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第81回 NHK「チコちゃんに叱られる!」大根おろしの辛さの理由?「浴槽」のことを「湯船」というのはなぜ?


20年2月14日放送の第81回 NHK「チコちゃんに叱られる!」はゲストに前田敦子さん(初登場)、土田晃之さん(初登場)を迎えて取り上げられた疑問は、大根をすりおろすと辛くなるのはなぜ?お風呂の「浴槽」のことを「湯船」というのはなぜ?というもの。そしてチコちゃんのガチファンぶりをいかんなく発揮するチコちゃんマニアな土田さんの言動にもご注目w

ということで、20年2月14日に放送された第81回 NHK「チコちゃんに叱られる!」の様子をまとめてご紹介します。

※本記事では番組前半に紹介された2問をまとめておりますので後半の疑問は別記事でフォロー。

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出演者

【メインMC】チコちゃん(声:木村祐一)

【アシスタント】塚原愛(NHKアナウンサー)

【ナレーション】森田美由紀(NHKアナウンサー)

【レギュラー】ナインティナイン 岡村隆史

【ゲスト】前田敦子、土田晃之

【VTR】カミナリ

チコちゃんの疑問その1

大根おろしの辛さってなに?

まずは「ママになったあっちゃん」と前田敦子さんを紹介した後は、

チコちゃんの大ファンで毎週録画していて、今一番出たい番組としてチコちゃんを挙げる土田晃之さんには「U-turn」呼び。

チコちゃんがスタンバイしている時点から「カワイイ!」を連発してはしゃいでいた模様w

という事で早速1問目。

指名は、この中で一番台所で料理をしている姿がステキな大人ってだーれ?

前田敦子さんが解答者に。

ここでチコちゃんの疑問は、

大根おろしの辛さってなに?

気温や季節によって寒いと辛くなるという答えですが、

チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

叱るチコちゃんの姿を目の前で見て喜ぶ土田さんですが、続けて解答者に指名。

「すりおろすと辛くなる」という事から「大根の涙」「大根の汗」説を唱える土田さんw

チコちゃんフリークとして答えっぽくない答えから解説VTRに行くというチコちゃん恒例の流れを分析する土田さんですが微妙に惜しい答え。

これを踏まえて「大根の血」と言うのは岡村さんでしたがコチラも微妙に不正解w

岡村「ダメだね。これ。」

土田「全然チコらないですね。笑」

スーパーマーケットでインタビューしてみるも、意地悪な人がすると辛くなるという俗説を語る人が現れるものの正解は出ず。

という事でVTRゲストのカミナリが登場。

以前は実家がメロン農家という事もあってメロンの疑問の回のVTRに登場して見事にチコった石田たくみさん。もちろん土田さんはこの放送回もしっかりチェック済みw

あの時はチコられて悔しかったので再度訪問して今度こそは叱りたいチコちゃん。

すると相方の竹内まなぶさんが何か閃いた様子。ご実家が魚屋さんをやっていたという事もあってお刺身のツマをそのまま食べた場合とツマをすりおろして食べた場合では、すりおろすと初めて辛くなるという事があったそう。

そこで導き出した答えは「すったら辛くなる。」という事でしたが、疑問の主旨は「なぜすったら辛くなる?」と言い換えてもいい感じなのでこれは的外れな答えw

スタッフさんに指摘されてガックリ肩を落とすカミナリのお二人w

改めて「大根には甘辛という成分がある」という説を唱えるものの全く自信無しの状態。

という事で出張用チコちゃんが登場してお叱り。

チコちゃんの答えは、

大根なりの最後の抵抗

岡村「死んでいくみたいな事?笑」

解説は静岡大学の原正和教授。

大根の最後の抵抗について、大根をする人間とすられる大根をイラストで表現していますが、楳図かずおさん的なタッチでホラー感満載w

ここで簡単な実験。カットした大根をそのまま食べる場合と口の中でよく噛んで食べた場合を比較してみると、よく噛んで食べた時に辛さを感じるという実験結果。

大根に含まれる辛味の正体はイソチオシアネートという成分ですが、これはすりおろした(細断した)時に初めて発生するものなのだとか。

大根にはグルコシノレートとミロシナーゼという2つの成分がそれぞれ別の細胞に存在しており、すりおろした時に細胞膜が壊されて2つの成分が合わさりイソチオシアネートが誕生するとの事。

