スパゲッティを食べる時スプーンを使う日本人の謎とたらこスパゲッティ チコちゃん
26年4月17日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『なぜ日本人はスパゲッティを食べる時フォークとスプーンを使う?』の答えなどまとめてご紹介。あの有名なたらこスパゲッティが影響したというその真相は?
スポンサーリンクゲスト出演者
【ゲスト】八嶋智人、松田好花
【VTRゲスト】なし
日本人はスパゲッティを食べるときフォークとスプーンを使う?
2問目の出題は、
なんでスパゲッティを食べる時日本人はフォークとスプーンを使うの?
チコちゃんの答えは、
たらこスパゲッティを少しでも早く食べてもらいたいから?
解説は日本洋食協会の岩本忠会長。
今のようなスパゲッティがイタリアで普及したのは17世紀といわれていて、当時のスパゲッティは上にチーズをかけただけの簡素なもので、そもそもはスプーンはおろかフォークすら使わずに手でつまんで食べていたのが最初。
これが19世紀になってトマトソースが広まってスパゲッティにも使われるようになると、この頃ようやくフォークを使って食べるようになっていったとか。
そして現在はイタリアをはじめヨーロッパの人々はフォークのみで食べるのが一般的で、これに対して日本ではスプーンとフォークで食べるケースが多いという違い。
こうなった理由について岩本先生が有力だと考える説が3つあるそうで、
- シチリア出身シェフ説
- ゴッドファーザー説
- たらこスパゲッティを少しでも早く食べてもらいたい説
【シチリア出身シェフ説】
イタリア料理の第一人者・吉川敏明シェフは著書の中でスパゲッティをフォークとスプーンで食べる日本の文化について「スプーンを使うのはシチリアの一部のみで、アメリカに渡ったシチリアの移民たちを通じて広がったものが日本に入って来たのではないか」という説を唱えていたり。
南イタリアのシチリア島の一部地域ではスパゲッティをスプーンとフォークで食べていたそうで、ショートパスタが多く食べられていたこの地域に合わせた食習慣でそれが長い麺のスパゲッティにも広がったのではないか?と岩本先生。
そしてシチリア出身のシェフの店が1940~50年の日本に数軒存在していたそうで、恐らくこれらのお店でフォークと一緒にスプーンも提供されていてそこから日本全国に広まった”かもしれない”との事。
【ゴッドファーザー説】
1975年に日本で公開された映画「ゴッドファーザー PARTⅡ」はアカデミー賞6部門受賞と映画史に残る名作ですが、この映画内でシチリア出身の男がスパゲッティをフォークとスプーンで食べるシーンが登場していて、それを見て真似をしたのではないか?というのが2つ目の説。
確かに名作と知られる作品ではあるものの、たった一つの映画がそこまで大きな影響力を与えるかという疑問が残ると岩本先生。
【たらこスパゲッティ説】
そして岩本先生が最も信ぴょう性が高いとして紹介したのがこの3つ目の説。
たらこスパゲッティの元祖といわれているのは渋谷の「壁の穴」というお店で、1960年代に創業者の成松孝安が開発したというたらこスパゲッティはこの時代においてはなかなか異端な存在だったとか。
というのもこの時代のスパゲッティはお店で事前に茹でて保存しておき注文を受けたら具材やソースと一緒に炒め直して客に提供する茹で置きというオペレーションが一般的だったのに対して、成松孝安は注文を受けてから乾麺を茹で始める茹で上げ方式を採用。
スポンサーリンクところが茹で置きだと数分で提供できるのに対して茹で上げだと提供まで20分はかかってしまうという難点も抱えていて、その事を知らない客は「早く出て来るのが普通のスパゲッティにどうしてそんなに時間がかかるんだ!」とクレームが多数寄せられてしまう事態に。
しかも1960年代にそばやうどんが40~60円だったのに比べてたらこスパゲッティは400円以上という値段設定で「高い・遅い」と出来上がりを待たずに怒って帰ってしまう客もいたとか。
そこで1秒でも早くたらこスパゲッティを提供したいと考えた成松孝安は客に提供する皿でソースを作る事で少しでも時短。具体的には食感の違う2種類のたらこを皿に入れてバター、昆布粉、塩少々を加えて材料全体をスプーンで和えて茹で上がったスパゲッティをイン。そこからスプーンとフォークを使って麺とたらこソースを和えて刻み海苔、レモンを添えて完成という手順。
つまりソースを和えたり、麺とたらこソースを和えたりに使ったスプーンやフォークをそのまま客に提供する事でさらなる時短を図ったというのが真相だったのでは?という現在の総料理長・柳田慎一さんの見解。
いかにもフォークとスプーンで食べてくださいと言わんばかりのこの提供スタイルだと確かに自然と両手に持ってしまうかも。
その後、このたらこスパゲッティは並んでも食べられないぐらいに評判になったそうでこのスプーンを添えた提供スタイルがたらこスパゲッティ以外でも使われるように。
そしてこういったたらこスパゲッティを好んだ当時の芸能人たちが今でいうインフルエンサー的役割を果たしたり、1980年代後半~90年代前半に巻き起こったイタ飯(イタリア料理)ブームの広がりと相まってスパゲッティは一気におしゃれな食べ物に。そこで麺をスプーンに乗せてフォークで巻いて食べるといういかにもイタ飯っぽい食べ方が日本で広まった事で日本人はスパゲッティを食べる時にスプーンを使うようになったとの事。
ちなみに「壁の穴」の元祖たらこスパゲッティはもともと常連客に「キャビアでスパゲッティを作って欲しい」とリクエストされた事がきっかけで誕生したそうで、試作段階で原価がかかり過ぎるという理由からたらこで代用して誕生したものだったというサイドストーリーを紹介した所で2問目は以上。
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