ひきわり納豆がひき割られているのはなぜ?由来は東北地方?チコちゃん
24年11月1日放送の「チコちゃんに叱られる」の問題『ひきわり納豆がひき割られているのはなぜ?』の答えなど簡単にまとめてご紹介。
ゲスト出演者
【ゲスト】DAIGO、サーヤ
【VTRゲスト】なし
ひきわり納豆がひき割られているのはなぜ?
2問目の出題は、
ひきわり納豆がひき割られているのはなんで?
チコちゃんの答えは、
東北地方の人たちが年末年始に納豆を食べたかったから
解説は名古屋大学大学院の横山智教授。
そもそも納豆とは水に長時間漬けた大豆をやわらかく煮たのちに納豆菌を付着させて発酵させた食品で、納豆のネバネバを生み出す納豆菌は枯草菌とも呼ばれていて、稲を乾燥させた稲わらの枯草菌が特に糸引きが良くなるという事で1970年頃まではわらに包んだ製法が一般的。
そんな納豆がいつ誕生したのかは詳しい資料が残っていないので謎な部分があるものの、少なくとも室町時代中期には納豆が食べられていたという記録が残っているそう。
そして納豆には豆の形がそのまま残っている丸大豆納豆と発酵前に大豆をひき割ったひきわり納豆の二種類があるわけですが、ひきわり納豆は秋田県など東北地方が発祥というのが有力な説で、これらの地方では年末年始に納豆を食べるという習慣が関係しているとか。
納豆を作る際に必須だった稲わらはその他に家畜の餌や燃料・肥料などに活用されて人間の生活には欠かせない資源だったという経緯から、稲わらには神様が宿るという信仰が脈々と受け継がれていて、この事から納豆を神様にお供えしてその年の収穫に感謝するという年越し行事が伝わっていたとの事。
スポンサーリンクところがここで一つ問題点。
納豆に使われる大豆の大きさは一番小さい極小粒から一番大きい大粒まで主に4種類が現在では規定されていますが、納豆どころで有名な茨城では直径4.9mmから5.5mm未満の大豆が使われているのに対して、当時の東北地方では7.9mm以上という非常に大粒な大豆。
現在は圧力釜などがあるのでどんな大豆でも短時間で煮る事が可能になっていますが、昔は小粒の大豆で煮時間が2時間ほど、大粒になると倍の4時間近くかかるという非常に手間のいる作業。
ガスもない時代なので薪をくべて火加減を4時間ずっとキープし続けるのは大変な作業で、この煮る作業を疎かにしてしまうと納豆を作り直す羽目になって、薪も無駄に浪費した挙句に年末年始の行事に納豆が間に合わなくなるという非常事態に。
そこで「東北の大豆大きい問題」を解決する策として登場したのがひきわり納豆で、大豆を炒ってから細かくひき割り、薄皮を取り除いてから煮込むことで煮時間を大幅に短縮するという製法が誕生。
つまり、ひきわり納豆は年末年始に食べる納豆を効率よく作るために東北地方で編み出されたテクニックだったという由来。
それが関係してか、納豆に関する調査ではひきわり納豆を好む人は東北地方に多いというデータも。
という事で2問目は以上。
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