そしてこの辛味を主な目的は「外的への警告」と説明する原教授。

食べられてしまっては警告も何もないような気もしますが、次の大根が犠牲にならないように身を呈して警告を発しているとの事。またしてもホラー調のイラストで説明w

「大根を食べると辛い」という情報が外敵にインプットされると次からは避けるようになるというわけですね。

その証拠に地中の虫や微生物に食べられるリスクが上がる先端の方が辛み成分を多く含んでいるそう。

とここで辛くない大根おろしと辛い大根おろしの違いについて新たな疑問。一体何がそう分けているのでしょうか?

これについては「大根の細胞の壊れ具合による」というのが答え。

より細かく壊れれば壊れるほどに辛み成分が外に出やすいわけですね。という事は目の細かいおろし金ですった時が一番辛くなるというわけ。

という事で再度カミナリの元を訪問。大根のおろし方の違いによって辛さがどれほど変わるのかを検証実験。

おろし金は、

  • ワサビもすりおろせる目の細かいおろし金
  • よくあるタイプの普通のおろし金
  • 粗い大根おろし用のおろし金(鬼おろし)

部位によって差が出ないように大根を縦切りにしたものをすりおろして検証。

原教授の説明では目の細かいおろし金の方がより辛くなるはずですが、実際に食べてみると実験結果は真逆。

鬼おろしが一番辛く感じるという結果に。

一体これはどうしてでしょう?

期待していた結果と真逆になってしまったのでちょっとカミナリが悪いみたいな変な空気にw

まなぶ「もう僕らNHKダメですか?」

もはやNHK出禁問題にまで話が及んでいますが、この実験結果について原教授に説明を聞いてみると、

大根の辛み成分は揮発性なので時間が経つにつれて空気中にどんどん蒸発してしまうそう。

つまり細かくすりおろす事で辛み成分は盛大に出るのですが、その分空気中にどんどん逃げて行ってしまうので即座に辛味が抜けてしまうというわけですね。

逆に鬼おろしの場合はまだ壊れていない細胞が残ったままで口の中に入り、噛むことでそこで初めて辛み成分が生まれる割合が高く、そのせいで鬼おろしの方が辛く感じるとの事。

という事はつまり、細かいおろし金ですりおろした瞬間に蒸発する前にすぐに口の中に入れればめちゃくちゃ辛くなるハズ。

実際にカミナリのお二人が試してみると、かなり強烈な辛味を感じてナイスリアクション。

NHK出禁問題もこのリアクションで大目に見る事にしましょうw

ということでコチラが結論。

大根おろしが辛いのは大根なりの最後の抵抗

でした。

チコちゃんの食べられる時の最後の抵抗は?というよく分からない質問には、

チコちゃん「じっと見つめる。」

最後に寸評。

大根が辛み成分を出して抵抗していてもそれでも人間は大根を食べ続けているので、大根の方でも「大根足」「大根役者」といった悪い言葉を生み出してさらに抵抗しているのかも?とチコちゃんw

土田晃之「あれ大根側がやって来たんですか?笑」

カリキュラマシーンのオープニング。

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チコちゃんの疑問その2

「浴槽」のことを「湯船」というのはなぜ?

2問目の指名は、

この中で一番、お風呂にゆっくり入れないくらい毎日忙しい大人ってだーれ?

珍しく2問目に岡村さんが立候補。

岡村「大河の件も色々あるんで・・・」

お疲れ様ですw

という事でチコちゃんの疑問は、

なんで浴槽の事を湯船っていうの?

