!」
急に部屋をノックする激しい音に思わずビクッとなる一同。
お店の人かな?と恐る恐るドアを開けてみるとそこには誰もおらず。
部屋に戻って歌の続きを歌っていると、
「ドンドンドン!」
流石に怖くなった私たちはさっきから回していたスマホの動画を見て戦慄する事に。
扉のすき間から黒い影がコチラを覗いているその映像見た途端、
「うわっこれマジなやつじゃん…今すぐ帰ろう!」
慌てて部屋を出ようとする私たちの背後にはその黒い影が…
原作:怖いうわさ ぼくらの都市伝説「もう死んじゃった子の歌」
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「幽霊売ります」あらすじ:
スマホでフリマアプリを覗いていると「幽霊」という二文字。
説明をよく見ると「幽霊をおゆずりします。画像は幽霊(10人以上)が入っているビンです。」
値段は2500円。
興味が湧いて出品者へ質問を送ってみると、
私「あの空き瓶のどこに幽霊がいるんですか?」
出品者「幽霊は家のすき間によくいます。大抵は泣いているんです。冷蔵庫やソファの後ろに平べったくなっているので粘着テープで捕まえてビンに閉じ込めています。幽霊たちを大事にしてくれる方なら無料でおゆずりします。」
薄気味悪くなってそのまま気にせず放置していると、
いつの間にやら商品ページは削除されてしまったようで「やっぱりイタズラだったのかな?」
もうすっかりそんな事も忘れかけていたある日、玄関先に小さな空き瓶が置かれているのを目にする事に。
ビンのフタは開けられたまま。
「何これ?」と無視して家に入った途端「あ。あれって幽霊のビン?」ふと思い出した私の記憶がよみがえり「すき間に幽霊がよくいるとかって。まさかね…」
原作:怖いうわさ ぼくらの都市伝説「幽霊売ります」
基になった怪談はコチラに掲載。
家になにかが
「鏡台」あらすじ:
残業続きでこの日もかなり夜遅い帰宅。
ヘトヘトになりながら家に近づくと、家のすぐそばに古ぼけた鏡。
「昨日もあったな。近所から出た粗大ごみ?」
下の方に目線をやると見知らぬ男性が鏡に向かって何やらブツブツ言っている姿に思わずギョっとした私。
少し警戒しながらゆっくり近づき鏡にチラッと目をやると、
そこに写っていたのは男の姿では無く若い女性。
そして鏡の中の女性がゆっくりと顔を上げたと思いきや、
「何見てんだ!」
男が突然喚き出したので怖くなった私はその場を急いで去ろうと今来たばかりの通りを戻りますが、
そこにはあの鏡の女がゆっくりとこちらへ。
男女に挟まれる形になってしまった私はどうする事も出来ずその場にうずくまり、
「来るな…来るな…来るな…」
と心の中で唱え続けていると…
原作:恐怖実話 怪の残像「鏡台」
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ああまただ聴きたくないそのサイレンは この世とあの世行き来する音
「変なサイレン」あらすじ:
引っ越し先はマンションの最上階。
ある日の夜、自分の部屋で宿題を片付けていた私は、
「ウーウー」
どこからかサイレンの音。
救急車か何かのサイレンかなと特に気にも留めずにいると、
その日を境に次の日もそのまた次の日も同じような時間にサイレンの音が。
ある晩どうしても気になった私は音の正体を突き止めてやろうとその時間になると窓を開けて外をチェックしてみる事に。
すぐ前の通りには一台の車も確認できず、
「これだと鳴る気配も無いか…」
そう思った次の瞬間に上の方から、
「こっちこっち。」
と誰かの声。
恐る恐る声のする方を覗いてみると、ちょうど真上にある屋上から女の子が身を乗り出すようにしているのを目撃。
「危ないですよ。早く降りた方が。」
そう声を掛けようとするとその子は、
「みててね。」
眼前を落ちていくその姿とそのすぐ後についてサイレンの音。
「ウーウー」
サイレンだと思っていたは女の子のうめき声だったと悟った私は戦慄する事に。
以上、ホラー短歌一覧でした。
※出典の無いエピソードは放送で明記されず、新エピソードは放送後に更新予定です
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