岡村「例えば昔、川とかじゃじゃじゃじゃにゃいでちか?笑」

大慌てでカミカミw

ひねり出した答えは、船乗りが船上でお風呂に浸かるためにそういった設備が作られていたからというものですが、

まどろっこしい説明でまるで政治家の答弁のような物言いの岡村さんでしたがなかなか惜しい所は突いていた模様w

チコちゃん「船乗り用のやつなの?」

岡村「いや!そうとは限りません!」

チコちゃん「ひとまず言わせてください。ボーっと生きてんじゃねーよ!」

残念でした。

銭湯でインタビューすると、浴槽に浸かると船に乗っている感覚になるからという答えが出るものの不正解。

ということでチコちゃんの答えは、

湯船という船があったから

岡村「そういう意味やったけどねぇ~。」

最後の抵抗?w

解説は牛乳瓶片手に「僕はね牛乳派ですよ。」と登場の庶民文化研究家の町田忍さん。今回が2度目のご登場。

土田晃之「こないだも出てたな。」

解説の先生もちゃんと覚えているマニアっぷりw

江戸時代には船の内部に浴槽を造って、岸や川沿いに漕ぎ寄せて人々に入浴設備を提供する商売があったそう。ですから“湯を積んだ船”ということで湯船。

当時の湯船は現存はしていませんが、江戸時代の船の図鑑である和漢船用集にはイラストとしてその形が残されているそう。

船の全長はおよそ10mで船の中央に小屋が立てられていて、小屋からは湯気が立ち上っており、小さな扉から人が出入りする姿も描かれています。

さらに町田先生は様々な資料を基に湯船の再現模型(ジオラマ)も作っているそうで、その模型を見てみると、小屋の横には湯船の店主が薪をくべている様子や、岸ついて湯船サービスを開始する時の合図に使うほら貝や小屋の内部も描写されています。

小屋の内部は浴槽と洗い場に区切られているようで、限られたスペースという事もあって混浴で男女が一緒に入っている様子も。

ちなみに江戸時代は混浴も男女別浴もどちらもあったそう。

ではなぜこんな湯船という商売が成り立っていたのでしょうか?

この答えを探るためにまずその頃のお風呂事情について見てみると、江戸時代初期には水道の整備はまだまだ不十分で自宅に内風呂があるのは上級武士の特権階級のみ。

当時の庶民のお風呂と言えば銭湯がもっぱらで最初に登場したのが戸棚風呂と呼ばれるお風呂屋さん。これは現在のサウナのような蒸気を使った蒸し風呂の事。

ただしこの戸棚風呂は沢山の人が一度に入れないという欠点も抱えていたので、続いて出来たのが今の銭湯に近い浴槽と洗い場に分けられた銭湯のスタイル。

これらの銭湯は人の集まる町の中心部に作られたので郊外に住む人にとっては距離的に通うのが厳しいという事も。

という事で現れたのが湯船。

当時の江戸は地方から海産物や木材を積んだ船が行き来する為に運河や水路が張り巡らされていた海運の発達した都市。

この発達した水路を使うことで湯船の商売は成り立っていたんですね。江戸時代最盛期には町中に570軒ほどの銭湯が営業していたそうですが、湯船はおそらく約100軒ほどあったのではないかと町田先生。

料金は普通の銭湯が8文(現在の160円ほど)に対して湯船は4文(現在の80円ほど)と安かったというも庶民に多く利用された理由。

川の水を汲んでお湯にするせいで設備投資としては陸の銭湯に比べて安上がりだったので格安で銭湯サービスを提供できていたとの事。

郊外に住む人たちにとってはお風呂といえば湯船というぐらいに定着していたので浴槽を湯船と表現するのは割と自然な流れだったんですね。

ちなみに最後に町田先生に入ってみたいお風呂について聞いてみると「江戸時代の混浴銭湯を再現したもの」という答え。

混浴に何かこだわりが?と問い詰めるスタッフさんには「混浴じゃなくてもいいんですけど・・・笑。まああの~混浴でもいいんですけど。笑」と本音がダダ漏れで苦しい言い訳の町田先生w

という事で、

「浴槽」のことを「湯船」というのは江戸時代に「湯船」という船があったから

でした。

好きなお風呂は?と聞かれると「大阪のトミーズ雅さんのお風呂」という答えのチコちゃん。

岡村「大きいんですよね。」

大人3人が余裕で入れる内風呂で、富士山の絵も描かれているとの事。

最後に町田先生が前回登場したのは「銭湯に富士山の絵が多いのはなぜ?」の疑問だったと思い出す土田晃之さんw

チコちゃん「マニアックすぎ!流石ね!」

※放送終了後には既に平安時代には「湯船」という言葉が文献に残っていると指摘されてネット上では物議を醸しているようですが、常に諸説あるのがこの番組なのでその辺は視聴者側も留意して楽しむようにしましょう。

後半の疑問はコチラの記事で。

NHK「チコちゃんに叱られる!」に関する全記事はこちらのリンクから

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